入湯求湯巡礼行記

これまでに訪れた温泉を紹介します。
時代に逆行し、写真は基本的に載せません。
変換できない残念な名称のブログです…

那須温泉 源泉那須山 (栃木県那須町) ★

2021-08-08 | 関東の温泉

那須といえば関東では著名な避暑地であり、御用邸の他、那須ハイランドパークのようなレジャー施設があることでも有名である。奈良時代から続く湯本温泉のほか、江戸、明治、大正と新たに発見された温泉が茶臼岳山腹に点在し、那須温泉郷を形成しているが、引き湯の温泉や新たに掘り当てた源泉を使用しているところでは、那須温泉を名乗ることが多い。源泉那須山は、お菓子の城那須ハートランド内に併設された日帰り温泉施設だ。

内湯は大きな檜風呂。無色透明の湯で満たされているが、オーバーフローしている様子は見受けられない。やや消毒臭がした。口に含むのは遠慮したが、分析表によると微塩味があるそうだ。露天も檜の浴槽だ。こちらはチョロチョロとオーバーフローしているが、循環もしている。いずれにしろ、あまり特徴のない湯であった。


(2020 年 11 月)


◆源泉情報◆
源泉名:泉の湯
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温:52.2℃
湧出量:162.0 l/min
成分:pH7.7、溶存物質 3925 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 1157.0 (93.12) 塩化物イオン 1226.1 (63.28)
カルシウムイオン 63.3 (5.85) 硫酸イオン 579.6 (22.08)
メタケイ酸 84.4 炭酸水素イオン 478.3 (14.34)
メタホウ酸 317.0 ヒ素 0.760

分析日:2010 年 3 月 23 日


那須湯本温泉 松川屋那須高原ホテル (栃木県那須町) ★★★

2021-01-01 | 関東の温泉

那須湯本は 1915 m の茶臼岳山腹に点在する那須温泉郷の中で最も歴史のある温泉で、奈良時代には都から小野朝臣らが湯治に訪れるなど、その名の知られた温泉であったことがうかがえる。九尾の狐伝説で有名な殺生石のすぐ近くにあるが、このお話は江戸時代の読本や浄瑠璃のお話である。

松川屋は那須街道から 1 本道を折れ、山の高低差をうまく利用した立地にあり、湯本の温泉街を、さらには平野部まで見渡せる景観が売りとなっている。20 人は余裕で入れる広々とした内湯は、湯口が 2 ヵ所あり、鹿の湯と行人の湯の混合泉が静かにかけ流されていた。仕切りにより大小に分けられていたが、小さい方はやや熱く、黄色っぽく、大きい方は適温で、青白い色に濁っていた。透明度は 12 cm ほど。展望抜群の露天風呂は 2~3 人サイズのこじんまりとしたもので、こちらもかけ流し。

那須街道沿いには鄙びた趣のこじんまりとした民宿が多く、いずれも素晴らしいが、広々とした風呂がいいのなら松川屋をお勧めする。このサイズの湯舟を満たして十二分な存在感を示す那須の湯はやはり名湯である。


(2020 年 11 月)


◆源泉情報◆
源泉名:鹿の湯・行人の湯混合泉
泉質:酸性-単純硫黄泉
泉温:53.7℃
成分:pH2.4、溶存物質 975.4 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg)。

カルシウムイオン 56.2 硫酸イオン 493.7
マグネシウムイオン 25.6 硫酸水素イオン 66.2
アルミニウムイオン 21.4 塩化物イオン 69.1
鉄 II イオン 4.6 メタケイ酸 186.9
マンガンイオン 1.5 遊離硫化水素 88.5

分析日:2018 年 11 月 13 日


新那須温泉 ホテルサンバレー (栃木県那須町) ★★★

2020-12-31 | 関東の温泉

那須といえば関東では著名な避暑地であり、御用邸の他、那須ハイランドパークのようなレジャー施設があることでも有名である。奈良時代から続く湯本温泉のほか、江戸、明治、大正と新たに発見された温泉が茶臼岳山腹に点在し、那須温泉郷を形成している。新那須温泉は、湯本のより下手に位置する引き湯の温泉であるが、現在では独自の源泉を有するホテルもある。

ホテルサンバレーはプールもある大きなホテルで、いくつかの入浴エリアがあり、独自源泉を含む 4 本の源泉を使用している。立寄りで利用できるのは湯遊天国とアクアヴィーナスの温泉で、この 2 つは通路で繋がっており、裸で移動できる。
白濁の硫黄泉は、稲川 1 号他の混合泉で、ぬるくて苦味の強い源泉と熱めでマイルドな源泉が湯口で混和されていた。これぞ温泉というような硫化水素臭がし、透明度は 12 cm ほど。チョロチョロとかけ流しされており、好印象。他にマグネシウム泉 (平成の湯源泉) は、キシキシする肌触りで無色透明。弱アルカリ泉には、さらに、新那須の湯源泉と昭和の新湯 2 号源泉があり、昭和の新湯はキシキシする無色透明の湯でかけ流し量が多く、これがサンバレーで最もよかった。不覚なことに、新那須の湯には入り損ねてしまった。


(2020 年 11 月)


◆源泉情報◆
源泉名:稲川 1~4 号、苦戸稲川 1~2 号、県電気局 B-3 号、八幡崎稲川 1 号混合泉
泉質:単純硫黄温泉
利用量:80 l/min
泉温:42.4℃
成分:pH6.8、溶存物質 823 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

カルシウムイオン 119.9 (60.94) 硫酸イオン 339.0 (70.78)
マグネシウムイオン 23.3 (19.48) 炭酸水素イオン 126.9 (20.86)
ナトリムイオン 37.8 (16.75) 塩化物イオン 16.4 (4.64)
メタケイ酸 136.3 硫化水素イオン 11.8 (3.59)
遊離硫化水素 20.9 遊離二酸化炭素 33.1

分析日:2016 年 2 月 25 日


源泉名:平成の湯
泉質:ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉
湧出量:207.7 l/min
泉温:35.9℃
成分:pH7.7、溶存物質 1514 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 232.4 (52.46) 炭酸水素イオン 523.9 (45.32)
マグネシウムイオン 65.7 (28.07) 硫酸イオン 255.1 (28.04)
カルシウムイオン 64.0 (16.58) 塩化物イオン 178.3 (26.55)
メタケイ酸 152.6 メタホウ酸 20.0

分析日:2016 年 8 月 31 日


源泉名:新那須の湯
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
湧出量:235.3 l/min
泉温:77.9℃
成分:pH8.1、溶存物質 2505 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 813.5 (95.50) 塩化物イオン 746.5 (57.41)
カルシウムイオン 22.6 (3.04) 硫酸イオン 484.9 (27.52)
ナトリムイオン 37.8 (16.75) 塩化物イオン 16.4 (4.64)
メタケイ酸 136.3 硫化水素イオン 11.8 (3.59)
遊離硫化水素 20.9 遊離二酸化炭素 33.1

分析日:2016 年 2 月 25 日


小美玉温泉 湯~GO! (茨城県小美玉市) ★★

2020-12-27 | 関東の温泉

小川町営の「小川温泉 老人いこいの家寿荘」から、町村合併を経て「小美玉温泉 ことぶき」となったセンター系の温泉施設である。周辺は田園だが、数 km のところに百里飛行場があり、自衛隊機や旅客機が通ると大きく見える。

内湯に大浴槽、露天に小浴槽が設けられ、いずれもコーヒー色の湯が張られている。普段は貯め湯状態で循環されているが、特定の時間になると非加温の源泉が投入されるようだ。甘ったるいモール臭のする湯で、ツルスベ感を感じた。


(2013 年 5 月)
********************************************************************************

<13 度目の再訪>
露天に屋根が設けられたり、拡張されサウナと水風呂ができたりしていた。非加温源泉の投入は 1 時間ごとのようで、この時間を狙って行くと、豪快なオーバーフローに立ち会えるので気持ちよい。


(2016 年 3 月)
********************************************************************************

<14 度目の再訪>
名称が「湯~GO!」に変更となった。営業時間が22時までになったが、設えは特にことぶきのころと変わっていないように感じた。源泉投入の時間も変わらずで、このタイミングは、内湯も露天もサーサーとオーバーフローになる。それ以外は源泉は止まり、循環となるので、小美玉温泉の本当の実力を味わうには、この数分を体感する必要がある。


(2020 年 6 月)


平潟港温泉 温泉の宿くろさわ (茨城県北茨城市) ★★★★★

2020-11-14 | 関東の温泉

平潟漁港は福島県との県境に近い漁師町で、集落にある 20 程の旅館や民宿のいくつかには平成に入ってから温泉が引かれている。入浴のみ受け付けているところはあまりないが、くろさわは事前に電話すると湯を張って用意してくれる。

朝、電話すると夕方からなら OK とのことで、17 時前くらいに伺う。聞けば、午前中から 62℃ の源泉を湯舟に貯め、冷ましてくれていたとのこと。入浴に合わせ、源泉を投入してくれた。湯からは、アブラ臭、苦味、塩味が感知された。最初は適温だったが、2 人サイズの小さな湯舟にドバドバと源泉が投入されるので、すぐに熱めになった。

茨城ではかなり稀有な加水、加温、循環、消毒のない温泉である (設備的に循環できないのだが…)。湯にも大満足であったが、たかが数百円程度の立寄り入浴にもかかわらず、源泉を薄めぬよう配慮するその姿勢にも感動を覚えた。


(2014 年 6 月)


◆源泉情報◆
源泉名:五浦元湯温泉 2 号泉
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
湧出量:450 l/min
泉温:63.0℃
成分:pH8.0、溶存物質 12030 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 3009.0 (63.95) 塩化物イオン 7384.0 (99.67)
カルシウムイオン 1428.0 (34.81) 炭酸イオン 8.9 (0.14)
ストロンチウムイオン 18.9 臭素イオン 2.4 (0.01)
メタケイ酸 50.0 メタホウ酸 53.6

分析日:2009 年 10 月 6 日


行方温泉 翠風荘別邸慶山 (茨城県行方市) ★★★

2020-11-09 | 関東の温泉

霞ケ浦湖畔ののどかな蓮田の中にあり、要塞のような立派な石組みが異質で目を引く。元は日本マクドナルドの創業者の別荘だったそうで、その死後、しばらく放置されたのち、2016 年から旅館として営業している。温泉がもともとあったのか、旅館を始める際に掘り当てたのかは不明。

2020 年現在、立ち寄りでは入浴することができない“のみ不可”の旅館である。霞ケ浦が一望できる展望風呂、石造りの大浴場、また一部の部屋にもメタケイ酸の項による規定泉が引かれている。
展望風呂と大浴場は時間ごとの男女入れ替え制で、日の入り時は展望風呂が男性の時間となる。展望風呂は循環であまり温泉らしさは感じられなかった。大浴場には樽風呂もあり、樽風呂のフローと新たな源泉が石造りの湯舟に注がれているよう。やや熱めに沸かされていたが、ツルスベ感があり、湯口では沼っぽい硫黄のにおいが感じられた。温泉にはあまり期待していなかったのだが、オーバーフローしているのを見て感心してしまった。部屋の風呂はこじんまりとしており、庭の池や滝の景も目隠しで見えなくなってしまったが、自分で湯温を調整して湯を張ることができる。加温し過ぎぬようぬるめの湯を張ったが、常時、水面下から湯が投入され、これが気持ちよい。泡付き、ツルスベ感が感じられ、ごくまれに茶色も藻屑様の浮遊が見られた。

霞ケ浦から筑波山を臨む絶好の立地、ロビーから見る緑の庭園はさすがといったところ。料理は品数が多く、品のあるもので、鯰を紫蘇の葉で包んで揚げ、紫蘇の実と食べる香り揚げや鱸の煮付けなどには頬が緩んだ。


(2020 年 10 月)
※お気に入り度は湯使いや浴室の設えによるもので、客室や食事は評価対象外としています


◆源泉情報◆
源泉名:
泉質:規定泉 (メタケイ酸)
泉温:17.4℃
成分:pH9.1、溶存物質 291 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg)。

ナトリウムイオン 58.3 (82.20) 炭酸水素イオン 122.5 (62.04)
メタケイ酸 53.4 炭酸イオン 24.0 (24.69)

分析日:2014 年 12 月 24 日


きぬの湯温泉 きぬの湯 (茨城県常総市) ★★

2020-09-05 | 関東の温泉

旧水海道市の市街に立地する日帰り温泉施設で、湯使いにはかなりの自信があるよう。ただし、ネット検索するとメタデータとして“茨城県唯一の源泉かけ流し”と表示されるが、これは事実ではないので、かなり悪質である。

関東・東北豪雨で被災された方のお手伝いをした帰りに寄ったのだが、被災された方や私のようなボランティアで大変混み合っていた。
浴室に入るといくつもの浴槽があり、広々とした露天やサウナもある。源泉掛け流しの樽風呂は、ぬるめで長湯に向く温度。澄んだ茶色の湯で、塩味があった。塩素臭もあるが、極僅かにヨウ素臭が感知できた。他にも源泉掛け流しの茶碗風呂などに入湯したがどれも同じ感じ。循環の露天大浴槽は、澄んだ茶色の湯で、まろやかな塩味があり、きつくはないが塩素臭がした。混み合っているので、消毒はしかるべきことであろう。

非常事態もあって混み合っているからなのか、公式サイトで謳われていた「鮮度が違う」「生きたお湯」を堪能することは適わなかった。湯使いはともかく料金は茨城でトップクラスであろう。混み合っているのに隅々まで清潔に保たれ、温泉らしさを感じる湯で寛げるのだから、優良な施設であることは間違いないと一応のフォローを入れておく。


(2015 年 9 月)
********************************************************************************

<再訪>
久々に再訪してみた。各浴槽の前に石碑を出し、いやというほど“源泉かけ流し”を強調しており、サラサラとオーバーフローしていた。源泉が薄くなったのか、成分が変化したのか、加水しだしたのかわからないが、塩味はどの浴槽でも感じられなくなっていた。淡く茶色に色付いた湯であるのは変わらなかったが、甘味、消毒臭のある湯になっていた。人出は結構あったが、前回のような非常事態のイモ洗い状態ではなかったので、ゆっくりとくつろぐことができた。


(2020 年 9 月)


◆源泉情報◆
源泉名:きぬの湯、きぬの湯 2 号源泉
泉質:ナトリウム-塩化物泉
湧出量:349 l/min
泉温:40.5℃
成分:pH7.9、溶存物質 3755.5 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 1122 (81.37) 塩化物イオン 1876 (88.38)
カルシウムイオン 164.0 (13.64) 炭酸水素イオン 387.9 (10.62)
メタケイ酸 75.1 メタホウ酸 36.4

分析日:不明 (2020 年 9 月、ホームページにて確認)


行田・湯本天然温泉 茂美の湯 (埼玉県行田市) ★★★

2020-08-01 | 関東の温泉

利根川を挟んで群馬県と隣接する行田市は、秩父線と高崎線が通っており、高崎線から湘南新宿ラインが乗り入れているため、池袋や新宿まで 1 時間で行き来することができる。水攻めで有名な忍城跡などの史跡もあるが、市域の半分以上は利根川による沖積平野を利用した田畑であり、水攻めの堤防が決壊したのもうなずける。

茂美の湯は 2004 年に掘削された温泉で、現在は観劇や宿泊施設を併合した温泉施設になっている。浴場には広い湯船がいくつもあり、そのほとんどが掛け流し。うっすら褐色に色付く湯で、甘味があった。消毒のみあり。かけ流し量も多く、街中の温泉としてはかなり好感触であるのだが、上段の湯舟から溢れた湯が階段を伝い、下段の湯舟に入るのはちといただけないな。


(2015 年 10 月)


◆源泉情報◆
源泉名:茂美の湯
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
湧出量:660 l/min
泉温:41.4℃
成分:pH7.8、溶存物質 1290 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 338 (87.03) 炭酸水素イオン 643 (63.39)
カルシウムイオン 31.6 (9.34) 塩化物イオン 212 (36.06)
メタケイ酸 50.2 遊離二酸化炭素 19.8

分析日:2004 年 9 月 28 日


猿ヶ京温泉 仁田屋旅館 (群馬県みなかみ町) ★★★

2020-08-01 | 関東の温泉

猿ヶ京温泉は沼田から苗場へ抜ける国道 17 号線沿いに立地している。開湯は 400 年前と伝わるが、面白いのは当地の名前の由来。後北条氏と対峙する長尾景虎が三国峠を越えてやって来た際、関八州を治めることを暗示する良い夢を見た。その日が、申年の申の月の申の日だったそうで、さらに景虎の生まれも申年だったことから「申ヶ今日」となったとか。調べてみると、景虎の出兵は 1560 年 8 月 26 日のことだそうで、実際に申年の申の月だった。

仁田屋 (にたや) は、朝から立ち寄りを受け付けてくれる付近ではありがたい旅館である。
内湯と露天に湯舟が 1 つずつあり、内湯の湯口では缶の甘酒が温められ、販売されていた。これは湯舟に浸かりながら飲んで、あとでお金を払うのだろうか?浴室まで商売っ気を持ち込むのには閉口したが、温泉はかけ流しで悪くない。露天は、内湯に注がれた源泉のオーバーフローであるが、こちらも循環なし。硫酸塩泉であるがビリビリ感はなく、その代わりに体表がキシキシとコーティングされるような感じがした。普段は内湯の湯底からバイブラが作動しているらしいが、訪問時には止まっており、バイブラが好きでない私には静かに入ることができてよかった。

(2017 年 2 月)


◆源泉情報◆
源泉名:町有 1 号泉
泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
泉温:59.7℃
成分:pH7.6、溶存物質 1546 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg)。

カルシウムイオン 230 硫酸イオン 654
ナトリウムイオン 215 塩化物イオン 245
メタケイ酸 82.8 炭酸水素イオン 70.2

分析日:2003 年 3 月 18 日


塩原古町温泉 やまなみ荘 (栃木県那須塩原市) ★★★★

2020-08-01 | 関東の温泉

古町温泉は塩原十一湯の 1 つ。開湯の時期はいまひとつはっきりしないが、400 年前には湯が湧いていることが知られていたようだ。現在は、門前温泉と地続きで、塩原の中心的な温泉となっている。

草臥れた感の否めない館内であったが、浴室に入るなりドバドバのオーバーフローにやられてしまった。素晴らしい量のかけ流しだ。モール臭、弱金気味のある透明の湯で、黒い浮遊物もみられた。湯は湯口から石組を伝って湯舟に注がれるのだが、この石組を枕にトド寝するのがまた何とも心地よい。

帰り際に気が付いたが、別の場所に露天もあったよう。そちらは宿泊者限定なのだろうか。いつかは宿泊してゆるりとここの湯に浸かりたい。


(2019 年 10 月)


◆源泉情報◆
源泉名:やまなみ源泉
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
泉温:55.9℃
成分:pH7.1、溶存物質 1592 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg)。

ナトリウムイオン 340.1 炭酸水素イオン 692.9
カルシウムイオン 28.4 塩化物イオン 201.3
メタケイ酸 209.1 硫酸イオン 56.3
メタホウ酸 21.4 遊離二酸化炭素 70.1

分析日:1992 年 4 月 13 日