「糖尿病治療の心構え」
~理想的な糖尿病の治療法~
「病は気から」という言葉をよく耳にします。この言葉は科学的にも実証されています。「プラス思考」で前向きな精神状態でいると、免疫力を高めるホルモンが分泌されます。嫌なことがあっても明るく前向きに対処することによって、病気にもうち勝つことができるのです。気持ちがなかなか切り替えられない場合は、まず笑顔をつくることから始めましょう。
1.「糖尿病」=「闘病生活」のイメージはマイナス
病院や会社の健診で「糖尿病」と診断され、真っ先に思い浮かべることはなんでしょうか?多くの方は「食べ物やお酒の制限をしなきゃ」という、「闘病生活」のイメージが大きいのでは。糖尿病と付き合って行く上で頭に入れておきたいのは、食事・運動療法を正しく行えば、普通の人と変わらない生活ができるということです。日本人に圧倒的に多い2型糖尿病は、原則的に食事療法と運動療法がきちんと行われれば、コントロールできるはずです。健康的な食事をして、健康的に身体を動かす、そんな毎日をイメージしてみましょう。
2.あなたの治療法は正しい? ―今一度見直しましょう―
●血糖値は低ければ低いほどよいのでしょうか?
それは違います。身体の細胞はブドウ糖をエネルギー源として動いていますので、血液中のブドウ糖が低くなりすぎると、危険信号として低血糖症状を発します。この際、血管は収縮して血圧は上昇し、細胞は栄養不良に陥りますので身体にはよくないです。特に血糖値の高い状態が続いた人は、急に血糖値を下げるとかえって網膜症を進行させることにもなり、注意が必要です。
●粗食は禁物!!
血糖値に合わせて食事を調整するのではなく、体格と運動量から必要な食事量を決め、必要量を毎食バランスよくとることが重要です。過食はもちろん禁物ですが、血糖値を下げる目的で粗食にするのも逆効果です。血糖値が下がっても、かえって血管や神経をもろくして、糖尿病を悪化させます。タンパク質や脂肪が、丈夫な体をつくるのに欠かせない栄養素であることを忘れないようにしましょう。
●食事療法、運動療法を怠って薬に依存していませんか?
日本の糖尿病患者のほとんどは、薬を使わなくても食事療法と運動療法を適切に行うことによってコントロールできる2型糖尿病です。しかし、人間の本能のひとつである食欲に勝つのは容易なことではありません。また運動を行うためには1日の中で時間をつくる必要がありますから、運動療法が理想通りにいかない患者さんは少なくありません。だからといって飲み薬がそれらの代わりになることは決してありません。薬の効き目は徐々に薄れてくる上、副作用の危険も伴います。飲み薬はあくまでも補助療法だということを肝に銘じておきましょう。
●飲み薬よりも高い価値―インスリン―
「インスリン注射」となると、悲観的になる患者さんが多いものです。「飲み薬では治らないか」と医者に言ったり、おまけに周りから「いったん打ちはじめたら止められない」などと聞くともう「絶対打ちたくない!」となるのが当然かも知れませんね。でもインスリン療法は決して「一度始めたらもうやめられない注射」ではありません。インスリンが不足していて適切な食事と運動でも血糖値が上昇してくる人には、インスリンを使った方がいいのです。それは、すい臓を休ませることによって、ある程度機能の復活が期待できるからです。インスリン不足のままだとすい臓のインスリン分泌能力も弱まり、悪循環になりかねません。糖尿病の飲み薬がいろいろ出ていますが、どれも副作用が少なからずあり、安全とはいえません。インスリンの使用を勧める医師の説明にも耳を傾けてみましょう。
カイコの粉末が血糖値を改善。糖尿病には蚕粉末が効く。
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蚕の粉末は医薬品ではなく、食品として製品化されています。
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