2015年に『太子楼五體字類』を発行して以降、「自家通販」という形態で制作物を何度か頒布・販売してきましたが、そのなかでは郵便事故や発送側のミスなどのトラブルも何度か発生してしまいました。この記事ではそうしたトラブル・失敗の事例をふりかえって紹介します。
自家通販をする皆さんの参考になれば幸いです……。
前提
- 自家通販で売ってきたもの:同人誌・ステッカー など
- つまり一点物ではない
- 業務として商品販売・発送作業などに従事したことはない
- 趣味の活動としてのみやっている状態
- メルカリの評価は良い方 (⭐️×5・30+)
#1|なぜか宛先に届かない
何が起きたか
日本郵便「スマートレター」で発送をしまくっていた時期のことなのですが、「購入から10日以上経ったが届かない」というメールをある購入者からいただきました。
発送自体は確かにしたはず……。とすると郵便事故?
購入者に早速返信し、送付先の住所が間違っていないかの再確認をお願いしつつ、郵便局にも問い合わせをかけてみる旨を伝えた。
さっそく近くの郵便局の窓口に行き相談をしたところ、調査をしてもらえることに。しかし2日後、「指定された宛先の郵便受けに投函済み」との回答。
その後、調査結果を購入者に追加でメールを送信したのだが、最初の問い合わせ以降は返信がなく、状況不明のままとなってしまいました。
便りがないのはいい便り、ということで無事届いたと信じていますが……もし届いていなかったら遠慮なくご連絡ください。(2015年7月のことですが……)
便りがないのはいい便り、ということで無事届いたと信じていますが……もし届いていなかったら遠慮なくご連絡ください。(2015年7月のことですが……)
対策
- 証跡を残す
- 例:ポストに投函する前に、送付先の書かれた面の写真を撮る
- 追跡可能な送付サービスを使用する
この事例では、結局何が起きていたのかの全容を把握できていないのですが、トラブルが起きてしまったときの対策としてはこのあたりかなと思います。
「スマートレター」は専用封筒を買うだけで送れるし便利なのですが、追跡機能がありません。追跡機能があれば事故が起こらない……というわけではもちろんないのですが、追跡ができると送付側も受取り側も荷物の現状を把握できてちょっと安心ではあります。(と書いておきながら、「マルシェル」では利便性優先でスマートレターを採用してしております……)
#2|発送する荷物の取り違え
何が起きたか
BOOTHの匿名配送を利用していた時期に起きた話です。当時は、BOOTHで注文がいくつかくる→コンビニで発送→注文がいくつかくる→コンビニで発送…… ということを何度か繰り返している状態でした。
また新しい注文が1件きたので、封筒にグッズを詰めて封をして、コンビニに持っていきました。
コンビニから発送する時の手続きとして、BOOTHが発行する2次元バーコードを店内端末にかざして、発送票を印刷する必要があります。
バーコードは注文ごとに生成されるので、スマホでBOOTHの画面をひらいて「一番最新の注文」の2次元バーコードから発送票を印刷しました。
この時点では気付いていなかったのですが、ここで問題が起きました。自分が封筒に詰めて準備していた注文を「注文A」とすると、これとは別の「注文B」がコンビニに向かっている間に追加で来てしまっていたのです。
コンビニで対応した時点での「一番最新の注文」は「注文B」です。つまり、わたしは「注文B」の宛先に「注文A」の荷物を発送してしまっていました。
帰宅後に「注文B」の受注メールに気づき、まもなくして取り違えてしまったことにも気付いてしまいました(「注文A」と「注文B」の注文内容が同じであればセーフ……となったのですが、残念ながら全く違う内容でした)。早速BOOTHと配送業者に相談をしましたが、匿名配送という性質もあってなのか配送を中断することは不可能……ということになってしまいました。
このミスによる影響として、「注文A」の注文者のかたにいくつか迷惑をかけてしまいました。
- 購入者に対して「中身を開けずに当方へ返送してください」とお願いし、対応をしてもらう
- 返送・再送は当然ながら匿名配送にならない。そのため、購入者・発送者(私)の双方が住所・氏名を明かす必要が出てしまった
対策
前提として、匿名配送では氏名の情報が見えないので個々の注文を見分けることが難しいです。識別する唯一の方法は「注文番号」(ストアシステムが発行してくれるなんらかのID)なので、これをもとに適切に管理する必要があります。
- 封筒に「注文番号」を書いて取り違えを防ぐ
- 付箋に書くでもいい。その場合は発送する直前まで貼っておく
- 封を閉じる前・発送をする前などでその都度、注文番号を照合する
#3|手持ち在庫以上の注文を受け付けてしまう
何が起きたか
このブログは「マニアブログフェスタ」という催しの一環で書いているのですが、ブログ記事を書く以外にも「マルシェル」でグッズを売るということもしています。(注:2020年8月29日現在、私からの出品は一時休止しています)
このミスは、まさにそのマルシェルでやってしまったことです……。
マルシェルでは、販売開始前に商品の「在庫数」を設定することができます。私はこのとき、物理的なストック数を正確に確認せず「30部程度はあったはず!」という認識のもとで販売物の在庫数「20部」と設定していました。しかし、実際のストック数は16部しかありませんでした。
その事に気づいたのは、すでに20部の注文を受けた後でした。即、印刷会社に増刷の依頼をかけました……。
影響としては、本来設定していた発送日数よりも1週間ほど発送が遅れるという結果になりました。
今回はかなりスムーズに増刷が完了したので1週間で済んだわけですが、何らかの事情でもっと遅れたら……増刷ができなかったら……と考えると恐ろしいです。
対策
- 在庫数を設定するときは、物理的な個数を念入りに確認する
- 書いてて恥ずかしくなってくるレベルの杜撰さなのですが、全然起こりうることなんですよね……
ミスは起きる……
#2・#3 のミスでご迷惑をおかけしてしまった皆様には改めてお詫び申し上げます。すみません……。
もちろん私のうっかり・不注意・杜撰さが過ぎる……という話ではあるのですが、ミスを100%なくすことは難しいと思います。人間なので……。それでも、ミスが起きにくくする(起きたときの影響を軽減する)工夫をすることで、より安心した状態で自家通販に望むことができるかと思います。
とはいっても心配や不安が強い……ということであれば、委託販売・倉庫発送に対応しているサービスなどを利用するのが良いと思います。販売利益は減ってしまいますが、自分がヒューマンミスを起こす不安からは解放されます。(マルシェルも……いつか倉庫発送に対応してほしい…….)
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