8月6日
晴。8月6日というと昭和20年の8月6日のことを思い出す。その日は当時旧制中学校の4年生だった私は学徒動員で飛行機工場で海軍の夜間爆撃機の銀河のフラップを作っていたのだが、夕方、工場から家に帰って、ラジオ放送を聞いていたら、今日の朝、広島に米軍の飛行機から新型爆弾が投下されたことが報じられたことを知った。
その晩、警戒警報が発せられたときに、中学校に駆けつけて教諭や同級生などと、新型爆弾のことを話しあったが、新型爆弾が原子爆弾であることなどは誰も知らなかった。
広島の惨状は数日後までの間にどこからともなく聞こえてきたが、原子爆弾による大被害のことは報じられなかった。
その日から暫くして日本が敗戦国となり、それからの十数年間は全国民が塗炭の苦しみを味わい、北朝鮮が韓国に攻めてきた朝鮮戦争を契機にして日本が息を吹き返し、日本が一時は世界第二位の経済大国となったりもしたが、最近の日本国はK国からもバカにされ続けているような体たらくであり、全く嘆かわしい。
今日も東京都での新型コロナウイルスの発症者が三〇〇名を軽く超えているような状態では本当に気が滅入ってしまう。
原爆が 投下されたる 日の事思い 遠い昔を 繰り返し思う 徘徊人okinatchi