那須といえば関東では著名な避暑地であり、御用邸の他、那須ハイランドパークのようなレジャー施設があることでも有名である。奈良時代から続く湯本温泉のほか、江戸、明治、大正と新たに発見された温泉が茶臼岳山腹に点在し、那須温泉郷を形成しているが、引き湯の温泉や新たに掘り当てた源泉を使用しているところでは、那須温泉を名乗ることが多い。源泉那須山は、お菓子の城那須ハートランド内に併設された日帰り温泉施設だ。
内湯は大きな檜風呂。無色透明の湯で満たされているが、オーバーフローしている様子は見受けられない。やや消毒臭がした。口に含むのは遠慮したが、分析表によると微塩味があるそうだ。露天も檜の浴槽だ。こちらはチョロチョロとオーバーフローしているが、循環もしている。いずれにしろ、あまり特徴のない湯であった。
(2020 年 11 月)
◆源泉情報◆
源泉名:泉の湯
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温:52.2℃
湧出量:162.0 l/min
成分:pH7.7、溶存物質 3925 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。
ナトリウムイオン | 1157.0 (93.12) | 塩化物イオン | 1226.1 (63.28) |
カルシウムイオン | 63.3 (5.85) | 硫酸イオン | 579.6 (22.08) |
メタケイ酸 | 84.4 | 炭酸水素イオン | 478.3 (14.34) |
メタホウ酸 | 317.0 | ヒ素 | 0.760 |
分析日:2010 年 3 月 23 日