暦の上では一年中で最も寒い時期とされている大寒を迎え
まさにその通りの厳しい寒波に覆われている今日この頃…。
北国では降り積もった雪を除雪するために、多くの人々が
大変な苦労をしている様子が、テレビに映し出されている。
特に、高齢者世帯の屋根の雪下ろしや道路の雪かきを
黙々と手伝っているボランティアの姿には頭が下がる。
こんな光景を見ると、「お互い様」という言葉を思い出す。
日本もまだまだ捨てたもんじゃない…と何だか嬉しくなる。
さて、そんな寒さ厳しい中でも、ガーデンの木々や草花は
まもなくやってくる春を迎えるための準備に余念がない。
毎年、梅の中では一番に咲き始める小梅のつぼみは
冬の緩やかな日差しを浴びて、こんなにも膨らんでいる。
凍てつく大地から、たくましく芽を出しているのは水仙。
これは早春に淡いピンク色の花をぽっかり開く姫こぶし。
シャクヤクの木にも新芽の芽吹きがたくさん見られる。
すっかり枯れてしまったように見えて、実は生きている。
まだまだ固いつぼみだが、ふきのとうも膨らんできた。
芳しい香りのする沈丁花のつぼみも色づいてきている。
そして、この寒さの中でも頑張って咲いているバラ。
毎年この時期には、こうした植物が寒さに耐えながら
健気に頑張っている姿を見つけて歩くのが愉しみだ。
もの言わぬ彼らから、「よっ!おまえも頑張れよ!」と
無言のエールを送られているような気がしてならない。