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オーストラリアが自国海軍の次期潜水艦の導入にあたって、日本案(おそらく「そうりゅう」のモンキーモデル)は採用しないと伝えてきたそうです。
この事に関して、オーストラリアはPRC(支那)との関係を重視したとか色々言われていますが、私は「ひょっとしたらオーストラリアは日本案の潜水艦をキチンと運用する自信がなかったんじゃないか」と思ったりしました。
つまり、日本が「手取り足取り」懇切丁寧にすべての機密も全部教えてくれなければ、X形の舵を持つ「そうりゅう」型は満足に稼働させられない。
けれども日本は当然すべてを教えるつもりはない。
X舵の潜水艦は面舵・取り舵、あるいは潜航・浮上といった機動の際、垂直・水平の十字舵が舵を2枚ずつしか使えないのに対して一方向への回頭に4枚の舵を使用するので、舵の利きが良いとされています。
これは昔からわかっていた事なのに、自衛隊では「そうりゅう」で初めて採用されました。
なぜなら制御が難しいからです。
4枚とも完璧な状態ならまだしも、1、2枚の舵が故障または破損した場合、艦の姿勢や進路を制御するには高度な制御システムが欠かせないでしょう。
仮にX舵の潜水艦の右上と左下の舵が壊れたとします。
この状態で面舵を取ろうとして右下の舵と左上の舵を左に向けると他の何らかの手段でトリムを取らないと艦首が上がってしまいます。
こんなような状況で操艦するためには高度なコンピュータシステムが欠かせません。
舵の故障と言うなら十字舵でも同じ事では?という意見もあるでしょうが、垂直の2枚と水平の2枚がそれぞれ連動している十字舵と4枚が各々独立して動くX舵とでは、そもそも故障率からして違うでしょう。
おそらくオーストラリア海軍はいままで使っていた「コリンズ」級で完璧な制御システムを持たないX舵の潜水艦にこりんず…あいや懲りてるんじゃないでしょうか?
いくら高性能でも稼働率が低くては…という事もあったんじゃないかな?
ま、なんの根拠もない妄想ですけどね。
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