ふらふら日記

物足りない日常にふらふら、怪しい読書にふらふら、激しい映画にふらふら、美味いメシにふらふら、そんな感じの自己満足日記。

読書覚書2017 #12

2017年07月30日 17時54分00秒 | 読書めらめら

「武士道」
著者 新渡戸稲造
訳者 奈良本辰也
めらめら度★★☆☆☆
20170507SUN-20170525THU

これまた2ヶ月も前に読了した本の覚書なんだけど…。エヘヘ、殆ど忘れちゃったよーん。難しい本なんで、忘れたのではなく、そもそも記憶が流れていたのかも…。新渡戸稲造って知ってる? という質問に、そこそこ賢い人は、前の五千円札のメガネおじさん、と答えるだろう。もっと賢い人は、「武士道」の著者、と答えるだろう。しかし、その「武士道」を読んだ人って、中々、いないと思うんだよねェ。

ずっと疑問だった。なんで、この人が五千円の肖像なのか。「武士道」とやらは、それほどの名著なのか。20代の頃から「武士道」に興味があって、文庫本を買って持っていた。でも、ぎっしり文字が詰まった頁をチラッと捲っただけで気後れし、長年、タンスの奥底に…。しかし、最近、古本屋で解説付きの単行本を発見。これなら読めるかも。そして、20年ほど敬遠していた本に、ようやく挑戦したのだ。

「武士道」は、英語で書かれた本だった。そんなことすら知らなかったぜ…。新渡戸稲造は、メリケン女性と結婚したクリスチャンで、「武士道」は、海外に日本人の気質を紹介するために書いた本だったらしい。この単行本は、前に買った文庫本よりも末ェ新しく、注釈も多いので、無学な俺にも何とか読めた。サムライの信念や死生観を様々な事例を挙げて紹介している。事例が博識で圧唐ウれた。

「Bushido」は、古代ローマ戦士の誇りに通じるとか、男らしさの極みだとか、うろ覚えだけど、そんな感じの内容だった。何かを説明する場合、事例を挙げて紹介するのが近道だって解るけど、例えの挿話が高尚すぎて、なんかピンと来なかったなァ。古代ローマ戦士の誇りって武士道か? 男らしさって武士道か? 逆に考えると、ちょっと違う気がするし。例えって、突き詰めると別の話だからねェ。

結局、日本の美意識を海外に紹介した学者だから肖像に選ばれたのだろうか。戦国武将などの武人は、人殺しな上に、朝廷を利用しまくっているから紙幣の肖像に選ばれないらしい。そんなん言ったら、伊藤博文や岩倉具視だって、結構、キナ臭いけど…。個人的には、徳川家康が良いと思うけどなァ。アマテラス壱万円券とかスサノオ五千円券でも良いし。何でも良いから、いっぱい紙幣が欲しい。


三笠書房「武士道 現代語で読む最高の名著」534円

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