いつまでも初日の出画像をトップ記事にしておくのも気が引けますのでZenFoneネタを。
アメリカで開催されているCES2017で新しいZenFoneが発表されました。今回発表されたのは「ZenFone AR」と「ZenFone3 Zoom」。ARはグーグルのAR技術「Tango」とVR技術「Daydream」に世界初両対応したハイエンドモデルで、発売時期は2017年第二四半期の予定です。日本での発売や価格は未定ですがハイエンドモデルですので、ZenFone3DX(5.7インチモデル)を上回る価格になるのではないでしょうか。一方Zoomは昨今の流行であるデュアルカメラ搭載のミドルレンジモデルとなります。iPhone7PLUSを意識したようなデザインは若干気になりますが、スペックを見ると多くの人にとって使いやすいモデルとなっているように思います。日本での発売は未定ですが、世界的には2017年2月頃から販売開始の予定です。価格は未定ですが、所々でコスト削減の跡も見えますので意外とリーズナブルになるんじゃないかと期待しています。
ZenFone3 Zoom(ZE553KL)
ASUS - ZenFone3 Zoom(ZE553KL)
https://www.asus.com/Phone/ZenFone-3-Zoom-ZE553KL/
実機に触れる機会はまだありませんので、ASUSの資料やスペックから気になる点を確認していきます。なお、発表会資料とHPのZE553KLスペック表とで一部表記が異なっています(1月5日21時現在)ので、その点に関しては初出時のみ記載、2回目以降はHPのスペック表のデータを記載しています。
カメラ機能:かなり性能アップしている雰囲気
カメラはリアに25mm相当(35mm換算)でSONY IMX362センサーのメインカメラ、59mm相当(資料では56mm)のズームカメラのデュアルレンズカメラとなります。ここで注目するのはSONY IMX362センサー搭載のメインカメラ。このセンサーはデュアルピクセルAF対応(仕組みとしてはキヤノン一眼レフカメラ70Dや80Dと同じ)で、素早く高精度なAFが期待できます。またレンズはF/1.7の明るさでセンサーの性能もあわせ夜間などのデジタルカメラが苦手とするシチュエーションでの高画質な写真撮影が期待できます。Zoomの初代モデルではHOYA製システムを利用した光学ズーム機能がありましたが、今モデルでは光学ズーム機能はありません。25mmと59mmの単焦点カメラの2つを併用し光学2.3倍相当、デジタルズームで最大12倍が可能です。今回のカメラはZoomを若干アクロバティックな感じで実現した一方、カメラ性能は前モデルに比べかなりの向上が見られていますので、かなり使いやすいカメラとなっていると思います。
デザイン・サイズ:無難にまとめたデザインとバッテリー容量比で小型軽量な本体
デザインはZenFone3無印モデルとにた雰囲気のフロントと、ZenFone3 LaserやMAXのようなアルミ製背面パネルになっていて、そこそこの高級感がありそうです。サイズは5.5インチとしては一般的なサイズで、私が持っている機種の中ではZenFone Selfieに近いサイズですので、個人的にはギリギリで許容範囲内な感じです。重量は170gで最近の5.5インチモデルとしては少し重たいかなという感じ。しかし、この重さとサイズの中に5000mAhの大容量バッテリーが搭載されています。5.5インチのスマートフォンですと3000mAh程度のバッテリーが標準的ですが、標準より7割ほど多い電池を搭載し重さは少し重い程度。正直なところ電池持ちはスマホの利用頻度に直結しますので、カメラ機能をウリにして高頻度な利用が見込まれる機種としては、大容量バッテリー搭載は素晴らしいと思います。ただ、大容量バッテリー搭載ですと充電に時間がかかりますので急速充電機能の対応が不透明なのは気になりますね。
基本的なスペックなど:スマホとしては誰もが満足できるスペック
SoCやメモリなどをみると決してハイエンドモデルではなく、ZenFone3がベースとなったミドルレンジモデルとなります。ハイエンドモデルを希望する方には不満が残るかもしれませんが、実用上問題のないミドルレンジのスペックに抑える事で価格も抑える事が可能になりますので、多くの方が手に取りやすいという意味ではいいと思います。同時にハイエンドのARが発表されていますので、一部機能は異なりますがハイエンド思考の方はARをという事なのかもしれません。
ディスプレイは5.5インチのフルHD有機EL、表面ガラスは2.5Dのゴリラコーミングガラス5(4比で70%の耐性改良)です。正直なところ2.5Dは高級感とか指の触り心地とかは良いのですが、保護フィルムや保護ガラスを選ぶのであまり好きじゃないですね。まぁ、保護フィルムはいらないというスタンスのガラスですから裸で使えばいいのでしょうが、過去にやってしまった事がある自分としては保護フィルムは貼っておきたいのが本音です。
少し気になるのはWi-Fiの対応状況。資料ではac対応という事になっていますが、スペック表ではb/g/nのみの対応となっています。b/g/nに対応していれば困る事も少ないとは言え、将来的な事を考慮するとac対応が望まれます。
TW/JP/HK/SG/PHバージョンの対応周波数は以下の通りです。
日本での利用でしたらドコモ・au・ソフトバンクのネットワーク(MVNO含め)とも問題ないと思われます。昨今のASUSの販売方針を加味すると日本版はauVolteにも対応するのではないでしょうか。SIMはnanoSIMのデュアルスロットですが、スロット2はmicroSDカードと排他利用となります。この辺はZenFone3と同様です。
初期OSはAndroid6でAndroid7へのアップデートも予定されています。
私的には搭載されているとありがたいNFCは未搭載のようでそこだけが残念な感じです。事前のリーク情報ですとNFC対応って書いてあるところが多かったんですけどね・・・
スペックや画像を見る限りかなり欲しいと思わせる機種です。あとはお値段ですよね~。今回の発表会では価格についての言及はありませんでしたが、ZenFone3より高くなるのは間違いないでしょうから、最低でも400$(12,000NT$)~になるのではないでしょうか。日本ではATOKやサポートが入って59,800円(税抜き)ですかね。三木谷割りに期待するしかないのかなw
まぁ、日本での発売が遅かったり理不尽な価格差があったらサポート無視して台湾で購入しちゃいますけど・・・日本でのサポートは受けられませんが台湾のASUS修理センターで修理すれば2~3日で直るし・・・
とりま日本での発売の可否と価格情報待ちです(*^_^*)
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