S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

ずっと悲しい

2011-04-04 16:30:04 | Weblog
お父さんは、ニュースで被災地の情報を見るたびに、ふるさとへの思いが強くなって
いるような様子。
お父さんは石巻で育った。一番幸せだった少年時代だといつも言ってる。
石巻の町には一度行ったことがある。
石巻の港から海を見ていた。

けれど、今は石巻もひどい被害だ。

お父さんには下に3人弟がいる。
今回一番下の弟の子ども、樹君が、東松島で津波の被害にあって、まだ見つかっていない。
樹くんは小学校3年生だ。
ずっとずっと、とにかく樹くんが見つかることを祈る毎日だった。
震災から3週間が過ぎた。

お母さんが、必死に探しているけれどどこもかしこもがれきの山・・・・
写真をおくってもらった自宅の周りも気が遠くなるようながれきの山だ。

子どもを探す親がまだたくさんいて、親を探す子どもがまだたくさんいて、
様子をきくたびに切なくてたまらない。


自然のすさまじさで呆然とする。

今週か来週にはお父さんと宮城に行こうと思っている。

遠くにいて何もできなくて・・・とずっと言っていた。


3週間たってまだ心の奥が痛い。

世界をみる目がどこか前と違ってきてしまった。


きのうの新聞で福島のがれきの中を防御服を着て、捜索する方たちの写真を見た。
薄茶色のがれきのなかに白い防御服の人。
おくるみにくるまった赤ちゃんの遺体を白い人が抱きしめている。

どうしてこんな悲しいことが起きちゃったんだろう・・
3週間たってもそればかり思う。

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