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3月25日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
権限の委譲
一人の人間の力というものはどうしても限りがある。その限りある力以上のことをしたり、させたりすれば往々にして失敗する。力にあった適正な範囲で事を行なうのが一番よいのであって、その事が力に余るようであれば、それを分割して何人かの力によって行なわせることが望ましい。
指導者としては、仕事を適切な大きさに分け、その分野については責任と権限を委譲して、各人の力に応じた仕事を徹底してしてもらうことを考えなくてはならないと思う。それぞれの責任範囲をはっきりさせることによって、仕事にムダがなくなり、能率もあがるようになるのである。
【コラム】筆洗
2014年3月24日東京新聞TOKYOWeb
▼選手たちはいったいどんな気分だっただろうか。二十三日の埼玉スタジアム。一部サポーターの差別横断幕への制裁措置でJ1浦和に科せられた「無観客試合」が行われた
▼「試合は、まず観客を楽しませなければならない」。かつてのオランダ人名選手、ヨハン・クライフさんの言葉だが、その観客がいない。選手は誰も口にすることのない料理を作る孤独なコックのようなものだろう。その味気なさと寂しさはいかばかりだったか
▼選手、観客が健全な形でそろって初めて、素晴らしい試合が生まれる。スタジアムの熱狂と興奮が選手の力となる。それがスポーツであろう。干からびた、悲しい試合から浦和は立ち上がるしかない
▼差別とプロスポーツ。一九四七年の米大リーグのナ・リーグの対応は、良い手本になる。黒人のジャッキー・ロビンソンのドジャース入団に対し、差別感情の残るセントルイス・カージナルスは試合を拒否する動きを見せた
▼リーグ会長のフォード・フリックはき然たる態度を示した。試合を拒否すれば、全員出場停止にする。その結果、リーグが閉鎖されても構わないと断言した。「ここは米国である。どの市民もプレーする権利がある」。リーグよりもロビンソンを守った
▼差別には断固、立ち向かう。妥協しない。リーグきっての熱狂的なサポーターを誇る浦和なら必ずできるはずである。
【社説】
大災害に備えよう 消防団は“防災団”へ
2014年3月24日 東京新聞TOKYOWeb
消防団員が全国で減り続けている。消火だけでなく、大災害や異常気象が頻発し、その役割は増す一方で、地域の大切な組織なのに、である。
全国各地で団員不足が深刻化している。いざ、という時の備えは大丈夫だろうか。
筆者が住む愛知県尾張旭市の実態を、まず確かめた。
名古屋に接して人口約八万二千人。私鉄沿線には中高層マンションが並び立つベッドタウンで、人口は減っていない。
消防団は六分団それぞれに消防車を持ち、定員は百二十九人。一般団員の年報酬五万五千円と一回の出動手当二千五百円も、県内では上位の方だ。欠員は、病欠以外めったにない。一見、問題らしきものはないようなのである。
だが、実情は違っていた。
入団をさかんに募っても、応募の問い合わせは年間通じてゼロに近い。「結局は、昔から暮らしている経験者や縁者の人脈に頼ってやりくりしている」と尾張旭消防署の担当者は人集めの苦労をこぼす。転入者を新たに誘い入れるのは多分難しいだろう。
「勤め人の団員が増え、いざという時に集まれない恐れもある」と、団員歴四十年で食品販売と仕出しが本業の消防団長、水野歳男さん(64)が話してくれた。
「だから辞めた人に再入団してもらうようにもした」
「支援団員」という方法だ。ふだんの訓練や行事には参加せず、非常時だけ出動してもらう、いわば限定的な団員である。
見た目の欠員がないから安泰とは限らない。こんな衛星都市にも危機は押し寄せていた。
消防庁の昨年の消防白書によると、一九六五年には全国の消防団員は約百三十三万人いた。それが五十年後の二〇一三年には実に三分の二の約八十七万人に激減している。上の棒グラフの通りだ。
折れ線グラフの方は、団員の被雇用者(会社員などの勤め人)の割合を表しているが、近年は70%を超えている。
動員力や即応性への不安が増しているのである。
◆減り続ける消防団員
なぜ継ぐ人が減ったのか。
その原因には、主に(1)少子高齢化(2)過疎化(3)産業構造の変化(一次産業や自営業者が減り、会社員などの被雇用者が増えた)-などが挙げられる。
日本の組織消防の歴史は江戸の八代将軍吉宗の時代の「火消し」にさかのぼる。明治以降はずっと警察の管理下にあり、戦後、今のような自治体(市町村)消防になった。
消防団員は特別職の地方公務員で、年間の報酬と出動手当はおおかた出るが、実態は、時に命がけとなるボランティア精神に支えられている。
東日本大震災では岩手や宮城、福島三県で、津波などで死亡、不明になった消防団員が二百五十四人もいた。
大震災や相次ぐ異常気象の経験と将来の南海トラフ巨大地震などの大災害にどう備えるか。地域防災の担い手として消防団の充実強化の重要性は高まるばかりだ。国も昨年、消防団を後押しする初めての法律をつくった。
まず消防団自体が変わることである。
先の支援団員も一例だが、特性や能力に合わせた「機能別団員」という方法の選択も有効だ。
千葉市では、淑徳大の防災ボランティアサークルの男女学生たち十数人を市消防団が正式な分団員に迎えた。キャンパス内に詰め所を置き、小型の消防車も備えている。地域防災の広報活動や授業中の出動もあった。
地域活動に熱心な若者の意欲をすくい上げている好例だ。
◆女性や大学生団員も
郵便局員の郵政消防団員、女性のソフトさを生かした女性消防団員…。さまざまな機能別団員の採用に積極的な自治体が各地で見られ、その実数も増えているのは時代の反映でもある。
団員の減少を止めることは、むろん急務だ。
若者や会社員らが入りやすく活動しやすくするためには、周りの企業や地域社会も発想を変え、支えていくようにならないと、この危機への根本的な取り組みにはならないだろう。
既に消防団の役割は“防災団”と呼ぶ方がふさわしくもある。そういう意識を地域で共有したい。
☆ 今日は電気記念日 今日も皆様にとって良い一日で有りますように ☆
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