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NIPOGIの格安ミニPC をためす~AK1PLUS N97モデル~

2025年01月12日 21時00分00秒 | PC・携帯・家電
前からミニPCっていうのに少しだけ興味がありました。以前は妥協しないといけない面が多かったジャンルですが、2023年にインテルN100系プロセッサーが登場し、格安ミニPCもブラウジングや動画視聴、軽作業程度なら快適に利用できそうだったので購入してみました。


購入した仕様はメモリ8GB/SSD256GBの最廉価仕様。Amazonの新年セールで約16,500円。Amazonのポイントが1,200ポイントほど付くらしい。


参考にしたネット上のレビューでは化粧箱でしたが、届いたパッケージは段ボール箱、再整備品かもしれねって思いましたよ。


とりあえず開梱。本体、HDMIケーブル、電源ケーブル、説明書、VESAマウントの簡素なパッケージ。


説明書には日本語部分が3ページあり最低限の事はわかります。


本体は小さめのお弁当箱サイズ。


右側にはUSB端子3個(3.0×2、2.0×1)と電源ボタン。


背面にはACアダプタ端子、USB(2.0)、HDMI×2、LAN、イヤホン、セキュリティロック。VESAマウントで吊すときにこの面が上にきます。このモデルは2画面出力対応です。


残り2面には端子類はなし。


とりあえずTVにHDMIで接続し初期設定。


ネットにはつなぐなって書いてあったのでオフラインで初期設定をします。


ライセンス画面。ボリュームライセンスっぽいな。


動作確認後クリーンインストール予定なので必ず忘れない覚えやすいパスワード設定。


Windows11が起動したのでライセンス確認。ボリュームライセンスのMAK(MSのサーバで認証)ですね。限りなく黒のグレー。ボリュームライセンスは個人利用に適さないので、メーカーサポートにOEMライセンスくらはいって連絡してから分解します。


分解編


本体をひっくり返します。技適ありです。


下部のロック二カ所をアンロック側にずらします。2段式お弁当箱を分けました。


左側の部品は2.5インチストレージを搭載するときに利用するもので、利用しない場合は外したままでも大丈夫です。接続にはUSB Type-Cっぽい端子が利用されていますがUSBとの互換性はなし。


本体側はストレージ用ドックを外すことで高さは約37mmほどとコンパクトに。


本体側にも仕様のシールが貼られています。個別のシリアルナンバーは特にないようで、サポートは販路の注文番号で管理されているようです。


本体側を分解します。

ゴム足外すとネジがあるので4本とも外します。


上蓋を外すとこんな感じ。上下の筐体をつなぐケーブルはLEDライト用のものです。このモデルではLEDライトの光り方を変更するソフトウェアは付属していませんでした。さらにマザーボードのねじ2本を外すとマザーボードが外れます。マザーボード裏側にSSD(SATA接続)とメインメモリ(DDR4-SODIMM)があります。商品説明には交換可能の文字があったのでここまで分解しても保証は切れないのではないでしょうか(分解時の不手際で破損させたら保証はされません)。マザーボードを外す際はWiFiアンテナに注意してください。


動作確認と分解が終わったので使えるように組み立てて行きます。



30分ほど分解している間にメーカーサポートからOEMのライセンスキーが送られてきたのでWindows11もクリーンインストール。クリーンインストール直後はリテールライセンスに変更される事もあるようですがOEMのままでした。システムのライセンス変更画面から送られてきたOEMライセンスのプロダクトキーを入力してOEMライセンス化も完了。なお、Windows11 24H2をクリーンインストールしましたがドライバ類はインストール+ウィンドウズアップデートですべてあたりました。一応ドライバのバックアップを作成してクリーンインストールに臨みましたが杞憂だったようです。


CPU-Zで内容を少しだけチェック

CPUはIntel N97。インテル第12世代Coreプロセッサに属する世代でAlderLakeのeコア(弱い方)が4コア内蔵されています。HTTはなしなので4C4Tです。


マザーボードの情報はこんな感じです。価格を抑えるために安価な部品が使われてそうで耐久性は未知数です。


搭載されているDDR4メモリはKINSOTINのDDR4-2666/8GB。N97の仕様的にはDDR4-3200/16GBまで対応しています。実感できるかは分かりませんが、メモリを仕様上限のものに変更すればベンチの数字は良くなりそう。


グラフィックはIntelUHDグラフィック。24CU/1.2GHz版で4K@60Hzまで対応。ブラウザや文書作成などの軽作業、動画視聴などでは何の不満もなく動作します。動画編集やゲームはできますかとか聞くのは野暮です。


付属のVESAマウントを利用し21.5インチの液晶ディスプレイ背面にドッキング。壁掛け時計をかけるのと同じような感じでガッチリと合体はしません。


本体上面からケーブルがでてたり、ケーブルの長さもありごちゃごちゃしましたが一応コンパクトにまとめました。電源はたこ足ですが消費で円力的に問題ないでしょう。


正面から見た感じ。利用中もケーブルが見えるので少し煩わしいですが、無理矢理曲げてケーブルに不必要な力をかけたくないので妥協します。もう少し大きめのディスプレイにすれば良かったかも。



ミニPCの感想
実質2.6万円(本体1.6万、ディスプレイ1万、キーボード流用)で、この性能なら不満はありませんし使用用途に合致すればコスパも素晴らしいと思います。ただ中華製で有名メーカーでない、Windowsがボリュームライセンスだった事など不安は残ります。またウィルスチェックでは問題は見つかりませんでしたが、クリーンインストールをしたくらいなので出荷状態で使うのは人によっては怖いと感じるかもしれません。気になるのは耐久性です。製品保証は1年半となっていますので、メーカーとしては1年半程度の使用は保証できるレベルの物作りをしているのだと思いたいです。まぁ、安い製品なので2年くらいで壊れても買い換えれば良いという気がします。


IntelN100系の選び方
(強い)N150≧N97>N100>N95(弱い)
メーカーのチューニングや電源設定で順番は変わりますし、所詮はどんぐりの背比べなので価格で選んでも問題ないでしょう。2024年1月の執筆時点では3万円を越えるとAMD Ryzen搭載(性能差がそれなりにあります)のミニPCが視野に入ってくるので、IntelN100系ミニPCを購入するなら仕様にもよりますが上限2.5万円(メモリ16GB/ストレージ512GB目安)くらいで考えるのが良いと思います。

結論→用途が合致してPCの知識がそれなりにある人ならためしてみるのも面白いかも。


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