今日は、「子宮内膜ポリープと不妊の関係」についてお話したいと思います。
ポリープとは皮膚や粘膜が増殖してできた軟らかい突起物のことで、子宮内膜にできたものを子宮内膜ポリープと言います。
これは、不妊とも関係があり、理由はポリープのできている場所や大きさによっては受精卵が子宮内にくっつく(着床)のを邪魔することがあるので、ポリープがあると不妊の原因になりやすいと言われています。
この子宮内膜ポリープがあるかないかを見つける検査として、ソノヒステログラフィーという検査があります。これは、子宮に清潔なお水を入れながら子宮の中を超音波検査で見るもので、普通であればお水で膨らんだ子宮内がツルンとした長丸い形に映って見えるのですが、ポリープなどの病変があるとその部分が凸凹に映ります。
ポリープがあっても妊娠される方もいらっしゃいますが、この検査でポリープがあると疑われた場合は、不妊の原因になっている可能性がありますので、当院では、後日、子宮鏡と言って胃カメラみたいに鉛筆ほどの太さのカメラを腟のほうから子宮に入れて子宮内をテレビ画面に映し出し、ポリープを確認する検査を行います。そして、ポリープが確認できれば、検査と同時にその場で取り除くことができます(子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術)。
ポリープを取り除くことによって受精卵が着床しやすくなり、妊娠率が上がるとの報告があります。
ちなみに、ポリープができている場所、ポリープの数や大きさは人それぞれです。
子宮内膜ポリープの症状としては、不正出血(ポリープからの出血)を認めたり、生理痛がひどかったり、貧血を伴うこともありますが、症状が出ない人が多いようです。
当院ではこれまで多くの患者さまが子宮内膜ポリープ切除の手術を受けておられます。手術は20分ほどで済み、日帰りですので普段と大きく変わりなく過ごせます
また、ポリープはほとんどが良性のもので、手術で取り除いたポリープは検査に出して良性か悪性かも調べます。
子宮内膜ポリープやポリープ切除術について何かご質問やご相談があれば、いつでも看護師にお気軽にお声かけ下さい
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