呑んだり食べたりフォトったり

初号スパーニッカ復刻版



想い出のボトル。

1992年 夜のスポットライトに浮かび上がる大阪城を見ながら、とあるホテルの一室で呑んだんです。寝酒として冷蔵庫に入っていたミニチュアボトルを何の気無しに開けて。

こんなポピュラーな酒は それまで何度も口にしてたんですが、その時は美味かったですね。まだ店を持つ前の身でしたが、それまで色々呑んできて違いが解るようになってたんだと思います。甘みや旨味・熟成された穀物由来の薫りとスモーキーフレーバー そしてピート香。どれもが纏まって落ち着いたハーモニーを奏でている。リーズナブルな価格帯でこれ程の酒が日本に、それもとっくの昔にあったなんて・・・と思ったもんでした。
確かに、贅沢にモルトの数を使ってるスコッチに比べたら華やかさでちょっと物足りなくもなるけど、この纏まりのある仕上がりは日本人の好みだと思うし、フィニッシュの長さは特質物ですよね。私にとってはジョニ黒と共に忘れ得ぬボトルなんです。

復刻モノということで現代の品と比べてどうなのか? ということについては最近呑んでなかったので微妙なところでは分からないんですよね。だって、巷ではここ数年来置いてるところが少なくてね。シングルモルトやハイボールのムーブメントに、影に追いやられてるんでしょう。ちょっと値段も上ですしね。こういうところ、STは巧いんですよね。私はイメージ戦略とかに迎合して欲しくはないですけど。なんにせよ、素敵な一杯を約束してくれますよ。

ナッツ。
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