「ALVORADA」-銀座十字屋ホール

東京は花の銀座、シャネルだ、グッチだ、ルイヴィトンと最近は
すっかり海外ブランドのお店が進出するなか、昔からの老舗、
十字屋さんのホールで行われる恒例サマーコンサート、今夜は
サンバです。早速見て来ました。今年はカミサン同伴です。

基本的にギター、ピアノ、パーカッションとボーカルで構成され
るバンド、ＡＬＶＯＲＡＤＡ。ブラジル音楽（ＭＰＢと略します）です
ので、パーカッションのメンバーが多いですが、当日だけの助
っ人も何人かいたりするので、今年の助っ人は誰が来るのかな？
と当日までのお楽しみでもあります。ほとんど顔見知りですけど
ねえ。何年か前、飛び入りでフルートがいたにはビックリ、しかも
昔馴染みのミュージシャンだったのもこれまたサプライズ。

開場午後６時予定、そのちょっと前に十字屋ホールに到着。裏口
からエレベータでホールへ。まだお客さんもいません。バンドの
ひとたちと挨拶。ついこないだ浅草でサンバのライブをやった
パーカッションの吉田豊さん、ギターの佐藤ふじをちゃんと会う。
やあやあと立ち話。もう何十年もの付き合いだからね。このふたり
とは。日本のサンバ音楽の草分け的存在「オパ」の元メンバーです。

我々が立ち話をしている横を、フジテレビのアナウンサーをしていて
後にフランス人と結婚した中村江里子さんのお母さんが通り過ぎて
行く。オーナーだからね、ここの。不手際があっちゃいけないって
感じで笑顔であちこちに気をくばるのは毎年の光景。

「どうもご無沙汰です、お元気ですか？」なんて一応ご挨拶をする。
「ビールもサンドイッチもございますので、どうぞどうぞ」なんて娘さん
そっくりの笑顔です。そういえば、何年か前に、娘さんも客席を
回って挨拶しているのを見たことがある。テレビで見るよりずっと
美人でした。

そうこうしているうちにぼちぼち客席が埋まってきました。お客さん
も顔見知りの多いこと。「よう、来たか」「おー、久しぶり」なんて
手を振る。毎年のことながら、銀座という土地柄なのか、どちらかと
言うとご年配のかたが多いです。

第一部はお馴染みのブラジル音楽ナンバーでまずはスロースタート。
ゆったりと始め今夜のお客さんの反応を見ます。

まだまだビールに焼きそば、サンドイッチを食べるほうが忙しいよう
ですが、それでも段々と踊りだすひとも。

第二部から二人パーカッションが増え、一気にヒートアップ。
アフリカっぽいサンバでノリノリになって来たところでしばし休憩。

この合い間を利用して、オーナーの中村さんがご挨拶。
写真の真ん中、左側。後ろ向きで立ってらっしゃる方です。



ここで中村さんから思わぬプレゼントが。近くの高級洋菓子屋さん
の「アンリ・シャルパンティエ」から今夜のお客様へマドレーヌの
プレゼント。５人分しかないので、ドレスアアップした洋菓子屋さん
のマスターと会場のお客全員でジャンケン勝負。

高級洋菓子となると女性の皆様は俄然張り切ります。
「最初はグー。ジャンケンポン」、アー、買った負けた、と声が入り
混じり、今夜は何だかこれが一番盛り上がったような感じでしたが。

第三部は始めから飛ばしていきます。一気にノリノリに。フロアー
は踊りだす人でいっぱいです。やはり２人パーカッションが増えると
音の迫力が凄いねえ。７人構成になるといちだんとサウンドが立体的
になり、ステージと客席がひとつになり大盛り上がり。もう身を乗り
出して聞いちゃいました。この後お決まりのアンコールで最後まで
盛り上げてくれます。



９時ちょい過ぎに終了。このあとは小腹が減ったので友人らとサンバの
余韻が残るなか、日本そばを手繰りに。これも恒例、いつもの寄り道。

銀座の夜の楽しいひとときでした。