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ご無沙汰しています。
nursmanです。
このところ、適当に忙しくさせてもらっています。。。
さて、早速。
政治や経済に興味関心のある看護師さんって、あまり多くないように感じています。
この大不況の最中、仕事探しに困らないってのもあるからでしょうか。。。
よく医療は、「不況に関係なく求人がある」とか「景気に左右されない」っていうことを耳にします。
本当に景気に左右されないのでしょうか?
日本の医療機関の収入の仕組みからお話ししますと、わが国は、国民皆保険制度という多くの国民が平等に医療を受けることが出来るシステムがあります。
それは、医療にかかる費用の一部を個人で支払いその他の大半を国の税金で支払うというシステムです。
それが、医療機関の主な収入となっています。
ここまでは、ほとんどの人がご存知だと思います。
次に医療機関でかかる手術の値段や入院料などの値段(診療報酬)は、誰が決めているのでしょうか?
各医療機関で値段を決めているのではなく、医療費の半分以上を支払っている国がその値段を決める権限を持っています。
つまり、厚生労働省です。
景気が悪くなり、税金があまり国に入ってこなくなると、国の持っているお金が少なくなる。
すると、国民の医療にかけられるお金も当然、切り詰めていかなくてはならなくなります。
そうなると何が起こるか?
医療にかかる値段(診療報酬)の引き下げ。苦
つまり、各医療機関に入ってくるお金が減ってしまうということだ。
診療報酬改定後から突如として、今までお金を支払ってもらっていたことが、いきなりタダになることもあります。
↑医療関係者にとっては、非常に痛い話しだし、理不尽にも感じる。怒
↓例えるとこんな感じ。
例)昨日まで158円で販売していたネギを国の政策で今日から0円で販売しなくてはならなくなる。
景気が良かろうが悪かろうがそのことで、病人や怪我人が増えたり減ったりするわけがないので、患者の数は変わらない。
更に看護師さんは、絶対数が不足していることから、求人は大抵いつもある。
これらのことから、一見すると医療は、景気に左右されないと思われがちなんだけど、そんなの幻想でしかない。
医療機関もちゃんと景気の煽りを受けているのです。
もちろん、給料にも反映されます。
看護師さんも政治や経済のことだったり、経営についてしっかり考えていかないといけないのですね。。。
いつも最後まで読んで下さいまして、ありがとうございます。
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私は単科病院勤務のPSWで、今年で8年目になります…資格を取得する前は、会社員&営業事務(IT不況時にリストラに遭遇)でした。
「病院だから安定してるでしょ」と、よく言われ&職場(特に看護師さんたち)も、何だかそんな雰囲気でおられますが。
ごくごく一般的な会社員だった身としては。
あの、明解なネギの例のお話…「保険診療=自分たちのサービスの対価を、国が(勝手に)決定する」って、ある面「もの凄~く怖いなぁ」って、ずっと思っていました。
「安定した聖域」なんかじゃなくて…サキヨミ&サバイバルの時代なんじゃないかなぁ、とも、思っていたので。
とっても共感&今感じていることに、ちょっと自信が持てました。
長々と失礼しました&ありがとうございました。
「病人や怪我人は、絶対に居なくなることがない。だから、病院は潰れない。」
↑ここだけを見ていれば、これが正解にも思えます。
しかし、そのお金の出どころを見てみると、とてもそんな悠長なことを言っていられるわけもなくなります。
医療関係者は、特殊な環境で働いているが故にものの感じ方やとらえ方が一般的でなくなることがあります。
普通のものの感じ方やとらえ方などの俗に言う普通の感覚が、極めて重要であると考えています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。