久世福商店で購入した出汁パック。
その昆布出汁を使って出汁を引いてみました。
一番の関心は本物の昆布と、専門店の出汁パックの違い。
まずはパックの中身も成分も確認しないで試してみます。
用意したのは1リットルの軟水と昆布出汁パック2袋。
それを水から浸けて、40度前後のお湯で5分ほど煮出しました。
昆布出汁は沸騰直前に火を止めると言う方がいらっしゃいますが。
実は昆布がエグミを出し始めるのは47度から。
その為、沸騰直前で止めた昆布出汁には多少のエグミが溶け出しています。
ただエグミを引き出す時間が短いので、多くの方が気付かないと仰いますが、実は自分は微妙に感じます。
久世福商店の昆布出汁パックで引いた出汁です。
色は昆布出汁って感じの色ですね。
香りを嗅ぐと、昆布の優しい香りがします。
これは日高昆布ですね。
味見をすると・・・
塩っけがあります。
それと気になったのは雑味。
丁寧に出汁を引いたので、調理中に出た雑味では無さそうです。
パックの成分表を確認すると、あごやら鰹節やら色々入っているみたい。
それらが喧嘩しているのかしら。
今回は稲庭うどんにしてみました。
ここまで来ると、雑味も感じなくなります。
ただ、この出汁パックは使うのが難しいなぁ。
結論として、昆布出汁としては本物の昆布には勝てそうもありません。
その理由は、昆布が持ってるグルタミン酸とあごや鰹節が持っているイノシン酸では出汁の引き方が異なるからですね。
その為に両者を同時に出汁を引くと言うのには無理があります。
どうせ混ぜるなら干し椎茸の粉末にすれば良かったのに。
グルタミン酸とグアニル酸は出汁の引き方が一緒なので、旨味だけが抽出出来ると思いますよ。
【昆布出汁のアドバイス】
関東地方の水道水は鉱水なので、昆布出汁が上手く引けません。
美味しい昆布出汁を引くのなら軟水をご用意下さい。
軟水はスーパーなどで高くても2リットルを100円程度で売られています。
もしご家庭にどんこ(干し椎茸)などがありましたら、一緒に出汁を引くことをお勧めします。
軟水を張ったお鍋に、昆布とどんこを入れて冷蔵庫に入れておきます。
グルタミン酸、グアニル酸とも5度前後が一番溶け出すからです。
1時間程度放っておけば、完璧な出汁が出来ています。
火にかける時は、昆布とどんこを取り出すのを忘れずに。
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