精神科ナースマン

精神科で働く看護師さんのブログ

YouTube:医療安全推進支援室

2020年11月29日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。 

私が医療安全管理に携わるようになって15年以上になる。(遠い目)
当時、安全のことなんか全く知らなかったnursmanがまず初めにしたことは。。。
本を買って読んでみる。
↑いつもの思い付き。笑
どの本を買えばいいかも分からないままにひとまず、本屋に行ってみた。

今でも時々読み返すことがある「医療におけるヒューマンエラー なぜ間違える どう防ぐ」の初版を買って勉強をした。
その次にしたことは、療の質・安全学会の学術集会に参加してみた。
↑これも思い付き。笑
医療安全のひよっこnursmanは、河野龍太郎先生の講演を聞いて非常に感銘を受け勉強になったのを覚えています。
そう、私が初めて手にした「医療におけるヒューマンエラー なぜ間違える どう防ぐ」の著者だったのです。

これまで河野龍太郎先生の話を聞くには学会やセミナーに参加する他なかったのですが、YouTubeで視聴することが可能となっていますので、ご紹介したいと思います。

YouTube:医療安全推進支援室

是非、チャンネル登録して継続的な試聴をして頂きたいと考えています。

これから医療安全に関わる全ての人に是非試聴して頂きたい内容をセットにしてみました↓
ヒューマンエラー発生メカニズム ~ ヒューマンエラーは原因ではなく結果である ~
医療安全の基礎:安全文化の醸成 ~ヒヤリハット報告はなぜ必要なのか?~
医療のリスク低減と作業効率向上の考え方 ~全体説明~
医療のリスク低減と作業効率向上の考え方 1.医療の現実を理解する
医療のリスク低減と作業効率向上の考え方 2.基本的考え方と日本での取り組み
医療のリスク低減と作業効率向上の考え方 3.問題解決の方向性
医療のリスク低減と作業効率向上の考え方 4.具体的対策(具体的取組)と結論
医療安全の基礎:医療現場でできるエラー対策
医療安全の基礎:5S活動の勧め

上記の動画と「医療におけるヒューマンエラー 第2版: なぜ間違える どう防ぐ」を読めば、基本的な考え方はひとまず身につくと思います。
大切なことなのでもう一度言います。
医療安全に関わる全ての人、興味のある人、是非試聴して頂きたい。

いつも最後まで読んで頂きましてありがとうございます。。。

安全、安心、明るい「3A(Anzen、Anshin、Akarui)」医療を創り看護の未来を創造していく「シンカナース」
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第8回 医療の質・安全学会 学術集会

2013年11月06日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。 

この学会ももう8回目になるんですね。。。
今年も参加を予定しています。
また、今年は、医療安全管理室で他の学会ですが発表することが決定しました。
ほぼ一人で始めたような小さな活動でしたが、今は、みんなの協力でちょっと自慢できる医療安全管理室へと成長しました。

継続は力なりです。。。

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臆病者と言われる勇気を持て

2013年03月16日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。 

医療業界は、航空業界や建築業界から安全管理を学ぶ事が少なくありません。
航空業界では大変有名なことばを紹介します。

「臆病者と言われる勇気を持て。安全航行こそ、最大の使命であり、責任である」
(松尾静磨・JAL元社長)

1966年3月4日、ハワイ発羽田行きの日航機が羽田空港に着陸をしようとしていた。
悪天候で滑走路がよく見えない状態であった。
機長は、安全に着陸する自信が無く着陸地を福岡空港に変更した。
福岡空港に到着した乗客たちは、到着地が変更され着陸が遅れた上に入国手続きで待たされ、不満でいっぱいであった。
その時、ロビーで目にしたテレビには、羽田空港で着陸を強行したカナダ太平洋航空の機体が炎上するのを映し出していた。
羽田空港への着陸に失敗し炎上する機体を目にした乗客たちは、着陸地変更の判断への不満を感謝に変えた。
このときにJAL元社長の松尾静磨は、「臆病者と言われる勇気を持て」という言葉を残しています。

医療業界でもこの言葉に学ぶことは、大きい。
安全を最優先にすることは、航空業界も医療業界も同じ。
安全の上にしか航行も治療もできないのは当然の事。

安全のためなら、臆病者であり続けたい。。。

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第7回 医療の質・安全学会学術集会

2012年11月11日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。 

今年も行きますよ。
第7回医療の質・安全学会学術集会
第7回医療の質・安全学会学術集会

会期:2012年11月23日(金)~11月24日(土)
場所:大宮ソニックシティ

これに続いて、2012年11月25日(日)
同会場で、医療安全全国共同行動「医療安全全国フォーラム」が開催されます。


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第6回医療の質・安全学会学術集会

2011年11月10日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。 

来週の11月19日(土)、11月20日(日)に毎年参加している医療の質・安全学会第6回学術集会が開催されます。
場所は、東京ビッグサイト(ゆりかもめ「国際展示場正門」下車すぐ
【参加費】
 会 員   ¥11,000ー
一般(非会員)¥13,000ー
 大学院生  ¥5,000ー
 学 生   ¥2,000ー

我が国における医療安全文化は、1999年1月11日に起きた横浜市立大学の患者取り違え事故からですから、高々10年ちょっと。
おそらく、未だに医療系の学校でも十分な教育はされていないのではないでしょうか。
また、現在、医療の現場で活躍されている方々も当然、教育を受けていないのですから、十分とは言えないのが現実ではないでしょうか。
学生は、ほぼタダ同然の金額で2日間、参加できますので、是非参加して頂きたいと思います。


第6回医療の質・安全学会学術集会

教育講演1
「ヒューマンエラーを制御するシステム」~医療の安全は本当に実現できるのか?~ 河野龍太郎先生
教育講演2
「医療および医療安全の患者参加」
この二つの教育講演は、とても興味を感じるところで、わたくしも2日間参加させて頂いて、しっかりお勉強してこようかと思っております。


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医療安全管理者養成研修会。。。

2011年08月19日 | 安全管理

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nursmanです。

皆様、大変ご無沙汰しておりました。
本日、関東は相当大雨が降ったそうですね。
と言いつつ、東京に居ましたが、一滴も雨に濡れず。
今日、午後から雨降るって、家出る前にニュース見て知ってたんだけど、荷物増えるのが嫌で手ぶらでチャレンジ。
医療安全管理者養成研修会の休憩時間に外出たら、結構降ってて、東京アメッシュ見たら、23区内、アチコチで大雨洪水警報。
どーやって帰ろうか。
帰りは、ずぶ濡れ覚悟か。
トホホ。。。


ところがっ
帰りには、雨あがってて、雨のおかげで気温もグンっと下がって涼しかったし、よかった。
5日間に渡る医療安全管理者養成研修会も明日で終わり。
連日、朝9時から18時過ぎまでの研修は、かなり疲れる。
しかも、普段、車通勤だから、あの朝の山手線の殺人的な混み具合は、かなり刺激的だったよ。
明日は、土曜日だから、あの刺激もないんだろうなー。
この研修を受けて思うことは色々あるんだけど、整理が着いたら、皆様へお伝えしていこうと思います。

あと1日がんばってきまぁ~すっ


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東北地方太平洋沖地震の後に起こったこと。。。

2011年03月27日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

3月11日に
東北地方太平洋沖地震があり、nursmanの生活は、大きく変った。
震災の当日は、大きな余震が続くことや道は大渋滞な上、電車は運休していたこともあり、その日は、病院に泊まることにした。
この日は、帰宅困難者を含め待機職員を含めて大勢病院に泊まったのを覚えている。
それで、次の日に自宅へ帰ったと思う。
もうガソリンスタンドの給油待ち渋滞は始まり、給油制限も始まってた。
2000円分までだったり、20リットルまでの給油制限で、その渋滞は、何百メートルにも渡っていた。
nursmanは、車での通勤でしかも片道30キロくらいあるから、数日に一回の給油が必要。汗
ガソリンは、売り切れ続出で、いつ何処のスタンドが開いているか分からない状態で、1~2時間も待って給油しなければならない。
しかも給油制限付きだから、2日に1回の給油を覚悟しなければならなかった。
これに加え、計画停電も始まり、待機する必要もあったから、しばらく、病院に泊まり込むことにした。
幸い、病院には、シャワーがあったり、病棟に行けば洗濯機がある。
寝る場所も
椅子をどう並べると効率よくベッドが作れるのかなんてことを考えながら椅子をいくつか並べて、そこに布団を敷いてベッド代わりにした。
まぁ、みなさんも簡単に想像がつくように寝心地のいいものではなかったけど、慣れるとなかなか居心地がいい。(笑)
困ったのは、食事の問題。
物流が悪くなったり、どこに行っても品薄な状態は、病院でも同じことで、入院患者の食事にも影響がある程だった。
このため、職員の食事が出せないということが病院で決まり、自分達の食料は、自分達で調達しなければならなかった。
コンビニに行っても食べられそうなものが売っていないし、自宅の方は、若干病院の近くよりものがあったから、自宅の方で日持ちがして暖めるだけで食べられるようなものを少々買い込んだ。
これまたインスタント食品というものは、すぐに飽きる。涙
パスタを茹でてみたりと日が進むごとに食べるものは変化して行った。

さて、病院に泊まり込むことになった大きな原因の計画停電。
どこも病院って「自家発電」持ってるんでしょ。って思われるかもしれませんが、全てをまかなえる自家発電を持っている病院なんかほとんどない。
停電になったときに点灯する非常灯の電源は、バッテリーで駆動していて、30~90分で消灯してしまう。
そもそも、非常灯は災害が起きて停電になっても避難できるようにと設計されており、計画停電のためのものではないから、そう長時間はもたない。
何が困るかって、夜間の計画停電。
非常灯のバッテリーが切れたら、懐中電灯の明かりしかなくなる。
病室や廊下を満足に照らすほどの懐中電灯を用意すればいいのだろうけど、震災後、懐中電灯や単一電池の需要が増えたのと被災地優先に配送されるせいか、何処にも売ってない。汗
仮に懐中電灯が沢山売ってたとしても全ての病室や廊下を満足に照らすほどの量って一体どれだけあればいいのかなんて皆目検討もつかない。

暗がりで心配になることは、下記の3つ
 ・転倒転落
 ・誤薬
 ・火災
真っ暗な中で歩けば、元気な人でも転ぶし、薄暗い中で薬に関する作業をすれば、エラーを誘発する。
明かりの無いところで喫煙をすれば、きちんと火の始末もできないだろう。
こんな中、患者さんにも協力をお願いしなければならなかった。
1.夜間電気が消えたら、移動を最小限にして病室で休んでもらう
2.夜間計画停電の間は、禁煙

職員の方は、夜間の計画停電の間は、薬に関する作業を最小限にする。
電力が再開してからそれらの作業を行うとした。

それから、計画停電中は、エレベーターやリフトが動かなくなるから、食事の時間やメニューの大幅な変更をしなければならなかった。
夕食を16:00とか。
普通に考えて夕食が16:00って、早過ぎるけど、停電になってから、暗がりで食事をする訳にもいかない。

こんな苦肉の策でなんとか、今は、しのいでおります。

それから、この計画停電に伴って、病院のパソコンが2台壊れた。汗
停電前にはきちんとシャットダウンさせていたにも関わらず、電力復旧後、ウンともスンとも言わなくなった。
おそらく、電源ユニットがイカレたんだろう。
電力再開時の過電流でイカレたんじゃないかって考えてる。
だから、パソコンは、計画停電前にシャットダウンさせておいて、更にコンセントも抜いておくことをお勧めします。

そんなこんなで、ずーっと病院に居たら、曜日の感覚やら日にちの感覚がだんだんイカレてきて、今日の出来事なんだか昨日の出来事だったのかも分からなくなってきた。苦

 
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東北地方太平洋沖地震ドキュメント。。。5

2011年03月19日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

さて、前回の東北地方太平洋沖地震ドキュメント。。。4のつづき。

今回の東北地方太平洋沖地震を受けていろいろな人間の行動や今後の課題が見えてきた。

それは何か?
まず、避難訓練は、有効な訓練である
ということ。
大抵、避難訓練のときは、「こんなのやったって意味ないよ」「地震なんか来ないよ」なんて言いながら、ダラダラやるものです。
それでもやっているか、やっていないかの差は大きかった。
現に避難訓練に日常的に参加していないセクションの職員は、何をしていいのかも分からず、建物外には出たものの立ち尽くしているだけで、救助や避難誘導の手伝いもしていなかった。
一方、避難訓練に参加している人たちの行動を見ると、どの非常口から何処へ避難するのがよいのか?
何をすべきなのか?(拘束者や隔離室の解放をする。避難場所での人員確認。避難完了していないところへの応援etc...)
こういったことが指示されなくても一人ひとりが行動できた。
職員側だけの問題ではなくて、患者さんも避難訓練に参加しているから、パニックにもならないし、転んだ人が一人も出なかった。
日頃の訓練は、極めて重要であるということがいい結果として証明された。
口癖のようによく言っていることだけど、「人間は、やってみないとやれるようにならない」「最初から上手にできる人は、どこにもいない」。
正にこの通りだった。

これに付随して、避難訓練はしていても
避難完了した後のことをよく考えていなかった。
避難したものの食事や薬の問題などなど

それから、
「正常化の偏見(normalcy bias)」という人間特性
あんなに激しい揺れを体験して避難指示が出されたにも関わらず、避難をしようとしなかった人がいたというエピソード。
人間は、明らかな異常がなければ、それを認めない。
自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価してしまうということです。

今回、災害でありながら、助かったことは、ライフラインが全て残ってたということだ。
備蓄しているとは言え、水が出なかったら。ガスが止まったら。電気が止まったら。
想像するだけで大変な事態になることが容易に想像できる。
電気は、本当に困る。
明かりもエアコンも水道のポンプも電話もなにも使えなくなる。苦

病院の外の話では、帰宅困難な状態が簡単に出来上がってしまうってことも明らかになった。
電車は動かなくなるし、あっという間に大渋滞は起こる。
被害のほとんどない東京でも買い占め行為が始まる。
コンビニのお弁当がいつも売り切れになっているし、弁当屋でさえ制限販売をする始末。汗
これもきっと何かしらの人間特性が絡んでいるんでしょうね。
ガソリンは、いまだに20リットルの制限給油の上、そのスタンドに入るのにさえも大渋滞で1時間待ちは、当たり前。泣

こんな程度で被災地なんて言ったら怒られるかもしれないけど、被災して見えたことは。。。
とにかく、災害時には日頃の訓練が活きる。
それと協力と連携が死活を決めるということを身をもって感じた。
もちろん、日ごろの備蓄や備えは、絶対に必要なことだということも。。。

= 東北地方太平洋沖地震ドキュメント 完 =

 
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東北地方太平洋沖地震ドキュメント。。。4

2011年03月18日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

さて、前回の東北地方太平洋沖地震ドキュメント。。。3のつづき。

患者さんの夕食を終え、当日に起こりうる大きなトラブルを乗り越えることが出来た。
どの職員も何の文句も言わず、全力で協力してくれた。
そんな中、外からの新たなbad newsが入ってきた。
車で通勤している夜勤者からのレポートと病院外で起こっている事象だ。

全ての電車が運転見合わせを続けている。
踏切の遮断機が下りたままになって大渋滞を引き起こしている。
至る所で大渋滞が引き起こされて、全く車が動かない。汗

いわゆる帰宅困難の問題が明らかになった。
今までは、病院の中のこと何とかしなければならないと一生懸命になっていたこともあって、目が外に向いていなかった。苦

帰れなければ、帰らなければいい。

病院に泊まることにしたにせよ、自分達の食事の問題。
栄養科が、おにぎりを出してくれたけど、残った職員の人数と比較すると十分でない。
だからと言って、近所のコンビへ車で行くには、大渋滞が待っている。
避難誘導の際に先頭をお願いした男性看護師がバイクで通勤しているのを知っていた。
「食料調達頼む」って言って10,000円を渡すと、いつもの調子で「全部いいんですか?(笑)」と冗談を言いながら、コンビニへ行ってくれた。

本当に全部使って食料を大量に調達してきた。汗
↑こういう人が居るから、コンビニから何もなくなるんだ。(笑)

さすがピーターパンボーイズな感じ。
しかも、nursmanのリュックの一番奥にコンビニで買ってきたと思われるビールが1本そっと入れてあった。(爆)

結局、帰宅困難者、病院待機者を含めると病院全体で20名を超えた。
その人達の休む場所の確保の問題が発生したけど、結構簡単に確保出来てよかった。
夜になって、その帰宅困難者、病院待機者達の休憩場所を覗くとトランプをしてたりと修学旅行状態で楽しそうだった。(笑)

nursmanは、事務の当直室で男性事務員達と休んだ。
休んだとは言え、余震は続くし、緊急地震速報で携帯は「ヴィーン、
ヴィーン」って鳴れば、地震のニュースが気になってTVを見たり、エレベーターを復旧する業者が何時に来るか分からないから、来るまで落ち着かないし、ろくに休まないままに翌日を迎えた。。。
結局、エレベーターの業者は、1時過ぎに来て2時過ぎに復旧を完了していった。

今回の東北地方太平洋沖地震を受けて、いろいろな人間の行動が見えてきた。
それは、何か?

つづく。。。

 
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東北地方太平洋沖地震ドキュメント。。。3

2011年03月15日 | 安全管理

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こんにちわ。
nursmanです。

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

さて、前回の東北地方太平洋沖地震ドキュメント。。。2のつづき。

避難困難者の誘導応援のため最上階のフロアから応援に行って順次下のフロアに降りて行った。
すると、そこには、日常の光景が広がっていた。
ナースセンターで看護師さんが何か書き物をしていて、食堂では、車いすに乗った患者さんが5~6名地震のニュースをTVで見ている。
その傍らで洗濯物を畳んでいる職員。
正に日常。汗
一体、何なんだと思った。
「全員避難だよ」と看護師さんに言うと「だって、車いすだから、重いんだもの」と避難訓練級の発言。驚

これは、後々問題になったけど、ここに居た職員は「避難しなくても大丈夫」と判断したわけなのですが、なぜそんなことが起きたのか?

人間は、「正常化の偏見(normalcy bias)」という人間特性がある。
人間は、明らかな異常がなければ、それを認めない。
自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価してしまうのです。
これは、人間特性だから、変えようって言ったところで変えられないのです。
このとき、「あんなに大きな地震があったにもかかわらず、避難をしないって感覚がわからない」と言う人も居たけど、おそらく、壁が崩れたり柱が倒れたり天井が落ちてくれば、この看護師さんも、さすがに避難を開始してたことでしょう。
こんな風に理解しています。
今回のケースを回避することも可能であった。
それは何か?
管理者が全員避難の確認をして最後に出れば、回避できた。
人間は、権威勾配に弱いという人間特性を使うのです。
管理者が、「全員避難だぁー!」と言って一番最後に避難完了を管理者が確認すれば、そこまでして、「私は、避難しません」と言える人は極めて少ないでしょう。

ということで、数名の職員と共にそこのフロアに残っていた車いすの患者さんを車いすごと階段で一番したまで降ろし、避難を完了した。

避難場所に全ての人の避難が完了すると日暮れという問題が発生した。
だんだん寒くなってくる。
一体、いつまでここに居ればいいのか?
どのタイミングで避難解除をすればいいのか?
とうとう避難訓練でやったことのない領域に入った。
訓練で一度もやったことのない領域だから、どうしたらいいか分からない。

ひとまず、体育館の安全を確認して、体育館に移動することになった。
この頃になると冷静に状況を見つめることができるようになり、次々に問題が明らかになってきた。
普段は、広く感じる体育館だけど、全患者、全職員を全て収容すると相当狭く感じる。
通常、そこまで収容することを想定していない場所ですから、トイレの数も足りない。
また、措置入院の患者さんも居るから、自由に外に出ることのできる環境では問題がある。
狭い空間に長く居れば居るほど、不穏状態になる患者が出ることも容易に想像が着くけど、物がない。
カルテもなければ、薬も注射器も点滴もない。
おむつをしている患者さんがいても交換する場所もおむつもない。
食事はどうする?

無ければ、持って来ればいい。

直近の病棟から救急カートとおむつ、薬局からよく使うような薬を持ってきた。
そんなことをやっていたら、誰かがおむつ交換する場所まで作っていてくれてた。

薬局に行くときに薬剤師達も避難をしていたけど、建物の横に薬剤師全員で立っていた。
普段の避難訓練に参加していないから、何処に避難すればいいのか分からない様子だった。
もっと言うと、患者さんの避難誘導の手伝いすら出来ていない状態だった。

結局、避難解除のタイミングは、あっさりと大した解除根拠も無くやってきた。
17:10頃だったと思う。

無事、病棟に患者職員ともに全員戻って来たは、いいけど、更なる問題。
エレベーターが動かないと言うことは。。。
食事も病棟へ上げられない。苦

結局、やっぱり、人力でバケツリレー状態で一番上の病棟まで食事を上げる羽目に。。。汗

患者さんの夕食を終え、当日に起こりうる大きなトラブルを乗り越えることが出来た。
どの職員も何の文句も言わず、全力で協力してくれた。
そんな中、外からの新たなbad newsが入ってきた。
車で通勤している夜勤者からのレポートと病院外で起こっている事象だ。

つづく。。。

 
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NPO法人精神医療サポートセンター
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080-3825-0267(繋がらない場合)
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