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米国副大統領の場合ーDVT

2007-03-06 14:04:44 | その他
米国のチェ二ー副大統領がエコノミー症候群になったというニュースが伝わって
きています。エコノミー症候群とは、飛行機の窮屈なエコノミーの座席に長く座
っていると、血の巡りが悪くなり血の塊(CLOT)が出来て、足が重くなり悪くする
と肺塞栓を起こし死に至る、というものですが何もエコノミーの座席ではなくても
起こりますので、ロングフライト症候群とか、また飛行機のみに関連した病気でも
ないので近頃は他の呼び方をするようです。

正式には深部静脈血栓症 DVT(DEEP VENOUS THROMBOSIS)といい、固まっ
た血がそのまま体内を回り肺に達した場合、肺塞栓(PULMONARY EMBOLISM)
を起こして最悪死んでしまうことがある、チェニー副大統領を診察した医師は説明
をしていました。これは成田空港などでも、年間何例かあるようで、長時間機内で
座り続けて来た乗客が、着陸後歩き始めてしばらくすると肺塞栓を起こし呼吸が
出来なくなり、バタンとその場で倒れて死んでしまう、というものです。

実はこの病気になったことがあります。もう8,9年前でしょうか。長い時間飛行
機に乗っていたわけでなく、ごく普通の生活をしていて罹患してしまいました。

左足がもう痛くて、痛くて、まともに歩けなくて。そのうち腫れ上がって来てこれは
まともじゃあないな、と思い、血管外科というところへ予約を取って、朝一番に行っ
たら検査をして即入院でした。その時知らされたのが、深部静脈血栓症、という
病名です。結局はっきりした原因は解らずじまいでした。

治療も、幸いなことに手術は必要とせず、血栓を溶かすための輸液とただ足を上げ
て一週間横になったままで退院でしたが、しばらくは弾性ストッキングと松葉杖で
した。壊死も起こすことなく社会復帰することが出来たのは幸運でした。

肺塞栓になると死んでしまいますので手当てが早くて良かった、と思っています。
内科ではなく外科でしたから食欲もあり、足を上にしてただ寝ているだけ、という
のも辛かっですが。

副大統領の場合は、過去に様々な手術も受けているようですし、それにここのとこ
ろの外交で、9日間で延べ65時間も機内で過ごしていたとのことですから立派な
ロングフライト症候群じゃないでしょうか。もう仕事に復帰した、らしく処置が早かっ
たのでしょう。ラッキーでした。そもそも左のふくらはぎ(CALF)に違和感を感じて病
院を訪れ血栓が発見されたらしく、今後は血栓を溶かす治療(BLOOD THINNER 
MEDICATION) を何ヶ月かすることになるだろう、とスポークスマンのLea Anne
McBride氏は外電で述べています。

British Airway はDVTについてこう説明しています。

アメリカではこの病気にかかるひとが年間2百万人に達し、そのうち6万人が死亡
する、とも外電は伝えています。結構身近な恐怖ですね。

長時間でなくても椅子に座っていると、足の血の循環が悪くなります。時々立って
足を延ばすなり、歩くなりするのが血栓の予防になります。座ることの多い仕事の
ひとは気をつけましょう。








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