ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

ライカM3を磨いてP画伯こと田さんの思い出に浸る夜

2017年05月07日 | ほぼカメラ噺

キーボードをきれいにしたらすることが無くなったのでカメラを磨くことにした 

カメラといってもフイルムカメラだ 

棚に並んだカメラやレンズをセーム皮で優しく磨く 

最後に磨くのはいつもと同じくライカM3 

これは兄に貰ったカメラだ レンズは自分で買ったMロッコール40mmF=2 


なにしろよく写る 

思い出せばこの組み合わせでずいぶん撮った 

昔は現像代が安かったので調子良くパカパカ撮ったものだった 

まだ茅場町にあった山種美術館で金箔の講座を見に行って月岡先生の手さばきを撮ったり・・・ 


もちろん旅でも撮った 

それで思い出すのは数人の仲間と旅した八ヶ岳のことだ 

晩秋の八ヶ岳はすっかり白く雪を冠っていた 


ライカ持ってるなら撮ってくれよと言うので三人並べてパチリ♪ と撮った 

左から P 画伯 それから額縁職人だった S 右端が T 画伯・・・S はもうこの世にはいない 


八ヶ岳の楽しみといえば雑木林の散策だろう 

4人はそれぞれに晩秋の森をたのしんだ 

T 画伯は大好きな野鳥観察を 

P 画伯は薬効があるという霊芝探しを 

S はただぼんやりとしていた 

その様子もライカで撮った パチリ♪ 

左から P 画伯 それから額縁職人の S 右端が T 画伯  あれ?また同じ並びになってる 


P 画伯はよほど霊芝が好きらしくて

以前には少林寺のある嵩山から「霊芝探してるよ」と電話をくれたこともあった 

それから修行のために五台山だったか天台山に向かうと言っていたっけ? 

P 画伯こと田建平さんは河北省故城県に生まれた  

故城県が判らなくとも邯鄲の近くといえば判るに違いない 

長じて中国中央美術学院に進み非常に優秀な成績を修めて日本にやってきた 

日本でもいくつかの大きな賞を授与されて活躍されている 

人柄は柔らかくて優しくて義理人情の篤さは我々日本人の比ではない 

水滸伝を生み出した本来の中国人とはこういう人のことだろう 

そして芸術に向かう姿勢は志どこまでも高くかつ焦ることもない 

せっかちな日本人にはなかなか出来ないことだ 

その田建平さんがゆっくりと矯めた弓の弦を放つようにこの度個展を開かれる 

ぜひ観に行っていただきたいと願う 

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