現実と非現実の境界は認識できるのでしょうか…
例によって、書店の平積みで気になっていた
「となり町戦争」読みました。

単行本で出た時に気になっていたような記憶はあるんですが
キャッチー過ぎるタイトルのせいでイマイチ購入に至れなかったという…
天邪鬼なのは熊本県民の血か?(注:両親は長崎と鹿児島の出身です)
内容は、公益事業としての「戦争」のお話です。
非常に難しく、興味深く、風刺的な、課題設定なのですが
本書では社会に対しての「公益戦争」というスタンスではなく
見えない脅威、見ていない脅威に対する、個人の感じ方
みたいな視点で語られている為、堅苦しくも
ステレオタイプでも無い代わりに、盛り上がりに欠けます。
本当に淡々としています。
この感覚は離人症とか呼ばれる症状に似ているというか
多分作者は継続的に離人症を経験している、
もしくは経験した事があるんだと思う…
現実を認識する能力はあるんだけど、視点が完全に第三者というか
観察者というかそんな感覚。
冷静であるというよりも他人事。
個人的には楽しめたし、割とオススメ出来るんですが
思想的、精神的に不安定な世代が読むにはちょっと…
モラトリアム期間が延長されてしまう可能性大だと思うし…
ん~、積極的にはオススメしないかも…
こないだ映画化もされていました。
主人公の二人は江口洋介、原田知世です。
明らかに小説の主人公設定より10歳以上年上だと思うのですが
これはこれで監督の解釈に興味があります。見たいです。
本書は、世の中をリアルに感じられない、というありふれた感情を抱えたままに
自分には見えないリアルに踊らされる感覚を、上手く表現していると思うし
後日談も蛇足感よりも、「他人事のリアル感」を感じました。
世界観は完成しているらしいです。
というワケで、モラトリアムを越えていない人にはオススメできませんが
個人的には買いでした。
「失われた町」「バスジャック」も気になります…
はよ文庫化されんかいな…
例によって、書店の平積みで気になっていた
「となり町戦争」読みました。

単行本で出た時に気になっていたような記憶はあるんですが
キャッチー過ぎるタイトルのせいでイマイチ購入に至れなかったという…
天邪鬼なのは熊本県民の血か?(注:両親は長崎と鹿児島の出身です)
内容は、公益事業としての「戦争」のお話です。
非常に難しく、興味深く、風刺的な、課題設定なのですが
本書では社会に対しての「公益戦争」というスタンスではなく
見えない脅威、見ていない脅威に対する、個人の感じ方
みたいな視点で語られている為、堅苦しくも
ステレオタイプでも無い代わりに、盛り上がりに欠けます。
本当に淡々としています。
この感覚は離人症とか呼ばれる症状に似ているというか
多分作者は継続的に離人症を経験している、
もしくは経験した事があるんだと思う…
現実を認識する能力はあるんだけど、視点が完全に第三者というか
観察者というかそんな感覚。
冷静であるというよりも他人事。
個人的には楽しめたし、割とオススメ出来るんですが
思想的、精神的に不安定な世代が読むにはちょっと…
モラトリアム期間が延長されてしまう可能性大だと思うし…
ん~、積極的にはオススメしないかも…
こないだ映画化もされていました。
主人公の二人は江口洋介、原田知世です。
明らかに小説の主人公設定より10歳以上年上だと思うのですが
これはこれで監督の解釈に興味があります。見たいです。
本書は、世の中をリアルに感じられない、というありふれた感情を抱えたままに
自分には見えないリアルに踊らされる感覚を、上手く表現していると思うし
後日談も蛇足感よりも、「他人事のリアル感」を感じました。
世界観は完成しているらしいです。
というワケで、モラトリアムを越えていない人にはオススメできませんが
個人的には買いでした。
「失われた町」「バスジャック」も気になります…
はよ文庫化されんかいな…