(た)のShorinjiKempo備忘録

※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。

打上蹴

2024年12月04日 | 剛法
備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、

※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。

SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。

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打上蹴は表裏共に旧・科目表の4級科目であり、外受系の4法形である「外受突(裏)」「外受突(表)」「外受蹴(裏)」「外受蹴(表)」に続いて、4級の後半で習得します。突き蹴り共に「打上突(裏・表)」「打上蹴(裏・表)」となっており、打上げ受系は表裏同時の修練となっています。

一般的には打上受系は、通常より切迫した状況下で屈身を併用してよける、と指導されていると思います。咄嗟によけるから横振身より屈身を用いるのだと思うのですが、ですからまず「咄嗟に屈身する」という事に身体を慣れさせなければなりません。point は「膝の抜き」だと思っています。身体を「下げよう」とすると横振身と同じ位に時間が掛かってしまいます。膝と股関節のスイッチを切って腰ごと地面に落下するような感じだとサッと沈み込めると思います。

屈身蹴でもそうですが、身を沈めながら逆蹴を蹴るのは難しいです。流水蹴(前)の項でも述べた通り、上体が屈んでいては力強い蹴り足が出せません。なので打上受をしながら蹴るのであれば、後ろ足体重に逃がれながらの打上蹴(後)の形の方が基本的にはいいのではないかと思います。

また<表>であれ<裏>であれ、例えば我が左一字に構えた時に、攻者の右拳、即ち我の左から来る拳は前手の打上受が受け易いと思います。前手で打上げるのであれば、通常は後ろ足体重(軸足)の順蹴返し一択となり、打上蹴(後)の形になります。勿論、対構えからの右上段逆突などで、攻撃が充分見切れるのであれば、前足を横に捌いて蹴り間合いを作り、右打上受からの打上蹴(前)も可能だと思います。

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打上突ではまず受ける事が優先され、「体側の線」を用いるので基本的には2拍になると意見を述べました。これは右手で打上げるなら腰の返しで左拳で突く、左手で打上げるなら右拳で突くからなのですが、打上蹴の場合、打上受と蹴り足は同側が原則となります。右で打上げてわざわざ左で蹴ることはありません。「体側の線」を用いるので、受けた側の腰が蹴り腰になるので、反撃のタイミングは打上蹴の方が早いかも知れません。



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