先日草野球の観戦に行って、改めて感じる事がありました。
自分はそのチームでもコーチを努めていたのですが、年齢の高い選手達にひとつだけ伝わらなかったものがあります。
そこで、自分が今まで関わって来た選手達に、いったい何を教えて来たのか振り返ってみました。
みんな自分のチームや塾を離れてから、随分と活躍してくれています。
よく、良い子供に恵まれたからなんて言い方をしますが、果たしてそんな謙遜だけで済む事なのでしょうか。
勿論成功の裏には莫大な失敗もあるのですが、その僅かな成功の鍵を知る事も大切な事なんだろうと思います。
実は自分は将棋のアマ二段を持っています。
と言うか、持っていました。
暫く指していないので、現在はどこまで腕が落ちたのかは判りませんが、近所では一人を除いて負けた事はありません。
(その方は四段の実力者です)
ちょっと難しい話しになりますが、将棋も身体を動かすスポーツも共通点があります。
それは基本(定石)の上に応用があって、更にその上に想像力がある点です。
小さな子供に欠落しているのは、この想像力です。
経験の少ない子供は、これをやったらどうなるだろうと言う事が頭の中で想像出来ません。
だから試しにやってしまうんですね。
そこで怒られて学習して行きます。
話しをまとめます。
僕が子供達に教えて来た、最も大切な事はプレー中の想像力だったのではないでしょうか。
例えばランナーがいる時に守備に就いたら、次のピッチャーの動作で何が起こるかをどれだけ想像出来るかです。
牽制球もあるでしょうし、打者に投げたとしてもワンバウンドもあるでしょう、その他にもワイルドピッチ、見逃しのストライク、打った場合には速い内野ゴロ、遅い内野ゴロ、小フライ、ヒットの方向などなど、数え上げたらキリがありません。
これは自分がランナーになった場合も同様です。
これをあらかじめ準備していた選手だけがその場面に対応出来る訳で、いざそれが起こってから考える選手には対応は出来ません。
そして、そのたったひとつのプレーがチームの勝敗を分けるんです。
たった1球の見逃し、たった1球の失敗、それが接戦になればなるほど大きく響いて来ます。
次のプレーの予測と準備。
僅か2秒のよそ見で試合は決着します。
こんなメッセージが元のチームに届くことを願っています。
コメント一覧
最新の画像もっと見る
最近の「番外」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事