S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

詩を紹介します。

2011-04-27 16:16:17 | Weblog
震災が起きてから、なかなか詩をかけずにいて、音楽を聴いたり、吉本隆明の
「反核」異論 をひっぱりだして読んでいたりした。


現代詩手帖という雑誌に掲載されていた福島の詩人和合亮一さんの「詩の礫」
を読んでいた。

心が打たれた、

心が揺さぶられた、

震災でがれきに埋もれてしまったように感じた詩のことばが、ここにあって
泣きそうになった。

わたしもきちんと書かなければ・・・と、言葉から遠くなりそうな自分が
恥ずかしく思えた。


一部紹介させていただきます。

 ある男が言う。「朝になるともの凄い数の機動隊の車を見る。一列になって
 、福島市に向かっていく。交代するのだ」何を?何かを。私たちは冷たい汗
 を、記憶にかいている。


宮城県石巻市の、野球場は現在、火葬場になっています。たくさんの無念の
 命と、これ以上の悲しいゲームの中止を求めます。白球よ。
 転がり止まない、心の球形よ。


 放射能が降っています。静かな、静かな、夜です。




お父さんの弟の子どもたつきくんはまだ行方不明のままです。
お母さんは毎日毎日がれきをどかして探していて、腱鞘炎に
なってしまいました。もう50日もたつのに・・・
お母さんの時間はあの日から止まったままです。

きのうまで例年になく寒い春で、いまだに暖房器具・・・
けれど今朝は庭に出ると、生温かい風で気持ちが悪いほど。