こ~んばん~わ
日向坂46
8月4日から6日にかけてお台場・青海周辺エリアにて世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023(以下、TIF2023)」が開催され、最終日となる6日、メインステージとなる「HOT STAGE」に日向坂46が出演。日向坂46は前年に引き続き、2年連続で同ステージの大トリを飾った。
日向坂46、改名後初の「HOT STAGE」出演
日向坂46
「TIF 2023」では、6年ぶりに屋外の大型ステージ「HOT STAGE」を復活。日向坂46が同ステージに出演するのは、グループ改名前のけやき坂46(ひらがなけやき)時代の出演以来となった。
キャプテンを務める1期生・佐々木久美は、オープニングのMCで「『TIF』はデビュー前から出させていただいていて、ありがたい」と感謝。
続けて「今回は日向坂としては初めての『HOT STAGE』。4期生も加わって…」と、2022年9月にお披露目された4期生と共に大きなステージに立てた喜びを感慨深げに語った。
日向坂46
そんな4期生は真っ白な衣装姿で登場し、期別楽曲『ブルーベリー&ラズベリー』をパフォーマンス。しなやかなダンスと爽やかな笑顔で、熱狂する「HOT STAGE」に爽やかな風を吹かせた。
小坂菜緒、佐々木美玲の“みーぱんポーズ”で思い届ける
小坂菜緒/日向坂46
また、この日は体調不良などにより、1期生の加藤史帆、佐々木美玲、2期生の富田鈴花、4期生の竹内希来里が欠席。
最新曲『Am I ready?』では、美玲と“シンメ”(※シンメトリーの略。ステージで対になってパートを担当すること)を担当する小坂菜緒が、曲中に“みーぱんポーズ”(手でパンを食べるような仕草)を披露するなど、ステージに立てなかったメンバーの思いを乗せながらパフォーマンスを行った。
「ドレミソラシド」「キツネ」…夏らしい楽曲披露でボルテージMAX
齊藤京子
さらに、爽快感溢れる楽曲『ドレミソラシド』や、ファンからの人気も高いライブの定番曲『キツネ』では、観客もコールや振り付けで参加。
「キツネ」のラストサビ前には、メンバーと観客が「コンコンコンコンコーン!」と声を揃え、会場のボルテージはMAXに。夏らしいエネルギッシュな楽曲で、大きく盛り上げた。
「誰跳べ!」で会場熱狂
金村美玖
そして、最後の『誰よりも高く跳べ!』では、久美の「『TIF』~!跳べ~!!」の合図に合わせて、会場が揃って高くジャンプ。
コロナ禍で制限がある中で開催された「TIF」では、声出しと合わせてジャンプも禁止されていたため、自由に盛り上がることのできる環境に歓喜するように、ファンからは大きな声が上がった。
最後の最後まで熱狂し続けた会場に久美は満面の笑みを浮かべ、「『HOT STAGE』とはこのことですね!」としみじみ。熱いライブで「TIF」のメインステージを華やかに締めくくった。
「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023」有観客で開催
「TIF」は2019年に10周年を迎え、2020年は初のフルオンラインフェスを実施。2021年は一部ステージを有観客にして、リアルとオンラインのハイブリット型で開催。そして2022年は、3年ぶりに会場全体を有観客にしての開催が実現し、「TIFアイドル総選挙」などの新たな試みも実施した。
また、2017年以来6年ぶりにフジテレビが贈る夏の大型イベント「お台場冒険王」とコラボレーションを果たし、メインステージとなる「HOT STAGE」は「お台場冒険王2023 SUMMER SPLASH!」のSUMMER SPLASH スタジアムを使用した野外ステージに。年々進化を遂げている「TIF」だが、2023年もさらに進化を続けていく。チェアマンは昨年に引き続き、3年連続で長濱ねるが務める。
セットリスト
1.恋は逃げ足が早い
2.ドレミソラシド
3.Am I ready?
4.ブルーベリー&ラズベリー(4期生)
5.キツネ
6.誰よりも高く跳べ!
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こ~んばん~わ
乃木坂46メンバーの写真集が発売ラッシュとなっている。
7月11日には久保史緒里の1st写真集『交差点』(集英社)、8月1日には田村真佑の1st写真集『恋に落ちた瞬間』(ワニブックス)が刊行されており、さらに8月29日には早川聖来の卒業記念写真集『また、いつか』(幻冬舎)が控えている状態。今年5月に出版された齋藤飛鳥の写真集『ミュージアム』(講談社)がニューヨークで撮影された作品であったが、田村の『恋に落ちた瞬間』がパラオとグアム、早川の『また、いつか』がシンガポールと、“写真集=海外ロケ”といった慣例が徐々に戻りつつあるのを実感させる(久保が撮影地に選んだ東北と東京も、写真集への思いの強さ、こだわりが感じられて素晴らしい)。
田村真佑『恋に落ちた瞬間』
これはそれぞれの解釈にもよるが、写真集とはその人を深く知ることができる最良のアイテムである。ページをめくる毎に現れる期待していた表情、さらには見たことのない表情まで、そのページとページの間の余白の物語を想像すること、つまりはその人を深く考えるということに繋がっていくからだ。
先日発売されたばかりとなる田村の『恋に落ちた瞬間』は、“アイドルグラビアの王道”がテーマ。4期生のなかでは初めて写真集『まっさら』(新潮社)を発売した賀喜遥香に相談をしたり、これまでメンバーが出してきた数々の写真集を参考にしながら、まさに王道アイドルを目指した100点を超えた、200点の出来栄えだ。
4期生では最年長メンバー、24歳としての大人の色気も纏いながら、読後に脳裏に焼きつくのは彼女の笑顔だった。写真集の始まりも、ロケ先で出会った老犬のマッチョとの戯れのショットから開幕する。“知る”という意味では、その多くがアイドルになるまでの生い立ちから、アイドルとしての現在の在り方までを語る巻末インタビューも大きな手がかりであり、作品の見方を一変させる大事な調味料である。『恋に落ちた瞬間』にも4ページにわたるスペシャルインタビューが掲載されているが、ラストのブロックで語られているのが彼女の笑顔に込められた思い。田村は「“楽しくお仕事をする”というこだわりは持ち続けたいですし、自分がいることで自然と楽しい雰囲気、笑顔が絶えない空間にできたらいいなって思います」と語っている。
3期生、4期生、5期生のみとなった現在の乃木坂46で、田村は4期生という真ん中の立場でありながら、24歳のお姉さんメンバーというポジションにいる。2021年1月リリースの26thシングル『僕は僕を好きになる』で初選抜入りしてからは、すっかり選抜メンバーとしても定着。30thシングル『好きというのはロックだぜ!』からは、2列目を任せられており、その隣には菅原咲月や五百城茉央といった後輩メンバーがいる。
相手が気心の知れた久保ということもあるだろうが、先日田村がゲストで出演した『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)を聴くと、彼女には先輩や後輩という垣根をなくす才能があることを感じる。齋藤飛鳥や秋元真夏を例に、1期生メンバーはよく「私、先輩なんだけど」と後輩メンバーからいじられるのを喜んでいたイメージがあるが、そうしたグループの雰囲気を今も作り出しているひとりが田村と言える。いつしか伝統芸能となっている声マネ「田村真佑です。」は、その象徴であり、写真集のテーマである“王道”ということとも繋がってくる。
『恋に落ちた瞬間』の帯にある“まゆたんらしさ”という文字を見て、それはひとつに彼女の笑顔を示しているように思う。乃木坂46は変化を恐れずに、変わり続けられるグループであるが、変わらずにそこにあり続けるのが田村のような笑顔の人である。
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