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また、国の中心を流れる大河の数々が近年の源流の山林での森林伐採もあって最近日本でも見られるようになった「ゲリラ豪雨」が頻発する度に洪水が起きて、その度に農産物がダメになり多くの子供の飢餓による死亡報道で知られています。
私はこの国を革命で創立した英雄「シャジハーン氏」の後継者とも云われる「サリム氏」と友人関係にあり、これまで3度首都ダッカに訪問して滞在してこの国の実態を見て聞いて来ましたが、実は外から見るのとは相当違う側面を知らされました。
それは隣のミャンマーを有名にした「天然ガス」がミャンマー以上に眠っていることが1999年の調査で明らかになったのです。更にシャジハーン氏のアパレル産業振興策が功を奏して、先進国が中国にシフトしたアパレル工場が近年の人件費の高騰(この10年で2~3倍)により次のシフト先を計画している中にあって最も期待されるのが月給がまだ2~3千円ながら労働力と設備共に高品質のバングラデシュなんです。
実際日本の大手アパレル企業の多くが調査し又進出を画策しているようですが、実は苦戦しています。
その理由は既にヨーロッパの大手アパレルが殆どの工場を押さえてしまい空きが少ない事と、日本企業が頼りにする現地日本大使館や大手商社が過去のODAに於いて背信行為を繰り返したことで信頼されていない事等があります。もちろん「YKK」のような成功例もありますが、「ユニクロ」も大苦戦したこともあり、もしもっと上手く進出するのなら「サリム氏」がキーマンです。彼は「Japan-Bangladeshグループ」という発電、交通、メディア、ホテル等の基幹産業10数社を擁する巨大産業グループの総裁(チェアマン)であり政治家にも強大な影響力を持つ国のリーダーで経済人です。(HPはhttp://www.jbgroup.com.bd/)
今、首都ダッカではドンドン古いビルが取り壊され最新の高層ビルに代わっています。最近のGDBは優に6~8%位と推察されますがこの数値は公表されないようですが、実は隠れた高度成長国家なのです。
4/21日の記事で「ミャンマーの経済開放で期待される日本人」を紹介しましたが、実は余り話題にならない隣国の「バングラデシュ」の方もそれ以上に魅力のある国でこれからのビジネスチャンスに溢れています。
農業の革新技術指導はもちろんですが天然ガスの採掘技術&利権もアパレル工場進出も更に洪水のような車社会の革新や高速道路や新型都市交通や発電設備の提案等日本が貢献出来るビジネスの宝庫なのです!