黒風白雨か 篠突く雨か 無情の雨に人力車(弁士みたい!)
今日の土曜は朝から雨、それもかなり強く降りしきる雨で、
出掛けるのが憚れるほどの大雨です。ところが所用で越谷まで
出かけることになりクルマで雨の中を渋々出て行きました。
浅草の観音裏あたりを抜けて信号待ちをしている時、すっと
横を通り過ぎて行った人力車。あらま、この雨の中を、と思って良く
見ると何と中には羽織に綿帽子の新郎新婦の姿が。雨が入らない
よう透明のビニールでしっかりと覆われているものの膝元には
緋毛氈の朱が黒に映えひときわ目立っておりました。
この辺りでは結婚式で新郎新婦が人力車に乗り浅草の中を
お披露目で練って歩くことが良くあります。この写真では写って
いませんが俥夫の前に2人の提灯持ちが付きます。
天気の良い日の晴れ姿はこんな具合。
それにしても折角のお披露目なのにこの大雨。新郎新婦には
ちょっと残念なお天気でした。
何か新派の舞台を思い出させますね。水谷八重子や花柳章太郎
などの名優が目に浮かびます。泉鏡花の世界。良いなア。
何とも言えない風情が出た一枚の写真。慌てて信号待ちの間に
撮ったわりには良く出来ました。雨のせいでしょうか。
明治どころかもはや昭和も遠く何事にも風情がないですねえ。
浅草寺の中から見た五重の塔。
今日の土曜は朝から雨、それもかなり強く降りしきる雨で、
出掛けるのが憚れるほどの大雨です。ところが所用で越谷まで
出かけることになりクルマで雨の中を渋々出て行きました。
浅草の観音裏あたりを抜けて信号待ちをしている時、すっと
横を通り過ぎて行った人力車。あらま、この雨の中を、と思って良く
見ると何と中には羽織に綿帽子の新郎新婦の姿が。雨が入らない
よう透明のビニールでしっかりと覆われているものの膝元には
緋毛氈の朱が黒に映えひときわ目立っておりました。
この辺りでは結婚式で新郎新婦が人力車に乗り浅草の中を
お披露目で練って歩くことが良くあります。この写真では写って
いませんが俥夫の前に2人の提灯持ちが付きます。
天気の良い日の晴れ姿はこんな具合。
それにしても折角のお披露目なのにこの大雨。新郎新婦には
ちょっと残念なお天気でした。
何か新派の舞台を思い出させますね。水谷八重子や花柳章太郎
などの名優が目に浮かびます。泉鏡花の世界。良いなア。
何とも言えない風情が出た一枚の写真。慌てて信号待ちの間に
撮ったわりには良く出来ました。雨のせいでしょうか。
明治どころかもはや昭和も遠く何事にも風情がないですねえ。
浅草寺の中から見た五重の塔。
俥夫さんの梶棒を押さえるような仕草に、とても構図の良さを感じます。何ともいえない風情ですねえ。
近頃統治の観光地、青島ですとか、日南市飫肥などでも観光用の人力車が走ってます。ただ浅草のように沢山ではありませんし、おじさんが地元復興のためになさっているような、表現としては適切ではありませんがいなせなとか、粋なというような雰囲気はまるでありません。かといってベテラン俥夫といった渋みもありません。
何かの副業で、仕方なしといった雰囲気もありますから好みません。
でも体力的には大変なお仕事なのでしょうね。
確かにアスファルトの道路にビル街の現代では、観光マスコット的にしか使われないのでしょうが、浅草にはとても似合っていたと思います。
実はこれは助手席にいたカミサンに急いで
撮ってもらったショットです。
信号が変わるから間に合わないよ、と言う
のをポケットから出した携帯電話で無理矢理
撮って貰ったものでした。
構図の良さではカミサンのほうが遥かに
上手いのでどんな写真になるかと気にして
いたら実に良いカットになりました。
梶棒をしっかと握っているところなんざ
大したもんです。
まあ、それはともかく浅草という町並みには
まだまだ人力車は良く映えますね。
これで人並みが皆和服で都電でも走って
いてくれたら言う事ないのですが・・・
子供の頃のあの雑踏。幟や掛け声。ゆったり
とした時間の流れの中に身を浸す喜びは
かつて訪ねたパリのカルチェラタンのそれと
似ているものがあります。
なんて偉そうなことを言っていますがもはや
1971年の話でパリの浅草なんてピガール
のあたりなら下町かも知れませんからどこか
共通するところがあるかも知れません。
多分風情なんてものはどこの国でも時代で
流れて行くのかも知れませんねえ。
そうそう、例の日本髪の件は大晦日にどこか
の写真館で記念の一枚を撮ってもらうことに
しました。
ここにもアップしますが、私メの着るものを
どうしようかと悩んでおります。
買えば高いし、わざわざ借りるのもちょいと
嫌だし、さりとて小物類は欲しいしとカネの
かかることになりますので、どうしたもの
かと思っておりましたら、カミサンの姉から
笄を入手したとか何だとか言っておりまして
ますますプレッシャーがかかっております。
和物は高いのですよ。いやー、どうしまし
ょう。この際ついでだから初春を寿ぐ小唄で
も習いに行こうかな、なんて。
全くさ。