2022年3月27日。
11年間半暮らした海士町を離れ、お世話になった方々にお別れを告げる瞬間。
本当に多くの方に見送っていただきながら新しい暮らしに向けて第一歩を踏み出しました。
仕事を振り返ると言っておきながら引越し作業に忙殺されて1回しか書けてない中ですが、
この日のことだけは真っ先に書いておきたい、そんな一日でした。
仕事のことはまた後程振り返らせていただくとして、、、
引越しの6日前には自転車3台と草刈機やキャンプ用の椅子、畑のブドウ苗などとにかく
かさばるものを載せて愛車の軽トラック(19万キロ!)で岡山へ。
高速道路を走ったらバラバラになると脅かされたので、下道でオーバーヒートに怯えながらなんとか到着。
寝袋で一夜を過ごし、翌日はバスと特急やくもを乗り継いで再び海士町へ。
引越し作業は連日深夜にまで及び、そこから残っているワインを飲みながら作業漏れが無いかチェック。
毎日寝不足でした。
どうにかこうにか部屋も片付き、合間を見てお世話になった方々に最後まで挨拶。
最終日には次男の卒園式と謝恩会を控え、部屋の引き渡しもあり最後まで気が抜けない。
ひょっとしたら海士町にいた11年半で一番忙しい一週間だったかも。
すべてが無事に終わり、最後にお世話になったのは初めて海士町に来た時にお世話になったお宿。
当時はまだ子供もおらず、二人で食事しながら何度も酒のおかわりをするもんだからおかみさんがめんどくさくなって
一升瓶を持ってきて好きなだけ飲みなさいと言われたのもいい思い出。
久しぶりにゆっくりと朝食をいただく。
出発直前、海の中を覗き込んで何を考えていたのかな。
と思ったら、「魚いるっ!」でした。
車をフェリーに積み込む関係で港に早めの到着。
あれ、誰も居ない^^
と思ってたら、あれよあれよという間にあの人もこの人も。
気がつけば家族もバラバラ、それぞれに友達や大切な人たちとのお別れを。
そして、あっという間にフェリーが港に到着。
家族は歩いて乗船口から、私は車を運転して車両甲板へ。
はやる気持ちを抑えて階段を駆け上がり、デッキに出た瞬間に目に飛び込んできたのがこの光景でした。
上から見ていると、ひとりひとりと目が合っているのがわかるのが驚きでした。
あの人この人こぞってみんな
見つめ合ってはうなずき合って
中には下にいた時に出会えてなかった人もいっぱい来てくれていて。
感謝で胸がいっぱいになりました。
重たかった紙テープ。
沢山のご縁をいただきました。
そして、さらにサプライズ。
いつも遊んでもらっていたご家族が船で見送りに来てくれて、しばし並走。
本当に、今までありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
というわけで、次回よりもう少しふり返りにお付き合いくださいませ。
色々、島の生活を楽しみました。これから丘の生活を楽しみに待っています。
コメントいつもありがとうございます。
不思議とさみしさはなく、これからも島の生活と形は違えど続いていく日々の中でご縁もつながっていくのだなと実感しています。
これからも読んでいただければ嬉しいです。