いつものように読む前に、こちらとをクリックお願いします。
こんにちわ。
nursmanです。
東京は蒸し暑いです。。。
以前の記事「医療安全管理者養成研修会。。。」に悩めるナースさんよりコメントを頂きました。
お返事を兼ねて日本の医療システムについて考えてみようと思います。
以下抜粋
ーーーーーーーーーー
私は精神科、心療内科でパートで勤務しております。
心療内科は、クリニックで外来のみ。
そこで、疑問が多々。
カルテに、採血や筋注、点滴内容が書いてあっても、パートのナースが行っています。
私は、今まで、指示を受けたらサインなり印鑑を押していたのですが、事務の方に「ありえない」と言われ、年齢もだいぶ年下のナースには、医師に必要ないと言われたし、外来カルテは、医師の記録だから・・・と言われ。
看護師ってなんなんだろうと疑問です。
私は教育の経験もあり看護の責任を守り、向上していくことを教授してきました。
疲れます。
精神科、心療内科だから、なのですか。
教えてください。
ーーーーーーーーーーー
今回の問題は、指示受けのサインをスキップしているところに大きな問題を感じたというところではないでしょうか。
視野を広げて我が国における医療の現状を見てみると。。。
仕事の仕方に関して言えば、全ての医療機関で様々なやり方をしています。
正に十人十色。
使っている物は、輸液ポンプ、シリンジポンプなどの機械の表示や操作方法は、バラバラ。
物の配置もバラバラ。
新しく来た人は、どこに何があるかも分からない。
電子カルテのシステムも行った先々で全く違う操作方法で何をやるにも一から覚えなければならない。
今でこそ、患者の確認方法は、リストバンドを使った照合や「患者さんに名前を言ってもらう」という確認方法が統一されつつありますが、きちんとできている医療機関は、ほんのわずかであるのが現状ではないでしょうか。
安全管理の物の考え方やその水準は、医療機関によって未だに相当なバラツキがあります。
安全は、文化です。
その文化を変えていくのは、医療機関で働いている人もそうですし、国民一人ひとりだったりもします。
そして、互いに影響力を持ち、時代の流れによって形成されていくのではないでしょうか。
1999年1月11日に起きた横浜市立大学の患者取り違い事故からまだ10年ちょっと。
我が国における医療安全文化は、まだまだ未成熟だと思っています。
人間の年齢にしたら、12歳。小学6年生。
どの医療機関に行ってもどの診療科に行っても同じ水準の安全文化がそこにあるようになるのは、これからだと私は考えていますし、必ずそうなるとも信じています。
ということで、答えは、精神科だから、心療内科だからではなく、「日本の医療だから」ではないでしょうか。
その医療安全文化形成に大きく関与していけるのは、今、医療機関で勤務している我々です。
良くするのも悪くするのも我々です。
良い方向に関与する為には、「一日にして安全はならず」「出来るところから始める」「継続させる」
こういったことが重要だと思っています。
悩めるナースさん、悩んでいないで進んでいきましょう。
時代を変えることが出来るのは、その時代を生きた人だけなのですから。。。
いつも最後まで読んで頂きましてありがとうございます。。。
*精神科医療相談(無料)*
NPO法人精神医療サポートセンター
精神医療ホットライン:090-4295-9743
080-3825-0267(繋がらない場合)
mail: mail@seishinkango.jp
※携帯電話からメールされる方は、「seishinkango.jp」の
ドメインからのメール受信が可能な状態に設定をお願いします
~ 書 籍 紹 介 ~
「精神科看護師、謀反」
精神科医療を知るっ!
ご購入は、こちらから。。。
「精神科セカンドオピニオン2」
発達障害への気づきが診断と治療を変える
ご購入は、こちらから。。。