出来上がりです。
去年の大晦日に日本髪を結うと決めていた連れ合いの、
つまりカミサンの丸髷が出来上がるまでのドキュメント、
なんて言うと大袈裟ですが、題してMAKING OF MARUMAGE
です。
この頃では一般には見ることのない日本髪の丸髷を結う姿。
昭和の中頃までは大晦日といえばどこの美容院も深夜まで
髪を結うので大忙しだったものですが、最近は正月でさえ
日本髪を見ることが無くなってしまいました。結綿であれ
布天神であれもう少し和服姿の日本髪が多く見られるように
なると良いですねえ。やはりお正月は華やかでないと。
平成23年12月31日
9時45分。ハレの日にはいつも頼んでもらっている髪結いさんが
我が家に到着。しばし雑談の後早速日本髪を結い上げのスタート。
こういう道具はまず見られません。結われるひとが持って髪を
支える時などに使います。
髪結いさんは手馴れたもので、商売道具であるクシやハサミを
パッパと並べます。元結いの束も鏡も手際よく所定の位置におきます。
ほぼ腰まである髪の毛です。フラをしているひとは皆日本髪が結える?
まず全体的に梳き油というもので髪を馴染ませます。その前に電気こて
みたいなもので緩いウエーブもつけてましたね。
これは髪の毛にモクロウである鬢付け油をつけてるところです。
白い長方形の石鹸みたいなものがそう。「関西床山鬢附」と商標(?)が
書いてありました。鬢に主につけます。暖かいところにおいておくと
モクロウは柔らかくなってしまうのだそうです。。
グイグイとなすりつけるので耳のあたりが痛かったとか。
元はハゼの木が原料だから自然のもので輸出物はジャパンワックスなんて
言うんだそうだ。番号がついていたけど大きくなるほど硬くなるんだっけ?
昔のひとは何でも自然から作ったんだね、化学製品じゃないってのが良い。
だんだん形が出来ていきます。このあと元結で何度も髪を束ね
必要なところに少しかもじを入れてふくらませます。かもじの
ほかにも頭頂部にほわっとした毛を入れて手絡を巻き込んで
形を整えます。
こちらは髪結いさんが持ってきてくれた簪・笄の類
どれもこれも役者さんが使用するレベルのものだそうです。
素人目でも螺鈿の美しいのがよくわかるほどです。
こちらでもいくつか用意したのですが、折角のご好意なので
使わせていただきました。高そー。
ここまで来ればまずは完成。
全部終了したのが午後2時過ぎ。これから着物を着て急いで
日本橋の写真館へ。あわわ、大忙しです。
去年の大晦日に日本髪を結うと決めていた連れ合いの、
つまりカミサンの丸髷が出来上がるまでのドキュメント、
なんて言うと大袈裟ですが、題してMAKING OF MARUMAGE
です。
この頃では一般には見ることのない日本髪の丸髷を結う姿。
昭和の中頃までは大晦日といえばどこの美容院も深夜まで
髪を結うので大忙しだったものですが、最近は正月でさえ
日本髪を見ることが無くなってしまいました。結綿であれ
布天神であれもう少し和服姿の日本髪が多く見られるように
なると良いですねえ。やはりお正月は華やかでないと。
平成23年12月31日
9時45分。ハレの日にはいつも頼んでもらっている髪結いさんが
我が家に到着。しばし雑談の後早速日本髪を結い上げのスタート。
こういう道具はまず見られません。結われるひとが持って髪を
支える時などに使います。
髪結いさんは手馴れたもので、商売道具であるクシやハサミを
パッパと並べます。元結いの束も鏡も手際よく所定の位置におきます。
ほぼ腰まである髪の毛です。フラをしているひとは皆日本髪が結える?
まず全体的に梳き油というもので髪を馴染ませます。その前に電気こて
みたいなもので緩いウエーブもつけてましたね。
これは髪の毛にモクロウである鬢付け油をつけてるところです。
白い長方形の石鹸みたいなものがそう。「関西床山鬢附」と商標(?)が
書いてありました。鬢に主につけます。暖かいところにおいておくと
モクロウは柔らかくなってしまうのだそうです。。
グイグイとなすりつけるので耳のあたりが痛かったとか。
元はハゼの木が原料だから自然のもので輸出物はジャパンワックスなんて
言うんだそうだ。番号がついていたけど大きくなるほど硬くなるんだっけ?
昔のひとは何でも自然から作ったんだね、化学製品じゃないってのが良い。
だんだん形が出来ていきます。このあと元結で何度も髪を束ね
必要なところに少しかもじを入れてふくらませます。かもじの
ほかにも頭頂部にほわっとした毛を入れて手絡を巻き込んで
形を整えます。
こちらは髪結いさんが持ってきてくれた簪・笄の類
どれもこれも役者さんが使用するレベルのものだそうです。
素人目でも螺鈿の美しいのがよくわかるほどです。
こちらでもいくつか用意したのですが、折角のご好意なので
使わせていただきました。高そー。
ここまで来ればまずは完成。
全部終了したのが午後2時過ぎ。これから着物を着て急いで
日本橋の写真館へ。あわわ、大忙しです。
新たな年の明けに勢いづいて、ブログは進んでいますね。
またプロフィールの小さなお写真が、歌舞伎の隈取りからご自身?であろう写真に変わっているのが目につきます。最大限拡大して眺めてみましたが、お着物がお似合いで大変に良いお写真です。
年末から昨日まで沖縄で年越しをしていましたので、ご無沙汰を致しました。
ホテルのPCで奥様の日本髪をちら見はしていたのですが、帰って改めて拝見すると大変な作業でありますね。時代小説の中で、髪結いのある程度のことは知ってはいるつもりでしたが、予想外に面倒なことを感じました。
回り髪結いなどよく登場しますが、あの時代の人々は平時が髪を結っているわけですから、普段はちょっとした手直し程度なのでしょうし、このような本格的な日本髪などは誰もが結えるってわけでもありませんからね。
それにしても本当にお綺麗だ。絶賛を致したい。
また髪結いの過程や、お道具の類い、高価な髪飾り品、すべてが素晴らしいお写真を拝見させていただき感激です。
このように絵のようなお美しい奥様と連れだってお出かけとは、まさに殿様気分でありましょうねえ。
回りの方々の振り返り振り返り見る姿や、「あちらは何処の奥様かしら」と声高に噂する声まで聞こえそうです。日本女性の色気のすべてを感じさせる美しさです。
いろいろお正月の雰囲気を漂わせるお話が各所にあり楽しませていただきました。深謝。
身に余るお言葉を頂戴して恐悦至極でござい
ます。実際のところは、丸髷が出来上がって
からが本人は大変だったようです。箱枕は姪
から借りて用意したものの、やはり夜眠るの
に難儀したみたいですね。時々頭が滅茶苦茶
に痒くなるのだそうでぐっと我慢するのが辛
いようでした。
確かにデパートなどでは、背後から随分と
声をかけられたようでして、まあそりゃ注目
の的でしたが、ついて歩くこちらは引き立て
役みたいなものです。
沖縄で新年をお過ごしとか。良いお正月でし
たねえ。沖縄はホテルブセナに泊まったこと
がありましたが良いホテルでした。
本年もよろしくお願いします。
日本人の髷というものは、男女を問わずやはり不便で大変な苦痛のうえに成り立っていることが感じられまね。時代劇のカツラとは根本的に違うものですものね。
でもそのご苦労の甲斐あって美しくも、ゆかしい日本髪のお正月になったことは実におめでたいなと思っています。
「ザ・ブセナテラス」にお泊まりになったとか、うらやましい。こちらは最上級グレードのホテルですので、比較的新しいリゾートホテルですけれど格式も非常に高いでしょう。
わたしは家内の親戚が中部、北部や那覇近辺にいますので、それらから逃れる時間を過ごすときだけホテルに滞在します。ですから「ザ・ブセナテラス」は泊まったことはなく、覗いたことだけあります、知人を訪ねて・・・。
日本人の昔もっていたお節介なくらいのご親切心で、ご親戚様方がいろいろお世話して下さるので、時にはちょっと寛ぎが必要になってきます。それと残念ではありますが、わたし自身お酒を飲まないので、ここが一番お付き合いで苦痛に感じるのです。なにせこちらの方々の酒量たるや恐れ入るほどでありますから・・・。
でも暖かいので、寒がりの私にはとてもありがたい島です。