寒い日が続きますが皆様、体調崩されていないでしょうか。
インフルエンザなどまだまだ予防して十分に注意してくださいね
今回は体外受精での治療の流れやスケジュールについてお話したいと思います
当院では仕事をしながら治療を行っている患者さまがたくさん通院されています。
体外受精へステップアップを考えているけれども仕事と治療の両立で不安を抱いている患者さまも多いのではないでしょうか
体外受精のスケジュールの実際を知っていただくことで、治療とご自身のライフスタイルを重ね合わせていだき、患者さまにとって一番いい方法で治療できればと思います
治療では、採卵までと、胚移植後の2つに分けて説明させていただいていますが、まず当院で主に行っているマイルド刺激法による採卵までのスケジュールを説明します。
採卵を希望される月経が開始すれば、通常は月経開始より3日目頃までにご受診いただきます。
診察の上、子宮や卵巣に問題なければお薬での卵巣刺激を開始します。マイルド刺激法では、クロミッド等の内服と安全かつ効果的な自己注射キットを併用して卵巣刺激を開始します。通常、お注射は2日に1度程度で開始します。
卵巣刺激開始から4-5日後および7-8日後頃の2回程度、超音波にて卵巣と子宮の診察を行い、1-2回、卵巣からのホルモンの血液検査を行います。診察の目的は、卵胞の大きさや数、子宮内膜の厚み、血液検査をする場合にはホルモンの値から卵巣刺激の方法や最も良好な卵子が得られる採卵日を決定するためです。
この図は採卵までの流れを示したものになります。
通常、刺激開始時と次回の診察では血液検査を行いません。採卵日を決定する診察ではホルモン検査の採血も行います(採卵までに採血する回数は通常1-2回ですが、その回数および待ち時間が少なくなるよう考慮しております)。
ホルモン検査の結果をお待ちいただく場合、通常1時間程度で検査結果が判明します。診察の結果より、医師がお薬の投与の仕方や採卵予定日を修正・決定します。(多くの場合、採卵は月経周期の12-13日目頃となりますが、卵巣の反応や個人差にて多少、変動します。) 受診全体では1-2時間ほどお時間を要しますが、説明の内容により2-3時間ほどを要する場合があります。
これらの診察予定については、下記の当院YouTube動画をご参照ください。
体外受精セミナー④体外受精での通院予定と診察内容
お仕事をされている患者様にとっては、約3回ほどの診察ですが午前中にお休みを確保することが難しい方もいらっしゃいます。
そんな場合には、採血と診察を朝8時30分来て頂き一旦お仕事に行っていただきます。
お仕事が終わってから午後の診察に戻ってきて頂き注射や説明をさせて頂いくこともできます。
お仕事に行って頂いている間に、しっかりと診察の情報を確認して最適な計画を立て、午後のご来院で必要な処置と説明をさせて頂く、というパターンです。
梅田近辺でお仕事をされている患者様は、お昼休みを利用して採血を受けに来られるなど、みなさま仕事との両立のため工夫している方がたくさんいらっしゃいます。
「仕事をしながら体外受精の治療は無理かしら?」と悩んでいらっしゃる方はお気軽にご相談ください。
最近では卵巣刺激や自然排卵抑制のためのお薬などが自己注射がキットになっており、ご自宅や職場でご自身で行っていただけるようになっています。
通常、診察は2~3回ですが、診察日以外の日に注射をした方が卵巣の良い反応が得られる場合もありますので、
ご自身で注射が行えると通院回数も少なくできます
自分で注射をするというのは不安も大きいと思いますが、看護師がゆっくり丁寧に説明させて頂きます。
また、自己注射がご不安な場合には通院で看護師が行うことも可能ですのでご安心くださいね。
採卵までのスケジュールはこのような流れになっていますがイメージできましたか?
皆様の卵巣に合わせて診療スケジュールは作成しますので、決まり切ったパターンに皆様をはめてしまうのではなく当院では個別性を重視したスケジュールを組みます。
例えば、「早期排卵」といって早めに排卵してしまうお体の方には排卵の兆候を見落とさないように早めに診察や採血を行う場合があります。
スケジュール後半で、急速に卵胞が育ち予定よりも早く排卵の兆候が見える場合もあります。
そんな場合は診療予定を変更し、採卵日も一番卵の状態が良いときに採卵できるように変更します。
卵は若すぎて未熟な状態では受精しません。
熟しすぎて過熟な状態でも受精しません。
卵が一番良い状態の時に良い卵が採卵できるように、予定は変更できるようにしておくと気持ちが楽かもしれませんね。
出張の多い方や会議の多い方など、午前中は代行の方にお願いしておいたり、といった工夫ができるとより安心して治療を受けて頂けるかもしれませんね。
ご不安な方はいつでもご相談ください。
採卵後、胚移植のスケジュールについては次回の話題にしたいと思います
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