平塚の仕事を終えて帰宅
ふと思い立ち途中にある元額縁屋の S 宅を訪れると
ちょうどリサイクル業者がエアコンを外しているところだったが
まだしばらく猛暑が続きそうな頃にエアコンを廃棄するのが元額縁屋の S らしいと笑いながら
いつも通り勝手に上がり込めば 引っ越しを控えた部屋の中はすでにガランとしていて
まだ退去まで10日あるのに大丈夫か?と思ったけれど それは言わないでおいた
エアコン台を乗せたリサイクル業者のトラックが去り S が麦茶を出してくれたので飲む
疲れて寝転がっていたら「こんなのあったけど見るか?」と手渡してくれたのは
紺色の布の表紙に「1975」と金文字がエンボスされた卒業アルバムだった
3年2組のページを開くと17歳の元額縁屋の S が上段真ん中でレンズを注視し胸を張って写っていた
あれ? 私はどこにいるんだろう? と探してみれば
空を見ているのか微笑んでいるのか良く判らない曖昧な表情の自分が左端にやや斜めを向いて立っていて
高校を卒業して36年経っても 1ミリも変わっていない2人の佇まいに目眩がしたと思ったら
そうではなくて・・・腹が減っていただけだったので近所のガストで晩飯を喰うことにした
元額縁屋こと S は白髪葱てんこ盛りのハンバーグとご飯味噌汁お新香で941円也
私は大根おろしと青シソの繊切りが乗ったハンバーグにライスとサラダで やはり941円也
昨夜藤沢の怪しい中華屋で行われた S の送別会の詳細など聞きながらペロリと平らげ
元額縁屋 S を見ると送別会でしたたかに飲んだのだろう汗だくになっていた
明後日から暇になるので手伝えるぞと言ってから帰宅する
熱風が肌にまとわりつく夜
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