こ~んばん~わ
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~より
アイドルグループ・乃木坂46が25日、横浜アリーナでデビュー11周年記念ライブ『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4公演を開催した。5日間連続公演の4日目は、約2年ぶりとなる3期生単独ライブで1万2000人を熱狂させた。
オープニングは、山下美月がセンターを務める「僕は僕を好きになる」からスタート。ストリングスやホーンが加わった新たなアレンジで力強い歌声を響かせ、梅澤美波センターの「空扉」、与田祐希センターの「三番目の風」と続ける。岩本連加の「お前ら、もっと声出していけ!」を合図に「トキトキメキメキ」へ突入すると、歌声をかき消すほどの大声援が送られた。
山下は「お客さんを入れての3期生ライブは2017年ぶり。大人になった私たちを見てほしいです」と伝え、阪口珠美は「私はこの3期生ライブに魂を込めてやってきました。3期生のパワーを見せつけちゃいますので、皆さんお見逃しなく」とアピール。岩本は「3期生の気合いが近くにいるだけでひしひし伝わってきて」と話し、BIRTHDAY LIVE初日に新キャプテンに就任した梅澤は「みんなで話し合いを重ねて、たくさん意見を出して作ったライブ。ひと味違う3期生をお見せしたい」と力強く宣言した。
ユニット曲パートでは、向井葉月、山下、与田の「嫉妬の権利」、佐藤楓、吉田綾乃クリスティー、梅澤の「Threefold choice」、阪口、中村麗乃、久保史緒里の「大人への近道」、伊藤理々杏と岩本の「心のモノローグ」と、それぞれパフォーマンスからこれからの乃木坂46の先頭に立って引っ張っていく気概が伝わってくる。
続いて披露する楽曲は、翌日にグループを卒業する秋元真夏へ贈る曲であることが明かされた。秋元に憧れてグループへ加入した吉田は「本当に優しくて、真夏さんの笑顔を見るとパーっと(明るく)なるから、(今は)寂しくて」と本音を吐露。「別れ際、もっと好きになる」と「錆びたコンパス」に想いを乗せて歌い上げた。
中盤では、2016年末に行われた『3期生お見立て会』を振り返る映像が流れ、このときに披露した3曲を当時の映像を背にパフォーマンスした。「命は美しい」では卒業した大園桃子に代わって向井が堂々とした歌とダンスを披露、「裸足でSummer」は与田が、「ガールズルール」は山下が中心に立ち、11人それぞれがたくましく成長した姿を存分にアピールした。
3期生の原点を振り返るパートに続いて、3期生が当時の先輩メンバーと一緒に初めて歌唱したオリジナル曲「設定温度」を11人で歌いつなぐ。メンバー1人ひとりがこの約7年間を振り返りながら感謝を伝え、グループを守り続けていく決意を表明した。
本編のラストでは、久保が5期生ライブ、4期生ライブを観たことでグループの未来が明るいと感じたことを感極まりながら伝え、「どうか皆さん、私たちの手を叩くほうへついてきてください」と呼びかけて「僕が手を叩く方へ」を披露。会場がクラップでひとつになり、感動的なクライマックスとなった。
アンコールはメンバーがスタンド席を移動するトロッコや外周に分かれ、「そんなバカな…」「転がった鐘を鳴らせ!」で再び会場の熱量を引き上げてエンディングへ。
梅澤が「最後の曲は、私たちがすごく大切に歌ってきた曲です」と伝えて「思い出ファースト」を披露。曲中ではメンバーへのサプライズでファンからのメッセージがスクリーンに映し出され、メンバーは大感激。予定外の「三番目の風」を観客にプレゼントして3日にわたる期別ライブをしめくくった。
5日連続公演ラストとなる26日は、秋元真夏卒業コンサートが同所で行われる。
■『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY4~3期生ライブ~
Overture
01. 僕は僕を好きになる(アレンジver.)
02. 空扉(アレンジver.)
03. 三番目の風(アレンジver.)
04. トキトキメキメキ
05. 自分じゃない感じ
06. 嫉妬の権利
07. Threefold choice
08 大人への近道
09. 心のモノローグ
10. 失いたくないから
11. 別れ際、もっと好きになる
12. 錆びたコンパス
13. 命は美しい
14. 裸足でSummer
15. ガールズルール
16. 設定温度
17. 世界で一番 孤独なLover
18. 欲望のリインカーネーション
19. 大人たちには指示されない
20. 未来の答え
21. 毎日がBrand new day
22. 僕の衝動
23. 僕が手を叩く方へ
【アンコール】
EN1. そんなバカな…
EN2. 転がった鐘を鳴らせ!
EN3. 思い出ファースト
EN4. 三番目の風
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こ~んにち~わ
乃木坂46の秋元真夏が2月26日に『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』のDAY5として開催される『秋元真夏 卒業コンサート』をもってグループから卒業する。すでにブログやラジオ番組などでは卒業への思いを綴っているが、彼女が紡ぐ言葉から伝わってくるのは乃木坂46への愛とファンへの感謝。「努力、感謝、笑顔」を誰よりも体現してきたのは秋元自身ではなかったか。今回、そんな彼女のキャプテンシーを分析し、振り返る。
「卒業していったメンバーが残してくれたバトンは、しっかり後輩たちが受け継いでくれているって、そのバトンを横に並んで握って一緒に走ってきた私が自信をもって言えます」と、副キャプテンであり3期生の梅澤美波や、朝ドラや大河ドラマで活躍する山下美月、久保史緒里ら後輩メンバーの成長が卒業の後押しになった。
長期的なグループにとって変化は必ず訪れる。秋元がキャプテンという立場を通して学んだのは変わらないことの大切さと変化を受け入れることの大切さだった。乃木坂46らしさという曖昧だが、核とも言えるグループの空気感を守りつつも、常に新しいグループ像を表現してきたのが乃木坂46だった。
秋元が乃木坂46の1期生として加入したが、学業の都合と父親からの反対もあり、初めてグループの活動に参加したのは4thシングル『制服のマネキン』から。そこでは活動休止を挟んだにも関わらず、八福神に選ばれた。ファンの間でも語り草となっているのが、当時八福神入りを果たしていた西野七瀬とのエピソードである。
秋元が選抜入りしたことによって、西野が3列目に下がってしまったことをきっかけに2人の間で微妙な関係が続いた。1年くらい続いた関係性が解消されたのは2014年2月に開催された『2nd YEAR BIRTHDAY LIVE』。西野が秋元に対して「真夏おかえり、一緒に頑張ろう」と発言したことでようやくわだかまりが解消し、以降は悩みも相談するほど深い関係になった。
秋元の持つ“気遣いを欠かさない優しい人柄”
そんな西野が語っていたのは秋元の人柄だ。乃木坂46に加入してから“あざとキャラ”の先駆者として、冠番組『乃木坂って、どこ?』『乃木坂工事中』(共にテレビ東京系)では、黒石さんと呼ばれる白石麻衣の毒舌な一面を引き出したり、最近で言えば楽天生命パークで行われた楽天vsソフトバンク戦の始球式でホームベースとは反対を向いて投球しようとしたりと、グループ随一の“愛され力”を持っている。
1.5期生的な立場だった秋元にとって初めて本格的な後輩である3期生が入った時も「彼女達がわからないことは教えてあげたいと思ったし、自分から積極的に話しかけていくことを意識していましたね」と2nd写真集『しあわせにしたい』(竹書房)のインタビューで語っており、気遣いを欠かさない優しい人柄は秋元の魅力だ。
それが秋元のキャプテンとしての姿勢にも繋がっている。一般的にキャプテンという役割に求められる要素として挙げられがちなのは強烈なリーダーシップとカリスマ性。それはAKB48のキャプテンだった高橋みなみのキャプテンシーが代表的だろう。高橋はこの2つの要素を十分に備えていたし、彼女の推進力にメンバーは付いていきたいと思わせられた。これはそもそもAKB48が半ば競争を強いられていた苛烈なグループであったことも多いに影響していた。
だが、時代は進み、こうしたマッチョなリーダーシップは衰退していき、グループの調和を重んじたキャプテンシーが求められるようになってきた。それが乃木坂46の桜井玲香を始め、欅坂46の菅井友香、日向坂46の佐々木久美だ。強烈なリーダーシップを発揮するわけでは決してないが、グループの雰囲気を大切に、伸び伸びと個性を伸ばしていくスタイルである。秋元は桜井から受け継いだこうしたスタンスを自分らしいキャプテンに落とし込んでいった。
多くの後輩たちを支えたキャプテンシー
秋元は『アップトゥボーイ 2022年5月号』(ワニブックス)の中で、「前キャプテンの玲香の振る舞いを見ていて、グループ全体を俯瞰的に見ることができて、メンバーそれぞれのプラスを引き出せる人こそ、キャプテンに相応しいと思ったんです」と自身のキャプテン感の変化を語っていた。それに加えて秋元は自ら率先してキャラを出しつつも、周りがフォローしやすい空気を作っていくことで、先輩後輩という垣根を超えて支え合える関係性を築いてきた。
しかし同時に、秋元は必要な場面では厳しい意見も言う、そのオンとオフの切替えも大切にしてきた。昨年5月に日産スタジアムで開催された『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』で、5期生の物怖じしない長所が、緊張感が必要な場面で裏目に出てしまうこともあったようで、グループの将来のために指摘したという。(参考:『日経エンタテインメント ! 2023年02月号』)愛のある叱責とも言える秋元の言葉はきっと5期生にも響いたのではないだろうか。
そんな秋元に対して副キャプテンとしてキャプテンシーを発揮してきた梅澤美波は、『日経エンタテインメント! 乃木坂46 Special 2023』の単独インタビューの中で、「真夏さんを見ていると、キャプテンとしてすごくしっかりしているし、メンバーのためにいろいろなことを伝えてくれたりするものの、ちょっと抜けている部分もあって(笑)。でも、そんな一面があるからこそみんな真夏さんに寄り添えるし、『こんな私でも大丈夫なんだよ』と周囲を安心させられることはすごく大事だなと思ったんです」と明かしている。
3期生の岩本蓮加も『乃木坂工事中』の企画の一環ではあったものの、「乃木坂にいる意味が分からなくなってしまって、私は誰に必要とされているのか、なんて答えのないような悩みをひたすら考えてしまい、気が付いたら真夏さんに連絡していました」と秋元への信頼を語っていた。秋元のこうしたエピソードは枚挙にいとまがない。
秋元は後輩に対しても分け隔てなく、平等に優しい気遣いをしてきたのだろう。そこには誰よりもグループを愛し、誰よりもバトンを繋いでいかなければならないというキャプテンとしての思いがある。周囲を優しくケアする存在としての秋元を想起するとき、様々な形でメンバーを支えてきたことの偉大さを思わずにはいられない。
そして、2月22日(水)に開催された『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』のDAY1で秋元は新キャプテンとして、梅澤美波を指名。新キャプテン任命に重圧を感じてしまったと涙ながら打ち明けた梅澤に対して秋元は「もし大変そうな姿を見せていたら皆さんから温かい言葉をかけてくれたら嬉しいです。梅澤美波の応援をよろしくお願いします」と背中を押した。最後までメンバーに優しかった秋元真夏、そしてその想いを引き継ぐ梅澤美波に期待が膨らむ。
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