寒いけれど、昼間の日差しがやわらかくなってきた数日。
陽が落ちるとぐんと気温が下がって、あたりは冬の顔になる。昼と夜の差が激しい。
「歌うクジラ」を追いかけていたのが、物語が終わってしまうと淋しい・・・・本の山からまた評論文を読みなおしてみたりして、眠る前の30分間を過ごしている。
おぼろげに書きたいこともぼわっとあるんだけれど・・・なかなか文にならない。
終わってしまった物語から自分のなかに新しく生まれてくるスタートラインをさがしているような感じだ。
秋葉原の歩行者天国がまたはじまって、そして今日、秋葉原事件の被告に死刑の求刑がされた。
たくさんの人が歩いている、人の波が見える、あの事件の日のテレビやネットの映像がきのうのようによみがえる・・・
たくさんの人の波に孤独なトラックが突っ込んでいった光景。
あれからこの国は少しでも変わったんだろうか?
歩行者天国の人たちのたくさんの個々の人生の糸がながーくのびていて、その糸がみんな空に繋がっているように見える。
空から細い糸が無数に垂れ下がって人に繋がっている。
少し間違えるとこんがらがってどうにもならなくなるような細い糸を一生懸命たぐりよせていく、みんな自分のなかに必死に巻こうとしているように見える。
冬の日差しが射している・・・
テレビの四角い画面の中だけで、この国の眼の虚ろな総理大臣が演説をしている。
「国民には負担をお願いしなければならない」と下を向きながら原稿を読みながら言っている。
この人に繋がっている糸はあまりにも細くてよく見えない。わたしはもしかしたらもう糸を持たない人もいるのかもしれないと思った。
陽が落ちるとぐんと気温が下がって、あたりは冬の顔になる。昼と夜の差が激しい。
「歌うクジラ」を追いかけていたのが、物語が終わってしまうと淋しい・・・・本の山からまた評論文を読みなおしてみたりして、眠る前の30分間を過ごしている。
おぼろげに書きたいこともぼわっとあるんだけれど・・・なかなか文にならない。
終わってしまった物語から自分のなかに新しく生まれてくるスタートラインをさがしているような感じだ。
秋葉原の歩行者天国がまたはじまって、そして今日、秋葉原事件の被告に死刑の求刑がされた。
たくさんの人が歩いている、人の波が見える、あの事件の日のテレビやネットの映像がきのうのようによみがえる・・・
たくさんの人の波に孤独なトラックが突っ込んでいった光景。
あれからこの国は少しでも変わったんだろうか?
歩行者天国の人たちのたくさんの個々の人生の糸がながーくのびていて、その糸がみんな空に繋がっているように見える。
空から細い糸が無数に垂れ下がって人に繋がっている。
少し間違えるとこんがらがってどうにもならなくなるような細い糸を一生懸命たぐりよせていく、みんな自分のなかに必死に巻こうとしているように見える。
冬の日差しが射している・・・
テレビの四角い画面の中だけで、この国の眼の虚ろな総理大臣が演説をしている。
「国民には負担をお願いしなければならない」と下を向きながら原稿を読みながら言っている。
この人に繋がっている糸はあまりにも細くてよく見えない。わたしはもしかしたらもう糸を持たない人もいるのかもしれないと思った。