得たことによって」
「輝かしき未来の繁栄を約束された...」
「然し そのために」
「もう一ツの扉をノックしたことを忘れてはならない」
ナレーションの後
タイトル
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「アゴン AGON」
昭和39年制作。昭和43年放送。
制作は日本電波映画。
松山容子さん主演の「琴姫七変化」等を制作した京都の会社である。
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琴姫七変化(松山容子さん主演)
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琴姫七変化(松山容子さん主演)
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松山容子さんについては
私はボンカレーのイメージしかない。
時代劇を作ってたのに怪獣?
時代劇を作ってたのに怪獣?
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何で怪獣テレビ番組を作ろうと思ったのか定かではないが、ブームの影響だろうか。
30分番組で前後編、2部構成の全4話である。
中途半端な構成はパイロットだったのか?まあ一匹の怪獣だけでシリーズ化は厳しいだろうけど。
それでも「怪獣マリンコング」
(昭和35年ニッサンプロ)は
全26話続いているので、
スポンサーと放映局が決まればアゴンも続けるつもりだったのか。
この作品は長らくソフト化
されなかったのだが、
1980年代に東宝ビデオから
『幻の怪獣 アゴン』のタイトルで
ビデオ化された。
1993年に、ビデオ再発の際に
『幻の大怪獣アゴン』にタイトルが改められた。
2005年6月8日には、DVDが発売された。
とwikipediaにあるが、
私の持っている1993年の再発ビデオには
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どこにも「幻の大怪獣」なんて書いてないんだけどなあ。
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DVDには「幻の大怪獣」とある。
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後、Blu-rayも出てるよ。
これはただ「アゴン」とだけ書いてある。
ちなみに1993年ビデオ版はセピアカラーで、DVDはモノクロ。Blu-rayは知らない。パッケージの写真にはモノクロと出てるみたいだけど。(←持ってない)
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1993年のビデオ版はセピアカラー
ストーリーについては
DVDのオーディオコメンタリーで
だいぶツッコミが入っているので
今更私がツッコむこともないが
一応ストーリーを観る。
第1話「アゴン出現 前編」
脚本は東宝特撮映画でお馴染みの
関沢新一さん。
台風が迫る雨の中、国立原子力センターへウランXを輸送するトラック。
そこへ何者か黒い影、トラックは地すべりを起こし、崖から転げて海へ落ちる。
毎朝新聞の記者須本五郎は、どこからかこの事件を嗅ぎつける。
どこへでも、首をツッコむ尻軽の記者。
関沢さんらしいキャラクターである。
吾朗は海岸へ向かい、
そこで極秘理に調査をしている、
原子力センターの右京博士、
警視庁科学Gメン(って何)の
大和刑事と出会う。
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(写真より。左から尻軽の新聞記者、白衣の博士、Gメンと呼ばれる刑事。少年を知る地元のお巡りさん。紋太少年は第二部で活躍する)
何か物的証拠がないか探していると、そこへ偶然、海辺で遊んでいた紋太少年が「原子力センター」の懐中電灯を見つける。
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わかりやすい。
そこへ怪獣が出現、博士はトラック襲撃は怪獣の仕業と推測する。
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怪獣出現
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当時の定番シーン。輪転機。
怪獣の記事はすぐに報道された。
博士からの呼び出しで原子力センターへ向かう五郎と大和刑事。
博士は知人の生物学者に怪獣の件を照会、ジュラ紀の生物だと分かる。
博士は怪獣をアトミックドラゴン、
「アゴン」と命名する。
アゴンは核実験で目覚め、突然変異した怪獣だという。
ここで博士から研究員助手静川さつきを紹介される。
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(左の女性が静川さつき)
これで番組のレギュラーが揃う。そこへ電話が鳴る。さつきが出ると、研究所の警報ランプが点灯しているという、一同その場所へ向かう。
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おかしい...。首をかしげる博士。
燃料ウランには異常はありませんと、
さつき。一体何だと見つめる研究員達。
光っても誰も分からないって何のための警報灯だ?
と思って観ていると
大和刑事と五郎がひょっとすると
アゴンではと博士に話しかけると、
博士はガイガーカウンターを持って
研究所を飛び出し海岸へ向かう。
事情は分からないままとにかく博士の後を追う研究員。
海岸から海へガイガーカウンターを向ける博士。すると激しい反応が。
やがて海面からアゴンが首を出す。
博士はさつきに「防衛隊へ連絡。アゴン出現」と伝言する。
アゴンの事はまだ知らないはずなのに、さすが博士の助手、走り出す。
アゴンは上陸しようと動き出すが、大波が発生。研究員達を巻き込む。
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アゴン上陸
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わかりにくいが、右側から大波(合成)が。
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波をかぶる研究員。
研究員達はセンターに向かって逃げているものとみられるが、
なぜかみんなと別行動をとるさつき。
(怪獣物でのヒロインのお約束)
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その結果、
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アゴンが倒した樹で足を挟んでしまう。
孤軍奮闘で脱出を試みるさつき。
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センターへ戻った研究員達。さつきがいないことに気づく五郎。海岸へと引き返す。
一方さつきは、
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アゴンの足で出来た地割れに、
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アァー!地割れに落ちるさつき。
どうなるのか?
第1話終了
「つづく」(←続き書くの疲れた)