玄関の柿の実が秋の彩りを添えていたが、
雑草もそれほど元気よく伸びていたわけでもなく、
蚊ももういなかった、
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そういえば、と、
ホトトギスの苗をみると、あの二輪の花の部分がむしり取られていた、
きっと、可憐に咲いていたので持っていってしまったようだ、
ちょっと残念ではあったが、
だれかの目にとまり思わず取ってしまったのだろう、
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部屋に戻り、
引き出しをあけたら、木地の棗がいくつか入っていたので、畳の上に並べてみた、
真新しい棗、
使い込んだ棗、
母が亡くなって十年になる、
木地の棗は好きだ、
見ているだけで心地いい、
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そんな秋日和の午後でしたね、
では、
おやすみなさい、
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