天気はまあなんとかなりそうだし、体調もギリギリＯＫのようなのでキリキリと５時には起き出します。
相棒の独式一号機風神仕様ことベム坊も前日の夜に燃料補給＆タイヤ空気圧補充も済ませてますし、たいした荷物でもないのにフルパニアにしたのでパッキングの悩みもありません。
準備万端整えたところで、
「このまま出ると早く着きすぎるよな」
と、朝の６時前から廃品回収の段ボールのセットとか風呂掃除とかしてしまい、結局出発したのは当初予定通りの６時半でした（もっと早く出ればよかったというのは、後ほど判明します…）。
湾岸線はAPEC渋滞があるので横羽線を上ったのですが、Ｃ１から６号線へ抜けようとすると「向島～加賀 事故渋滞９キロ」とか出てます。
「加賀ってどこだっけ？」
「どっちにしても６号線はダメそうだな？」
「どうせ渋滞ならすり抜けできる道路幅の広い中央環状だろ！」
などと瞬間的に考えまして、７号線からＣ２と思いっきり回避してみましたが、加賀ってＳ１（６号線とＣ２が合流した先）なのでドッチから回っても一緒でした。 ここで30分ほどロスして、ようやく東北道に入ったら再び「事故渋滞１０キロ」の表示が…
旅のスタートでもあるので無理なすり抜けをする気にもなれずテレテレと走ってようやく２時間半かけても佐野の辺りと、すっかり予定が狂いました（汗） 絶好調なら白河辺りを通過しているはずですが、まあ仕方ありません。
ということで予定を変更して会津若松へと向かい、まずはソースかつ丼をいただくことにしました。
この日は山形在住のＫＺサンと「お昼をご一緒しましょう」と約束をしていたのですが、渋滞を抜けてからもペースが上がらずに安積のＰＡに着いた時点で11時になってしまっていました。 直接山形に行くなら間に合うのですが、前々から気になっていた磐梯山にも心が惹かれているので、ＫＺさんに電話をして事情を話すと
「磐梯山ゴールドラインを走りたがっているのは分かっているから、お昼はキャンセルして、午後にお茶でもしましょう」
という暖かいお言葉をいただきました。
となると現金なもので、進路を西に取り＝そうそうここで本編のタイトル「_西方向」が意味を持ちます＝会津に向かったのです。 実は、このむらい訪問は、電話で匂わせたつもりもないのですが、ＫＺサンに完全に見透かされていたようでした。
さて、お店の前には10人近く並んでいたのですが、ヒトリだったのが幸いして５分も経たずに名前を呼ばれて席に案内していただきます。 まあ、頼むモノは決まっているのでヲネイサンにオーダーを通して待つことしばしで登場デス♪
ロースカツ丼（大盛り）は、まあ実にご立派にルックスです。
左下の写真で見ていただくと大盛りといってもカツと比べると白飯が少なく肉とのバランスが悪いようですが、分厚いのに噛み応えがあるのに柔らかいカツはソースの味と相まって、単品でもグイグイと食べられますので問題ではありません。 さすがに後半は噛みづかれが出ますし、これもまた絶品の白飯がもっと欲しいとかの不満で出てきますが、とっても美味しくいただけました。
お腹も一杯になり、ちょっと戻る感じで磐梯山経由で山形へ向かいます。 ちなみに山形での待ち合わせは
ワシ 「ＫＺサンって北山形の辺りですよね。 何か目印ありますか？」
ＫＺサン「ヤマザワの北町店っ言っても分からないですよね？」
ワシ「分かります。 下条のトコですよね？」
ＫＺサン 「そっから近いんですよお…」
というような超ローカルに決めております。
何故かと申しますと、親戚が山形市内～寒河江市にかけて散じており、その辺りは学生の頃など週間単位の滞在で何回も来ている土地なのです。
さて、走り出した東北の山々では既に紅葉も終わりかけのようですが、麓にまで下りてきているのが目を楽しませてくれます。
で、今回の目的のひとつである磐梯山ゴールドラインは結構なワインディングですし、翌々日からは冬季閉鎖になる予定の道であります。 数日前まで滑り止め（要はスタッドレスかチェーン）規制がかかっていたのですが、無事に解除されたので是非とも走ってみたかったのデス♪ といっても、独式で出かけたＧＷも夏休みも秋のツアーもワインディングというような道を走ってませんので最初はオーバースピードでコーナーに突っ込んだり、逆にスピードを落としすぎて倒れそうになったりとバタバタでした（汗）
少しは乗れてきたかなあと思った頃にはゴールドラインのピークの峠ですが、しっかりと雪が積もっております。 寒いしぬかるんでいるし写真を撮ったらとっとと退散です。
道を駆け下りて桧原湖を横目に見ながら山形に向かいます。 だが、しかし、結構走ったところで…
にわかには信じがたく、ダラダラと走り続けますが途中でヲジサンにお訊ねいたします。
ワシ「この先は山形に抜けられますよね？」
ヲジ「無理。 春になんねと通れねい。」
ワシ「…」
とりあえず脳内地図で確認、そして実際の地図を眺めてみますが、相当に大回りをしないと山形に入れません。
なかなかショックから立ち直れず、缶コーヒー飲みながら煙草を意味なくふかした後、おもむろにＫＺサンに電話をすることになるのです。
（続く…）
