先日「芝増上寺ー東京の中の江戸」のところで、かつて増上寺に
葬られていた徳川家将軍達の墓が改葬のため開けられて、遺体
やら遺品やらの学術的調査が行われたと書きました。
これは昭和33年に東京大学の鈴木尚教授らによってなされた
もので、そのときの報告書として出版されたものが「増上寺徳川
将軍墓とその遺品・遺体」-鈴木尚・矢島恭介・山辺知行編です。
東京大学出版会が発行所で当時の価格で8900円でし . . . 本文を読む
神社仏閣とか歌舞伎とか日本文化っぽいものが続きましたので、
お口直しに私のコレクションの一部でも見て下さい。
見たとおりの釣り道具です。趣味なんてものはどんな趣味でも
そうですが、興味がないひとにとってはどうでも良いようなものです、
しかしその反面同好の士にとっては垂涎の的だったりします。
ましてやウエブ上のこととなるとどなたが見ておられるかわかりません。
へー、このひとこんな趣味もあるんだ、 . . . 本文を読む
昨日歌舞伎座へ行って参りました。
25日の千秋楽ということで大入りの満員です。
仕事を適当に切り上げ4時にさっさと退社。
4時半に歌舞伎座に着きました。二階の一番奥の席で、残念ながら
花道が全部見えません。ちょうど役者が立ち止まるスッポンのあたりが
ギリギリで視界に入るかな、という位置です。
おまけに前のご婦人が和服で帯が気になるのか背筋をずっとまっすぐに
されていて舞台が一部視界から欠けてし . . . 本文を読む
上野のあたりを散策してきました。天気も良くて散歩日和。
上野駅を出て線路沿いに右へしばらく行きます。
科学博物館のところを左折。この角に天海大僧正の両大師輪王寺
があります。まずここを見学しました。
天海大僧正といえば家康、秀忠、家光と三代の将軍に仕え百才以上
も長生きしたことで有名ですが、ここは天海と天海の尊敬した慈恵
大師の二人を祀ってあります。
次いで国立博物館を右手にして芸大の音楽部 . . . 本文を読む
芝の増上寺は上野の寛永寺と並んで江戸時代の徳川将軍家の菩提
寺です。日光に眠る神君家康と家光を除いて他の歴代の将軍たちは
ふたつのうちどちらかの菩提寺に埋葬されてきました。
増上寺の歴史は古く家康が江戸に来る前からありましたが、一方の寛永
寺は天海僧正が寛永時代に比叡山延暦寺を参考にして1625年ごろに
創建したもので、その時の年号がそのまま寺名として使われていますが
東の比叡山ということにし東 . . . 本文を読む
久々のアップです。もうバタバタしてタテコンでいたものですから
全然時間がさけませんでした。
前回「千早振る」で狂歌が出て来ましたので、あれからずっと何か
面白い狂歌でもないかと探していたのですが、狂歌狂詩の天才と
いえばやはりこの人以外にはなかろうと思います。
江戸時代に狂歌師として名をはせた太田南畝です。
このひとは江戸の生まれで父親が御徒職についていたため本人も
そのあとを継いでいますが、 . . . 本文を読む
「千早ぶる神代もきかず竜田川からくれないに水くぐるとは」
これは在原業平の歌で百人一首に収められています。
昔正月にひとが集まると百人一首のカルタ取りを良くやったもの
ですが、「大江山~」と同様、「千早ぶる~」と読み切らないうちに、
下の句の札にはあっちこっちから手が重なり合うほどの人気札でした。
この「千早ぶる」は落語のネタにも取り上げられていて、御馴染みの
長屋の人間がこの歌の意味が解らず . . . 本文を読む