蚕なら何でも良いという訳ではありません。実は利用する蚕を加工するタイミングがあったのです。
蚕は生まれてから餌となる物は桑の葉になり桑の葉の有用成分を体内に貯め込んで4回脱皮(5齢期)し、数日後には糸を吐き繭を作ります。
しかし5齢期の終わりに近づくと体内の絹糸線(シルクの素)が大きくなり桑を食べるのを止め、それまでしなかった排泄を行い繭作りの準備に入り、蚕の身体の色も緑青色から灰白色へと変化していきます。
そこで人体に吸収されない絹糸線になる前で桑の有用成分が濃縮された時期を探す研究が始まり、1番良く桑葉を食べる5齢期であることがわかりました。そして桑の有用成分が消化濃縮された状態が最大になるのが5齢期の3日目の朝だということがわかりました。その有用成分はホルモン物質やビタミン・ミネラル・アミノ酸が豊富に含まれており人体にとってとても有益なものでありました。
蚕粉末の製造法
既存の民間療法の中心は、蚕を熱風で乾燥させ粉末にする方法でした。
しかし熱風で乾燥させると蚕体内にある各種酵素の不活性化を招くことになります。そして各種酵素が含まれている蚕の消化液と血液は非常に酸化しやすく、空気に触れると黒く変色しながら不活化していきます。
そこで不活化しない方法を探す必要が出てきました。そして酸化防止剤等の化学薬品を使えば簡単に解決することは出来ますが、より安全な生薬として利用するためには別の方法を探す必要がありました。
そこで考案されたのが急速凍結法でした。液化窒素ガスで-170℃急速冷凍し、-55℃で48時間乾燥させれば人体に有害な科学薬品を使うことなく蚕粉末の酸化を防ぐことに成功したのでした。
蚕は生まれてから餌となる物は桑の葉になり桑の葉の有用成分を体内に貯め込んで4回脱皮(5齢期)し、数日後には糸を吐き繭を作ります。
しかし5齢期の終わりに近づくと体内の絹糸線(シルクの素)が大きくなり桑を食べるのを止め、それまでしなかった排泄を行い繭作りの準備に入り、蚕の身体の色も緑青色から灰白色へと変化していきます。
そこで人体に吸収されない絹糸線になる前で桑の有用成分が濃縮された時期を探す研究が始まり、1番良く桑葉を食べる5齢期であることがわかりました。そして桑の有用成分が消化濃縮された状態が最大になるのが5齢期の3日目の朝だということがわかりました。その有用成分はホルモン物質やビタミン・ミネラル・アミノ酸が豊富に含まれており人体にとってとても有益なものでありました。
蚕粉末の製造法
既存の民間療法の中心は、蚕を熱風で乾燥させ粉末にする方法でした。
しかし熱風で乾燥させると蚕体内にある各種酵素の不活性化を招くことになります。そして各種酵素が含まれている蚕の消化液と血液は非常に酸化しやすく、空気に触れると黒く変色しながら不活化していきます。
そこで不活化しない方法を探す必要が出てきました。そして酸化防止剤等の化学薬品を使えば簡単に解決することは出来ますが、より安全な生薬として利用するためには別の方法を探す必要がありました。
そこで考案されたのが急速凍結法でした。液化窒素ガスで-170℃急速冷凍し、-55℃で48時間乾燥させれば人体に有害な科学薬品を使うことなく蚕粉末の酸化を防ぐことに成功したのでした。
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