タタさんから頂いたラオスの人形
2016年6月17日~18日にかけて、2015年度のダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業第17期生たちが10か月の研修を終え、帰国しました。
JASSは、この事業が始まった当初からご縁があり、4期生のジェシカさん(Jessica MAK WEI-E/マレーシア)からは、毎年企画やプレゼンという研修業務を引き受けさせていただいています。
タタさんは、初めてのラオスからのろう研修生。とてもまじめで、一途な人。ハキハキとしていて話して楽しかったです。かわいらしくてたくさんの人に好かれていましたし、花の好きな優しい女性でした(紫陽花の写真は市川洋子さん提供)。ラオスのこと、いろいろ教えてくれました。ラオス料理は初めて。タイと似ていますが、ラオス独特の料理もあり、さっぱりしていておいしかったです。
ギャンさんは元気で周りを楽しくさせてくれる人。彼もまじめで研修を一生懸命取り組んでいました。女性が多いJASS事務所だからか、Martin講師にはお兄さん?みたいに懐いていました。6月13日には、自転車縦断から帰京したMartin講師に会いに、帰国直前の忙しいときに会いに来てくれました。
ほとんどが貧しい国から来た研修生たち。帰国後は、また会う時が来るとは知る由もなく、これでお別れ・・・、と以前は思っていました。しかし、最近になって、まさか・・・、と思っていた再会の機会がいくつかありました。
一昨年に14期生のアシュファッグさん(Ashfaag/モルディブ)に会い、昨年は2期生のラフィーさん(Raphael/フィリピン)、そして10期生のカスンさん(Kasun/スリランカ)が来日。7期生のキムさん(Kim/韓国)も来ていました。
彼らが自国でともに活動をする仲間と来日したり、活動報告をする様子を目のあたりにし、母国で活躍する若きリーダーを育てる人材育成事業であるダスキンの芽が確実に息吹いていることが伝わってきました。
研修中に彼らと日本でお付き合いしているときにとても印象に残るのが、研修生自身が「ダスキンファミリー」と呼ぶ研修生たちの繋がりです。彼らは時を超え、国境を越え、ダスキン事業という愛の糸でつながっています。10ヵ月の日本での経験は、彼らにとって忘れがたく大切な思い出であり、事業実施団体の日本障害者リハビリテーション協会のスタッフの皆さまを中心に、そして、日本での研修先で知り合った方々がさらにその輪を広げているようです。過去の研修生たちが、来日の折、JASSを訪問したり、連絡をくれることで、私たちもこうしたすばらしい輪の片隅に入っていることを実感し、名誉に感じています。
タタさん、ギャンさんは、帰国したばかり。今後はどんなふうに活動していかれるのでしょうか?
まだ再会していない研修生のことにも思いを馳せながら、タタさん、ギャンさんとの何年かの後の再会の時は、必ずやってくると信じて、その時を楽しみに待ちたいと思います。その時は私はもうおばあさんかな?
写真はJASSでのプレゼン発表会の様子。
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たか記