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為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

やろうと思えば何でもできる。できないのはやろうと思わないから。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになる。

退院。。

2006-07-28 | 作業療法

日付も変わりましたが、担当患者が退院しました。

担当当初は、臥床状態。
生活に対する意欲もなく、1日のほとんどをBedの上で過ごしていた患者。
ADL(Activity of Daily Living:日常生活活動)は全ての動作において全介助。
ADL訓練や作業活動etc拒否的…。

何を考えているのだろう…??
何が楽しいと感じるのだろう…??
この患者にとってのリハビリテーションの意味は何なのか…??
本当に何もしたい事は何もないのか…??

当初はこんな事を考えながら、患者と接していました。

少しずつ患者の反応を理解することができるようになり、
患者にペースに合わせて、患者が好む環境で、無理強いせず…。

時間の経過と共に患者も反応を示すようになり、
◎周囲の人をよく見ている。
◎歩けるようになりたいという希望を持っている。
◎どうせ何をやってもできない…。

色んな事を考えていることが具体的につかめてきました。

患者からの自発的な言動を引き出す環境や接し方を崩さず、
全ての環境を調整しながら作業療法を継続。

徐々に自発的な言動が出現するようになり、
◎基本動作(移動は車椅子駆動)
◎更衣動作
◎整容動作
◎トイレ動作

が監視~軽介助で可能になりました。

作業療法開始前は、患者自身で洋服タンスから衣類を選択して準備している。
1日のほとんどを車椅子上で過ごし、他患の所に行ったり、同室の患者と話したり…
とにかく笑顔が増えました。

看護師からも、活動量も格段に増えている。
初期の状況からは想像もできなかった…etcの意見が。

退院する時は、号泣されていました。

同室患者は「寂しくなった…。」「寂しいでしょう…??」と私に問いかける。
私は、患者が退院して寂しいと思わないようにしている。
退院は喜ばしいことですから…。
寂しいよりも、今後の生活に対する心配が大きい。
我々が行ってきたRehabilitation(リハビリテーション)が生かされているのか…??etc。

患者が退院し、また明日からは新たに作業療法士として患者を担当する。

次の患者には一体どのような作業療法が行えるか…??
スムーズに行うことができるか…??
患者が満足できる作業療法を提供できるか…??

不安だらけの毎日です。
また私も楽しんで生きたいと思います。

『Rehabilitationお疲れ様でした。退院してからが本当のStartです。
笑顔を忘れず生活を楽しんでください。-心の声-』


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちは! (^Q^)/ (727)
2006-07-28 13:30:54
今週末も福岡?

事故等気をつけてな~良い人を泣かすでないど

ヾ(^^;

それにしても「私も楽しんで生きたいと思います

」は天職だと思うぞいv(^o^)
返信する
福岡到着。。 (Michael。。)
2006-07-29 01:43:24
午前0時頃に到着しました…(涙

やっぱり出勤後の長距離移動は…です。



その足で、元職場に行き、AM1:30まで話を。

自分もずっと関わっていた研修会だったので

心配していた面もありましたので…。



もちろん良い人は泣かしませんよ。
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