節分の昨日はとても暖かく穏やかな日だった。
一週間ぶりのガーデンでは小梅の花が一輪咲いていた。
ピンク色の花を咲かせる「みちしるべ」という名の梅も
一輪の花がほころび始めていた。
枝垂れ梅は今、つぼみ…まだ一輪には届かない。
梅一輪、一輪ほどの暖かさ…とは、昔の人はよく言ったものだ。
この季節、ホントに梅が春を運んでくるかのよう…。
姫こぶしのつぼみもだんだん膨らんできた。
沈丁花のつぼみも大きくなってきた。
節分から立春へ、ガーデンも少しずつ春に近づいている。
昨日は久し振りのポカポカ陽気に誘われて
ガーデンの花壇の手入れや落ち葉の始末に励んだ。
まだ冬枯れの殺風景な花壇のエッジに彩りを添える芝桜。
花壇の中では春を待つ球根たちが眠っている。
芝生の中から芽を出した逞しいスイセン!
下の方はまさに雑木林…いえいえ、ナチュラルガーデン。(汗)
このアーケードに誘引しているつるバラは
ニュードーンとポールズヒマラヤンムスクなのだが
圧倒的にニュードーンの方が勢いがある。
ガーデンの中で一番大きくて、守護神のようなコナラの木。
夏の緑の葉に覆われたどっしりとした雄姿もいいけど
こんなふうに、冬の青空に剥き出しの樹形を晒す姿も美しいと思う。
男の中の男って感じがして、惚れ惚れするよねえ~。
枯れてドライフラワーになっていた小菊もなかなかキレイだ。
てな具合に、ガーデンで作業しながら散策していると
こんなヤツに出くわした。
妙に色白の体をしたカエルちゃんだ。
おまけに、反応が鈍く、動きが異常に遅い。(笑)
おそらく、機嫌よく土の中でまだ冬眠中だったところを
私がゴソゴソとやるものだから、起こしたのかもしれない。
ゴメン、ゴメン…どうもスンマセン。
植物だけでなく、動物たちも春の目覚めの季節なのだ。
私もコタツから出て、動かないと…。(汗)
昨日は節分にちなみ、恵方巻と福豆を食べた。
今年一年の無事と健康を願って…。
そして沈む夕陽を見ながら露天風呂に入った。
あ~、何という幸せ、何という贅沢!
二十四節気のうち、節分から立春への暦の移り変わりは
一年中で最もワクワクする嬉しい節目だ。
寒い冬がもうすぐ終わり、暖かい春がまもなくやって来る。
植物も動物も眠りから目覚め、蠢き出す。
自然界にエネルギーが満ち溢れ、新しい何かが始まる。
そんな期待感に胸躍る。
そんなふうに感じるのは私だけだろうか?