Rlc. Haw Yuan Ruby‘Fortune Beauty’

※2018年01月06日内容更新

於：翠香園さん（2006年10月下旬）※花径約14cm。実際の花色はもっと濃く鮮やかです。
■Rlc. Haw Yuan Ruby‘Fortune Beauty’
リンコレリオカトレヤ　ハウ・ヤン・ルビー‘フォーチュン・ビューティー’
(Rlc. Purple Ruby x Rlc. Oconee (22/04/1997))

■花色＝濃赤紫系
■花径＝13～15cm 前後
■花型＝整型
■弁質＝極厚弁
■花着き＝普通
■着花輪数＝１花茎に１～３輪くらい（花茎、子房部短め）
■花期＝主に秋咲き
■株姿＝普通
■香り＝強く良い

　リップの色彩が斬新で印象的な極美花。赤花の銘親 Rlc. Oconee（オコニー）の子供です。
＜個体‘Fortune Beauty’について＞
・親品種の Rlc. Purple Ruby は Rlc. King of Taiwan (= Rlc. Bryce Canyon x Rlc. Purple Ruby (01/01/1989)) などの親で、台湾では彩度の高い濃赤紫系花の親として重用され、実際、多くの優秀花を生みだしている優秀な親品種の為、個体‘Fortune Beauty’は、その影響を受けて赤花の花色としては濃度的には今一歩ながら、画像では伝え難い、目の覚めるような鮮烈な花色となっています。
・美花でありながら意外と普及率は低く、その理由としては、株がかなり大きくならないと本来の大輪花を着けない傾向があると思われる点、やや株が暴れる点、花茎と子房部が短めで輪数が着くと花同士が接触して咲いてしまう点などが挙げられると思いますが、これらの欠点は、それを補完してくれる優れた性質を持つ品種との交配により改良出来る可能性は充分にあると思います。
・彩度の高い花色とリップの黄目の入り方がユニークで印象的な極美花だと思います。

Rlc. Haw Yuan Ruby‘Fortune Beauty’の親品種としての可能性について
・Rlc. Chunyeah‘Good Life No.1（益生一號）’などと交配すると花茎と子房部の短さを改良しつつ花色もより濃色にできそうです。
・原種 C. dowiana（ドウイアナ）の血の濃いセミイエロー系花との交配により、Rlc. Purple Ruby の良い影響から彩度の高い明るめの赤花が作り出せそうです。
・交配親としての実績が１品種しかないことから、不稔性等の事情があるのかもしれません。

◎Rlc. Haw Yuan Ruby の親品種の交配
・Rlc. Purple Ruby = C. Zada Fields x Rlc. Patricia Purves (01/01/1983)
・Rlc. Oconee = C. Belle of Celle x Rlc. Norman's Bay(01/01/1976)

◎交配系統図は、こちらをクリック！（協力＝Abiko Orchid Room　Ronさん）


※Rlc. Haw Yuan Ruby の親品種（於：翠香園さん（宝塚）2009年02月22日追加画像、花径11cm小さめ）
■Rlc. Oconee‘Mendenhall’AM/AOS
リンコレリオカトレヤ　オコニー‘メンデンホール’
(C. Belle of Celle x Rlc. Norman's Bay (01/01/1976))
●Rlc. Oconee についての記事は、こちらをクリック！


＜Rlc. Haw Yuan Ruby‘Fortune Beauty’別個体（一例）＞
・特に無し


＜Rlc. Haw Yuan Ruby を交配親とした品種登録実績一覧＞
・Ryc. Pink Puppy (Lc. Puppy Love x Rlc. Haw Yuan Ruby (05/01/2007))


＜Rlc. Haw Yuan Ruby‘Fortune Beauty’画像集＞


於：翠香園さん（2006年10月下旬）※花径約14cm。実際の花色はもっと濃く鮮やかです。
■Rlc. Haw Yuan Ruby‘Fortune Beauty’
リンコレリオカトレヤ　ハウ・ヤン・ルビー‘フォーチュン・ビューティー’



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