やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

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2023-06-15 | 読書

4月24日(月)   「吾妹子哀し」<わぎもこかなし>(青山光二著) 

  

 少しずつ壊れてゆく痴呆症の妻。夫の老作家を支える、かけがえのない恋慕の記憶。哀しくもときにユーモラスな介護生活に、若き日の熱烈な恋愛の記憶が輝きをもって立ち現れる-。川端康成文学賞受賞の表題作と続編を収録。

 本作で第29回川端康成文学賞を受賞。当時青山は90歳。史上最高齢での受賞でした。
高齢の夫と認知症で記憶を失っていく妻の老々介護の日々を描く窮極の愛の物語です。

 

4月27日(木)    「香春岳」<かわらだけ>(永野朝子著)

   香春岳は、福岡県田川郡香春町にある山である。

 地域が、学校、子どもたちの遊び場だったころ―。政治に翻弄される炭鉱労働者と家族を少女の目から描く「香春岳」。切り捨てられたヤマの男と家族の怒りを静かに伝える「帰郷」。

 

5月1日(月)    「野に咲け、あざみ」(芦原すなお著)

       なんちゃ、かむかい!

 自立の心と負けん気で幾多の試練を乗り越えて「いのちの花」を咲かせた泣き虫律子の多感な青春。実母をモデルに波乱の昭和と讃岐の「女坊ちゃん」誕生を描く。
四国新聞、西日本放送などで好評連載。直木賞作家の最新長篇小説。

 

5月4日(木)      「オカメインコに雨坊主」(芦原すなお著)

  

 妻を亡くした絵描きさんが、偶然辿りついた村。ちょっぴり怖くて、あたたかい。見知らぬ人が懐かしい。そこは生者と死者がめぐり逢う場所だった。静かな時の流れが心を癒す掌篇小説集。

 

5月15日(月)     「神秘」(白石一文)

 

 五十三歳、大手出版社役員の菊池。医師の妻とは五年前に離婚して、双子の娘たちも独立、再びの独身生活を謳歌していた。同期の出世頭で、次期社長と目されていたが、ある日、末期の膵臓がんに冒されていることがわかる。医師から「余命一年」を宣告されたが、治療を受けることはせず、直感に従って神戸に移住し…。この世界と人間の営みを明かす白石文学の集大成!

 

5月27日(土)     「かぞえきれない星の、その次の星」(重松清著)

  

 「星のかけらには、さみしさが埋まってる」 夜空にちりばめた、11の小さな星たちの物語

 「誰かに会いたいと思ってるとき、ほんとうはもう会えてるのかもしれないな」


 収録作品:こいのぼりのナイショの仕事/ともしび/天の川の両岸/送り火のあとで/コスモス/原っぱに汽車が停まる夜/かえる神社の年越し/花一輪/ウメさんの初恋/こいのぼりのサイショの仕事/かぞえきれない星の、その次の星
雑誌「小説 野性時代」掲載作に書き下ろしを加えた、全11篇


【著者コメント】現実にはありえない話だけど、2021年を生きる10代の自分に届けたくて、
        この本を書きました。――重松 清

 

5月28日(日)     「いつか、僕らの途中で」(柴咲友香、田雑芳一著)

  

 書いた手紙がまだ届いていない、空白の、でも幸せな時間に、手紙が届くはずの相手が普通に暮らしている―京都と山梨、遠く離れて暮らすふたりの「往復書簡」ストーリー。

 

6月6日(火)        「呼ぶ山」(夢枕獏著)

  

 山を愛し、山をモチーフとした数々の作品を著わしてきた著者の、傑作山岳小説を集めたアンソロジー。山の持つ不可思議で大いなる力をひしひしと感じられる全8篇。

 怪談専門誌『幽』9号の「山の怪談」特集では、夢枕獏の山に関する珠玉の幻想短編を集めた架空の短編集「夢枕獏山岳短編集」が編まれた。(「夢枕獏と山の小説」大倉貴之/著)

 

6月12日(月) 「こうしてイギリスから熊がいなくなりました」(ミック・ジャクソン著)

  

  『10の奇妙な話』の著者であるブッカー賞最終候補作家が描く、奇妙で切ない8つの寓話。
   デイヴィッド・ロバーツのイラスト43点収録!


 電灯もオイル・ランプもなく、夜がまだ謎めいていたころ、森を忍び歩く悪魔として恐れられた「精霊熊」。死者のための供物を食べさせられ、故人の罪を押しつけられた「罪食い熊」。スポットライトを浴びせられ、人間の服装で綱渡りをさせられた「サーカスの熊」。ロンドンの下水道で、雨水や汚れを川まで流す労役につかされた「下水熊」。──現在のイギリスに、この愛おしい熊たちはいません。彼らはなぜ、どのようにしていなくなったのでしょう。『10の奇妙な話』の著者であるブッカー賞最終候補作家が皮肉とユーモアを交えて紡ぐ8つの物語。

 

 


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