紅葉もほぼ終わり、すっかり冬景色となって
色目がめっきり少なくなってしまったガーデンで
わずかに色彩を残して咲いている花たちがいる。
そのひとつがこの黄色いブッドレアだ。
夏の終わりごろから咲き始め、今もなお
枝を伸ばしながら、花を咲かせている。
花が少ない季節なので、貴重な存在だ。
毎年同じ場所で元気な姿を見せてくれているというのに
名前がわからず、いつも申し訳なく思っているこの花‥。
あなたは一体何という名前なの?と語りかけても答えない。
ニョキニョキとどこまでも、紫色の花穂を空に向かって
今も伸ばし続けているアメジストセージ。
寒波の押し寄せるこの季節、寒くはないかい?
そして、今でも可憐な花姿を見せて次々に咲くホクシア。
年甲斐もなく、久し振りにおしゃれする時に身に付ける
お気に入りのイヤリングのようにも見えて、いとおしい‥。
寒空に 咲く花の色 集めては
凍てつく心に 灯りともさん