2021年に起こったこと、考えたこと。
以前書いたように、思うように身動きが取れない中で飲んだり食べたりばっかりが目立つ1年だったわけですが、
魚とワイン以外もまとめておこうと思います。
極私的2021年の出来事ベスト10(順不同)
・鳥取県智頭町への旅
・domaine tettaに行く旅
・Entô開業からのまるどマーケットコラボ
・またしてもホーラエンヤ中止
・8月の豪雨災害
・お盆は徳島で&祖母が亡くなる
・海士町複業協同組合&大人の島留学・島体験
・長男がミニバスを始める&次男が神楽を舞う
・ラ・グランド・コリーヌを訪ねた旅
・まるどマーケットで大敷コラボ&シロカジキを捌いて丸ごと食べ尽くす
それでは、ひとつずつ振り返り。
・鳥取県智頭町への旅
という記事にも書いたのですが、
徳島県神山町の農業の会社「フードハブ・プロジェクト」で共同代表 支配人 を務められる真鍋太一さんや、
フードスタディーズを専門に研究されている鳥取大学地域学部 准教授の大元鈴子さん達と美味しく楽しい時間を過ごしました。この時間を通じて、地域の食を支える「もの」は何なのか、ということに思考をめぐらしました。
経済的な価値だけではあらわせないさまざまな活動の存在意義と継承。
まだまだ答えには全然到達していないけれど、現時点では「評価」の周りに何かありそうだ、という気がしています。
そして、自分の関心が「魚食」から「地域の食」に広がってきていることを再認識しました。
・domaine tettaに行く旅
将来はワイン造りをしたいとワイナリーへの道に書きました。
「酒の記録」という名を冠した日々の鍛錬を通じて自分が美味しいと思えるワインを作っている人に会いに行くことをし始めました。
地域に様々な食を生み出す「人」がいて、それらをつなぐ存在として「酒」がある。
フランスで滞在していた時に見た光景に強く惹かれています。
いろいろお話を伺うことができて、自分の想いにぼんやりと輪郭ができてきました。
・Entô開業からのまるどマーケットコラボ
島にできた新しいホテル、Entô.
先日のテレビ放送で松潤が訪れたことでも話題になりましたよね。
にも書いたのですが、食事を通じて地域を感じてもらうことってまだまだ可能性がありそうですよね。
まずは宿泊先で美味しい食事をいただいて、次の日にその食材の生産者を訪ねさせてもらうなんて贅沢だなーと思います。
そして、Entôとコラボしてエントランスで島のマルシェをできたことも面白い取り組みでした。
「食」を通じて多様なプレイヤーがもっとつながりあうと楽しい世界が広がると感じています。
・またしてもホーラエンヤ中止
2015年にも悪天候で当日に中止が決まってしまった、豊田地区の伝統行事「ホーラエンヤ」。
今回はコロナウィルスの感染拡大を受けてまたもや中止に。
それでもまた新たな漕ぎ手たちとつながることができたことに感謝。
悔しかったけど、旨い酒を飲むことができた。
いつか、必ず。
・8月の豪雨災害
観測史上最大の豪雨で道路の冠水や土砂滑りなどが多発。
全国ニュースでも取り上げられるほどの規模の自然災害を目の当たりにして、「無常」を感じる。
・お盆は徳島で&祖母が亡くなる
2年ぶりに親族が顔を合わせることができた。
その喜びと、失ったものに気づく。
親の人生と、自分の人生と、わが子の人生が交差するわずかな時間をどう過ごすべきか。
・海士町複業協同組合&大人の島留学・島体験
地域へ「移住」する時代から「滞在」する時代へ。
近頃さまざまな「境界」が溶けていく感覚がある。
いくつかの仕事を組み合わせて働く「マルチワーカー」を募集している複業組合や
1年だったり3か月間だけ「島に住む」大人の島留学や島体験という動きがある。
かつてのように「どこ」の「何をしている」「誰」ではない生き方が増えてきた。
この2年間何かをしてこなかった今、何をするかを考えさせられる。
・長男がミニバスを始める&次男が神楽を舞う
日々成長していくわが子を見ながら、常にその暮らしがありがたい環境によるものであること
に自覚的でいたいと思う。
選んだもの、選ばなかったもの、選べなかったもの。
・ラ・グランド・コリーヌを訪ねた旅
ワインを作る人を訪ねる旅、第2弾。
畑や醸造場を見せていただき、具体的な数字を教えていただく中でワイン造りのイメージが少しだけ湧いてきた。
何より、日本でワインを作る理由というか、日本で作る理由があるワインというか。
そしてワインショップやレストランの方々ともお話しさせていただく機会があり、
美味しいワインをたらふく飲んだのでした。
・まるどマーケットで大敷コラボ&シロカジキを捌いて丸ごと食べ尽くす
11月のまるどマーケットでは定置網の漁師さんたちが船に乗って会場に魚を持ってくるという
最高のシチュエーションの中、買った魚の下処理をひたすらするという完全裏方仕事に没頭しました。
魚を自分で捌く楽しみを知ってもらうことも大事ですが、その前に魚の美味しさにもっと触れてもらうことはもっと大事だと思います。
島に来たときは魚のことをほとんど知らなかった自分ですが、漁師さんにいただく大量のお裾分けと格闘した結果
得た知識や技術を使って人を幸せにできるなんて本当に嬉しいことです。
そういった意味では、巨大なシロカジキと向き合うことができた経験は本当に自分が活きた瞬間でした。
と、そんなこんなで結局魚とワインのことばかり考えている1年間だったと言えるのではないでしょうか。
さあ、2022は何を楽しんだ年にするのか、ワクワクしています。