OFFICIAL MOOK vol.39
「ゴジラ・ミニラ・ガバラ
オール怪獣大進撃(1969年)」
「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ
決戦!南海の大怪獣(1970年)」
2作品。
本号を含め
あと2冊。
東宝チャンピオンまつりという
子供向け映画のプログラムの作品という
ことで制約の多い環境下で
よくこれだけの物を、と個人的には
良作だと思っている。
「オール怪獣大進撃」は
厳密には怪獣映画ではなく
全て主人公の小学生の夢。
夢で出会ったミニラが
いじめっ子怪獣ガバラに立ち向かって
いくのに感銘を受け
自分も現実の世界でギャングや
いじめっ子に挑んでいくという70分程度の
小品映画。
天本英世さんが珍しく善人の役で出てる。
ゴジラはミニラを助けにやってきて
最後はガバラを豪快に投げ飛ばす。
ライブ映像の怪獣達の活躍も見もの。
「南海の大怪獣」は
宇宙生物が地球上の動物に取り憑いて
怪獣となったもの。宇宙生物の目的は
地球征服らしいが、それなら未開の島で
なくなぜ大都市へ行かないのか
大いに疑問。
怪獣というより巨大生物といった方が
良いかも知れない。動きは結構着ぐるみに
してはリアル。亀(カメーバ)なんかは
ちゃんと4足歩行で、どこかの亀みたいに
立ち上がったりしない。
舞台は南の島。旧日本軍が上陸していた
らしく武器弾薬倉庫がある。
国軍や政府の協力なく、島民と主人公達
だけでこれらの火力で怪獣と戦おうと
する様は「ゴジラ−1.0」を思い出した。
チャンピオンまつりという
制約がありながらも
それなりにお金はかかっているようにも
思える。単体公開してもいい出来。
でも当たらなかったみたい。
怪獣達にスター性がないんだもの
仕方がない。
以降のチャンピオンまつりの新作は
ゴジラ映画のみとなる。
今回、ブログを書く前に
DVDを見直したけど
やっぱり面白い。
果たして再評価される日はくるのだろうか。