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NPC福岡・女性プランナー4人の日々

激動のカンボジア by タカハシ

2008年01月07日 | 海外
まずプノンペンに降り立って、寒い国から暖かい国へとほっとしていたのも束の間、ものすごいスピードで走ってくるオートバイ・トュクトュクに圧倒されました。社員旅行でタイに行った事のある私達女性メンバーにとっては見たことのある風景ですよね。


でもありえないです。この4人乗りは。。。


1863年から1953年までフランスの植民地だった時代につくりあげられた街並みを誇るプノンペンは「東洋のパリ」とまで言われたそうです。


トンレサップリバー沿いのバーやレストランはヨーロッパ系の観光客で賑わいを見せ、その内のF.C.Cというレストランでのランチの一時。もと外国人記者クラブだった所です。フランス様式の建物の屋根だけが、カンボジアの伝統民家のような造り。しっくいの壁に飾られているのは激動のカンボジアを伝える報道写真。よくよく写真を見てみると食事が出来ないような悲惨な写真もあり。。。


高級住宅街の一角


貧富の差の激しさは年々その差が増す一方なようです。



プノンペンにあるカンボジア料理レントラン

華僑など外国資本の投資が不動産にむけて成され、南部の高級住宅地のアパートは、借りるふりをしてオープンハウスを見に行きましたが、なんと1LDKで$600もする!福岡の中央区と同じレベルです。家具付で1ヶ月分のDeposit(部屋を引き払う時に帰ってきます)を払えば入れるとの事。高級住宅地といっても敷地を一歩出れば、裸足の子供達があるいていたりするのですが。


一般層の住宅ではプロパンガスがキッチンの中においてあり、なくなれば各自が買いにいくそうです。見た事のないTOTOのロゴがはいった水洗金具などなかなかおもしろかったです。


車に関しては、トヨタかホンダがほとんどで、びっくりしたのは日本でこんなに沢山の数のレクサス(古い型)が走っているのを見た事がありません。車よりも圧倒的にバイクの数が多いのですが。

プノンペンから車で6時間ほどの世界遺産・アンコールワットへと出かけました。道すがら、屋台でいろんなものをみかけました。



たとえばこんなの。おーかっこいい。ディスプレイに使えそうだなと思っていたら、中の種を出して食べ始めました。さっぱりした味でしたよ。またこんなものも。大根のような野菜でキムチをつくってみました。

遺跡はアンコールワット・アンコールトムとあちこちに広がっていますが、なんと言っても素晴らしかったのが、タ・プローム遺跡。10年ほど前から行ってみたいと思っていた遺跡です。1186年に創建されたもので、ここは自然の力を明らかにするために、樹木の除去や本格的な積み直しなど修復の手を下さないまま据え置かれているとの事。ガイドさんの話によると、樹木を撤去すると建物の基礎にくいこんでいる根が土台となっている為に、建物自体が崩壊してしまうという事です。熱帯雨林で樹木の手入れをしないと恐ろしいほどの生命力で建物までもを侵食していくという、現実のものとは思えない神秘的な風景でした。







等など、一部しか紹介出来ませんが、サバイバルと言われる中で暮らしながらも、外国資本が自由に根をのばし、フランスの別荘のような邸宅に住み、レクサスやベンツが裸足の物乞いの横を駆け抜ける風景がタ・プローム遺跡の樹木のようにプノンペンを飲み込んでいくように思えて仕方がありませんでした。

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