午前6時に目覚める
窓の外でジョウビタキが鳴いている 小雨が降っているというのに
昨日秦野の産直で買ってきた里芋を煮っころがす
やはり秦野で買った柚子の皮を繊切りにして散らす
里芋のぬめりを取るのに「茹でこぼせ」だの「塩で揉め」だのと
出鱈目なことを書いてあるレシピがあるようだが
里芋を煮るのに旨味の本体である「ぬめり」を取るなど愚の骨頂でしか無い
皮を剥いたら好みの味付けにした汁に放り込み沸騰させずに煮れば良いのだ
コツはただただ「沸騰させないこと」それだけだ
ぬめりを取り去った里芋の残骸に枕崎の枯れ節や羅臼昆布の出汁を染み込ませたとしても
それは里芋本来の味わいでは無いことは料理人なら知っていることで
店ではそうしている彼らも家に帰れば素朴な煮っころがしの里芋を喰っているのだ
ちいさなカヌーに里芋の親芋を積んではるばる海を越えてきた我々の先祖に敬意を表して
昔ながらに煮っころがしを頬張る朝だ
食後のコーヒーはモカ・シダモ
コーヒー豆の原種を挽きながらエチオピアの大地におもいを馳せる
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