性感染症とは「性的接触(性交やオーラルセックスなど)によって感染する病気」と定義され、STD(Sexually Transmitted Diseases)と言います。
性感染症には10種類以上の病気がありますが、その主なものには、梅毒、エイズ、淋菌感染症(淋病)、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、ケジラミ症などがあります。
かつての性病とは、梅毒、淋病、軟性下疳、そけいリンパ肉芽腫の4つの病気の総称でしたが、新しい病気が増えたり、無症状の性感染症の危険性が重視されるようになって、分類の仕方が変わりました。
まだまだ一般的に性病という言い方が残っていますが、性感染症が正しい言い方です。
今回、不妊症に至りやすい感染症の中で今回はクラミジアについて焦点をあててみたいと思います。
性器クラミジア感染症は、日本で感染者数が一番多いSTDです。
20代前半女性の16人に1人、10代後半女性の21人に1人がクラミジアに感染しているとの報告があります。
特に女性はクラミジアに感染しても自覚症状が出にくいために、知らない間に感染していたり、知らない間に感染させてしまうことが多くなります。
一般に女性の80%、男性の50%に症状が出ないといわれています。クラミジアと同様に淋菌感染症も増加傾向にあります。
女性がクラミジアに感染した場合、速やかに上腹部へと感染が浸透していき、短期間に腹腔内へ波及する恐れがあります。
感染初期には自覚症状がない場合が多いので、知らないうちに長期間を経て骨盤腔へ波及し、卵管閉塞、卵管周囲癒着を引き起こし受精卵の輸送が障害されたり、卵管周囲癒着が発症して卵のピックアップが障害され、不妊症の原因となる傾向があります。
女性不妊症患者の所見をみるとクラミジア抗体陽性者の半数以上に卵管周囲の癒着や卵管閉塞があるといわれております。
また、妊婦に感染するとプロスタグジンを活性化させるので、陣痛誘発させ、妊娠初期では流産の原因となり、妊娠中期では早産の原因となっています。
クラミジア感染症の検査法
男性は尿を使うか尿道の細胞を擦り取って検査します。女性は子宮頚管の分泌物を拭い取って検査します。
治療
性病クラミジアの薬や治療方法としては、男女を問わず抗生剤を利用するものとなります。(当院で治療可能です。)
内服後約3~4週間後に再検査を行い陰性を確認します。
上記のように性感染症はほおっておくと不妊になってしまう可能性があるのです。
まずは観戦を呼ぼうすることが大切ですが、いつもとおりものの色や臭いが違う、痒みがありなど症状が出た場合は早めに受診しましょう。
当院ではお子様を希望されて来院された方には全員クラミジアの検査をさせていただいています。
検査は適宜実施出来ますので症状のある方、気になる方はお申し付けください。
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