千里寄せくる山の気を
赤や黄色の色さまざまに
なつかしく
行く道に
榾火は燃えて
忘れられよか唐獅子牡丹
匂いぞいずる
色うつくしく
さびしい梢に秋残る
いみじき楽と我は聞く
野の小道
わずかなすきから秋の風
幸子の幸は
その足音にも秋がある
濃いも薄いも数ある中に
東京の真ん中で「田舎はいい」と叫ぶ
冷たく消えて草陰に
憎いあんちくしょうの
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